■ ゴールドマンサックスが自己勘定取引部門を閉鎖 ■
米金融規制法案(ボルガールール)は銀行の自己勘定取引を規制する予定です。
これに先立ちゴールドマンサックスは自己勘定取引部門の閉鎖を初めています。
<ブルームバーグより引用>
米ゴールドマン:自己勘定トレーディングの2部門閉鎖、規制順守で
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aKVceP1YAnu4
3月1日(ブルームバーグ):米投資銀行ゴールドマン・サックス・グループは、自社資金を使ったトレーディングを行う2部門を閉鎖したか、または閉鎖しようとしている。自己勘定取引を禁じる米国の新金融規制に対応する。
ゴールドマンが1日、米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告によると、米国の金融規制改革法(ドッド・フランク法)を順守するため同社は2010年中に株式部門内のプリンシパル・ストラテジーズ部門の「ポジションのほぼすべてを清算した」という。
届け出によるとさらに、11年1-3月(第1四半期)には、債券・通貨・商品部門に属する「グローバル・マクロ・プロプライエタリートレーディング・デスクの持つポジションの清算を開始した」。
「プリンシパル・ストラテジーズとグローバル・マクロ・プロプライエタリートレーディング・デスクの純収入は2010年12月期の業績にとって重要ではなかった」としている。「事業とリスク管理、法順守方法を見直し規制環境の変化に沿うようにする」とも表明した
<引用終わり>
■ 自己勘定取引の影響力はそれ程大きくない ■
表向きは銀行の投資部門の自己勘定取引が市場を過度に不安定にすことを防ぐ為ですが、銀行の自己勘定取引部門の運用資金はそれ程大きくありません。
•ゴールドマン・サックス(GS)収益に占める割合10%
•シティグループ収益に占める割合5%
•JPMの収益に占める割合1%
■ 金融危機第二波の到来が近いのか? ■
ゴールドマンを始め銀行の自己勘定取引部門の閉鎖は、金融危機の第二波が近い事を予感させます。
大暴落が始まる前に、自分達の資金はとっとと市場から引き上げて温存しておくのでは無いでしょうか?
ボルガールールはその口実であって、市場が警戒しない為の隠れ蓑なのでは・・・?
日本もアメリカも予算執行に黄色信号が点灯し始めました。
従来ですと適当な所で折り合うのでしょうが、そろそろ引き金が引かれる気配もしています。