人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

アメリカの現状・・・景気回復ってどうしたら言えるのか?

2013-07-16 05:17:00 | 時事/金融危機
 



■ 雇用の内容が悪化しているアメリカ ■

上のグラフはアメリカの16歳以上の労働参加率のグラフ。
「米経済は復活する」などと書かれた記事が多いのですが、
このグラフを見る限り、大分望みが薄い気がします。

特に、若年労働者の失業問題が深刻で、
高卒の50%程度が就職出来ないみたいです。

本来、高卒を採用していた、ショップや飲食店にう大卒者が応募して来るので、
必然的に高卒がはじき出されています。

「アメリカで雇用が拡大した」などと報道される一方で、
雇用の内容は相当悲惨な状況に陥っています。

これで「アメリカ経済復活」って、ちょっと楽観的過ぎはしないでしょうか?

■ 黒人少年の射殺事件の加害者が無罪に。全米で抗議デモが発生 ■

黒人少年を射殺したヒスパニック系の自警団の男性が無罪になった事を抗議して、
全米で黒人を中心の抗議デモが拡大しています。

仕事も無い様な人達の不満は高まっており、
一度混乱が生じれば、全米各地に飛び火する可能性もあります。




デモはアメリカの文化ですし、現状は丁度良いガス抜きになっています。

しかし、何かのきっかけで黒人とヒスパニック系住民の対立などに発展すると
事態は急速に緊張の度合いを高めます。



LAのこの映像は、警察が暴動に発展させない様に厳戒態勢を敷いている事が良く分かります。
ちょっとした抗議活動で、簡単に拘束されている事が分かります。

些細な暴言一言で、即拘束です。
これが自由の国アメリカの現状の姿です。

オバマ大統領が国民に落ち着く様に呼びかけていますが、
黒人大統領を支えたいという黒人達の思いは強いでしょう。
ここら辺が、支配者達が、黒人を大統領に選んだ最大の理由なのかも知れません。

アメリカにとって一番困る事態は暴動です。
市内で銃撃戦にでもなれば、アメリカの抱えるリスクが一気に顕在化します。

この事件、東亜日報(韓国)が良い記事を載せています。

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2013071639208

LA警察は非常事態宣言を発令していた様ですね。
オークランドでは商店が略奪に合っています。

アメリカは一日、このニュースで持ちきりの様でしたが、
日本のメジャー新聞は、宗主国アメリカに気を遣ってか、
生々しい報道は自主規制していたのでしょうか・・・。

今期アニメの注目作・・・「・・・・」

2013-07-16 03:40:00 | アニメ
 

 
■ 「化ける」という視覚効果 『有頂天家族』 ■



今期アニメも一通りスタートしました。

実は、今期はこの作品くらいしか面白と感じた作品が無い。
『四畳半神話体系』と同じ森見登美彦原作の『有頂天家族』

「京都は古来より、人と天狗とタヌキの三つ巴の関係で成り立っていた」という奇想天外なお話。
Wikipediaではこれをマジックリアリズム的手法と書かれていますが、
むしろ、ストレートにファンタジーと呼ぶべき作品かと・・・。

下賀茂一家の4匹のタヌキの兄弟が人に化けて織り成す日常ドラマですが、
ここに天狗の「赤玉先生」やら、先生の弟子の人間の「弁天」やらが絡みます。

まだ始まったばかりで、世界観も良く分かりませんが、
とにかくタヌキが「化ける」シーンは映像の題材として非常に興味深い。
ジェンダーや年齢などお構いなしにタヌキがポンポン「化ける」事だけで既に面白い。
特に、うら若き女子高生に化けても、その声は男の子のままだったりして
この意外性に一瞬で日常が四散し、ファンタジーの世界に引きこまれてしまいます。

同じ原作者の『四畳半神話体系』のアニメはは芝居がかっていて
あまり好きな作品ではありませんでしたが、
『有頂天家族』はテンポも良く、世界観も広がりがあって好印象です。
まさにアニメには最適な素材なのかも知れません。


■ 「喪女(もじょ)」という新ジャンル・・・『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』 ■



「喪女(もじょ)」というのをご存知でしょうか?
どうも、モテナイ女子の事を指すらしい。

『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』はオタクでモテナイ女子高生の日常の話。

本屋で試し読みの冊子を読んだ時からアニメ化を期待していましたが、
なんと『ココロコネクト』の大沼心が監督で期待が膨らみます。

オタクで暗い性格から周囲に馴染めない主人公は、
高校に入ってから、ほとんど誰とも会話すらしない完全に空気な存在。

そんな彼女ですが、妄想力だけは人一倍。
楽しい高校ライフを色々想像しては、目立たない努力を続けますが、
その努力がどれも痛々しい・・・。

しまいには、弟に会話の練習の相手を依頼する始末。

リアルの存在として普通にどこにでも居そうな女子ですが、
マンガやアニメでデフォルメすると、これがスコブル面白い。
自虐ネタとしては『俺の恋愛ラブコメ・・・』に通じるものがありますが、
『私がモテないのは・・』は完全に笑いに特化していて、一般ウケは良さそう。

主人公の方向性の違う努力がいじましくて
だんだんと主人公が可愛く見えて来るから不思議。

■ 大山のぶ代、健在なり・・・『ダンガンロンパ』 ■



ゲーム原作のこの作品。
「超高校級」の生徒が集められた全寮制の高校で、殺し合いが強要される。
誰かが殺された時、学級裁判が開かれ犯人が推理されます。
裁判の結果、間違った犯人を特定したら、犯人以外は皆処刑。
犯人が断定されれば、犯人が処刑されるというキ○ガイな内容。
ただ、殺人の描写などがカラッとしているので、以外にも不快感が無い。

それよりも、生徒達に殺人ゲームを強要する「ものくま」と自称する
変なヌイグルミの様な学長の声が「大山のぶ代」なのにビックリ。
この人って、癌から復活したのですね。

あの声でどんなキャラクターをやっても、最早ドラえもんにしか聞こえないのですが、
「ものくま」はシュールでブラックなドラえもんって感じでしょうか?

ドラえもんがダークサイドに落ちたみたいで、大山のぶ代の起用は大正解です。
各キャラクターの声優さん達は、ゲームから変更が無いとのことですが、
結構、豪華な声優さん達が揃っています。

演出はリアルの対極に位置しますが、アニメの特性を最大に発揮して、
強引に異常な世界観に視聴者を引きこみます。
内容は別として、演出手法としては、嫌いでは無い作品かも知れません。

■ 期待のアニメ化・・・だけど・・・『銀の匙』 ■



原作が素晴しいだけにアニメ化の期待も大きかった。

しかし、若干リアルに振った分、ギャグが世界観から浮いてしまいます。
もっとギャグ寄りにするか、あるいは完全にリアルに振った方が良かったのでは?

何れにしても、農業系の高校や大学の人気が急上昇する事間違い無し。(もやしもん効果)
・・・娘の進路を考えると、この時期のアニメ化は・・・。

ところで先日、農業系の大学の偏差値を調べていてビックリ!
私立の農学部でも軒並み偏差値50を超えています。
昔は「名前さえ書けば入れる」なんて言われた所でも同様です。

政府が「これからは農業の時代です」なんて言う以前より、
子供達は現実的に時代を見ているのかも知れません。


■ あれ、2話目で大化けしたじゃない・・・『ローゼンメイデン』 ■



1話目があまりの「ひどさ」に酷評してしまいましたが、
2話目は「大化け」していてビックリ!!

かなりリアルな方向に演出されていて、ちょっと暗さが新海誠みたい。
この雰囲気を維持すれば、前作のイメージを払拭する意味においてもgood。

『銀の匙』が振り幅が小さくて失敗気味なのと対象的に、
原作との違いがどのくらい出るのか、少し楽しみでもあります。
原作は冒頭をブックオフで立ち読みしただけなので、良く分かりませんが・・・。



今期アニメを一通りさわりだけ見てみましたが、
インパクトのある作品は『有頂天家族』くらいでしょうか?

少し、アニメを減らしたいと思っていたので、
丁度良いかも知れません。