■ アジサイの麻綿原高原へ ■
今年の梅雨明けは早かったですね。
いよいよ自転車の季節到来です。
本日は、いつものルートで麻綿原高原にアジサイを見に行きます。
麻綿高原は高原と言っても、標高は340m程。
ただ、平地よりはアジサイの見ごろは遅く、例年ですと7月後半です。
しかし、今年は梅雨明けが早かったので、きっとアジサイも早いにちがいない。
そう思って、出かけてみたら、ドンピシャ!!
もう、山全体がアジサイの淡い水色に包まれていました。
本来は「梅雨空」が似合う花ですが、ここのアジサイは「夏空」を背景に咲き乱れます。
■ 麻綿原高原は、日本有数のヒメハルゼミの生息地 ■
アジサイが満開の頃は、ヒメハルゼミの大合唱も聞けます。
ヒメハルゼミは主に関西の照葉樹林に生息するセミです。
南房総は気候も温暖で、照葉樹林が広がっているので、
関東でま珍しいヒメハルゼミの生息地です。
そして麻綿原高原は全国でも有数のヒメハルゼミの大生息地。
人の手の入らない照葉樹林でしか生きられないヒメハルゼミにとって、
麻綿原高原一体の照葉樹の原生林は、天国に近い環境です。
体長3cmに満たない小さな細身のセミで、
羽が透明で、名前も「ヒメハルゼミ」と何とも言えず優雅なので、
泣き声もヒグラシの様な透明感がある声を想像してしまいます。
ところが、実際の泣き声は・・・
何と麻綿原高原のヒメハルゼミを紹介する素晴しい動画を見つけました。
アジサイの花と一緒に、泣き声をお楽しみ下さい。
■ 自転車の故障で地獄を見た・・・ ■
実は本日は1年ぶりにカーボンロードを持ち出してみました。
昔、ヤフオクで間違って落札してしまった1996年のLemondのマイヨ・ジョーヌ (maillot jaune) という自転車。
マイヨ・ジョーヌとはツールドフランスで総合一位の選手が着る「黄色いジャージ」の事。
そしてLemondはアメリカ人として始めてツールドフランスで総合優勝した
グレッグ・レモンが興した会社です。
この当時はTREKの傘下でしたので、OCLVカーボンモノコックの車体は、
TREKの5000系と同じもの。(ヘッドチューブがやや長いか?)
それに、カンパニョーロのコーラス(8速)がフルセットで付いていました。
ハブもチタンシートポストも当時のコーラス。
この当時のカンパニョーロは古き良き工業製品の香りが漂います。
特に、これが最後となった細身のハブの優美な曲線には、ホレボレします。
今となっては、単なる古い自転車ですが、ヌルヌルと効くブレーッキや
カッツン、カッツンというシフト感、カリカリカリというラチェット音など
とても人間味溢れるバイクで、処分出来ずに部屋の飾りになっていますした。
(ちょっとリアのシフターが調子悪い事もあって)
実はこのバイク、ビンディングペダルを付けた事が無かったので、
本日は初めてビンディングぺダルを付けて出撃しました。
目的は「坂道を元気に登る」事。
車体の変形にペダルの力が逃げてしまうクロモリとは違い、
カーボンバイクはダイレクトに力が推進力に変わります。
重たいペダルを踏むのが好きな私は、アウター・トップで発進もしますし、
多少の坂も変速無しで気合一発で登ります。
その方が気持いい。
最近、リアディレーラーが調子悪い感じでしたが、
そもそもほとんどシフトしないから平地では問題無く走れます。
ところが、山道に入ってビックリ。
何と、調子が悪かったのはリアディレラーでは無くて、リアーのシフター。
長い坂でシフトダウンしても、踏み込むと勝手にトップまでシフトアップしてしまいます。
結局養老渓谷まではフロントのシフトチェンジだけで強引に登ります。
クロモリではこういう芸当は出来ませんが、カーボンなら強引にでも坂を上って行きます。
問題は麻綿原の登り。
何箇所か斜度15%くらいの所がありますが、これを39T-12Tで登るのは辛い・・。
結局、ピタリとも動かなくなって、ビンディングを外しそこなって「立ちごけ」。(上写真)
それでも何とか登りきって、アジサイとヒメハルゼミを満喫しました。
■ 亀山湖に下りてみる ■
いつもなら、ここから太平洋に一気に下るのですが、
今日は暑い。とてつも無く暑い。
そこで、少しでも木陰を走りたくて、亀山湖方面に下ることにしました。
この道、山道としてハイキングを楽しむには最適な道。
くねくねと曲がりくねっていて、
さらには車1台がやっと通れる幅の両側は深い谷。
車でもスリル満点です。
ところが、自転車で下ると、とても恐ろしい。
道には小石がコロコロ転がっているから、
下手にブレーキを強く掛けたら即スリップです。
上手く止まれなければ谷底に一直線・・・。
そんなスリリングの下りを、慎重に下ります。
これ、カンパニョーロのコントロールし易いブレーキだから良いけど、
シマノだったら、私は恐くて降りられない!!
そうこうしている内に、道の舗装もきれいになって、
道幅も広くなります。
ここから先は下りは攻めめ放題。
40Km/hでビュンビュン飛ばします。
■ 自販機が無い・・・・ ■
山を降りて、養老清澄ラインに出てきたら、
そこはウダル様な厚さでした。
風を切って走る風は、ドライヤーの熱風の様。
汗がどっと噴出しますが・・・なんと飲み物が無くなった。
自販機くらいあるだろうと思ったのが運のつき。
山間の集落には自販機すら存在しません。
ようやく見つけた自販機も、スポーツドリンクが入っていない!!
結局、カルピスウォーターを買いましたが、
何だか、体がフワフワして、頭もモーローとして来ました。
これは、明らかに軽い熱中症です。
マジでヤバイです。
とにかく、上総亀山駅に着けば電車に乗れます・・・。
力が入らない足で、重いペダルを漕いで、ようやく亀山湖に到着。
ここから上総亀山駅まではあと少し。
駅には既に電車が待機していました。
ローカル線なので、これを逃すと、待ち時間が長い・・・。
速攻で自転車を輪行バックに詰め込みます。
■ 人気ローカル線のJR久留里線 ■
上総亀山と木更津を結ぶJR久留里線は、ディーゼルのローカル線です。
駅の改札ま無人で、整理券の発券機があるだけ。
「鉄っちゃん」達には人気で、東京に近い事もあって
時刻表を手にしたそれらしき人達が数人写真を撮っています。
さて社内に乗り込もうと思ったらドアが閉まっています。
よく観るとドアの横にボタンが・・・・。
社内には、整理券発券機と運賃支払機があって、まるで路線バスの様。
スピードもバス並み。
駅名案内も観光地みたいで楽しい。
最後は、のんびりローカル線の旅になりましたが
本日は、壊れた自転車で、酷暑の中を山登りするという
ほとんど拷問に近いサイクリングでした。
走行距離 107Km
平均時速 22.6Km/h
良く頑張った、オレ。
ちなみに、ヤフオクでコーラスの8速のシフターを発見。
でもペアーで15800円はちょっと微妙・・・。
古いバイクって、補修パーツが市販されていないから、
結構維持費が掛かるんですよね・・・。
このまま平地専用バイクとするか、大いに悩める所・・・・