人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

ソフトバンク・・・ムーディーズがジャンク債に

2013-07-22 11:05:00 | 時事/金融危機
 
スプリントネクステル社の買収に成功したソフトバンクですが、
S&Pとムーディーズはソフトバンクの長期債の格付けを「ジャンク級」としました。

アメリカ一流の上げて落す戦略でしょうか・・・。
スプリントネクステルを二束三文で売却なんて事にならなければ良いのですが・・。
かつて三菱地所を始め日本の多くの企業が米企業や不動産を買収した後、
バブルの崩壊で、安値で手放しています。
どうも、今回も同じ臭いがするのですが・・・。

ディッシュに対抗買収を仕掛けられて、予定よりも高値で買っていますし・・・。


格下げ自体は、財務内容を見れば当然の判断ですが、
はたして「自転車操業の神様」はさらに早くペダルを漕ぎ続けられるのか?

スポーツサイクルの速さのひけつは、ケイデンスを上げる事、
即ち、ペダルの回転数を高回転で維持する事ですが、
孫社長は、サイクリストとすればトッププロにも匹敵します。

どこまで高回転を維持出来るのか、興味深々です。

自民党大勝・・・アベノミクスが正体を現す

2013-07-22 08:43:00 | 時事/金融危機
 

■ 参議院選挙で自民党が大勝、捩れ解消へ ■

参議院選挙は予測通り自民党が大勝しました。
アベノミクスによる景気回復の期待感が自民党の勝利を後押ししました。

これによって長らく続いた「捩れ国会」も解消し、
法案成立が容易になる事から、アベノミクスが本格的にスタートします。

■ 日銀の異次元緩和に助けられた勝利 ■

アベノミクスを掲げて自民党が民主党から政権を奪還したのが昨年の11月。

この時、安倍首相は、「金融緩和」「国土強靭化(財政出動)」「構造改革」を政策として掲げています。

さらには「TPP」参加には慎重姿勢を示していました。

これはの公約は明らかに選挙対策の口約束でした。

最初に破られたのは、「国土強靭化(財政出動)」でした。
補正予算では10兆円の上積みをしましたが、
13年度予算では、公共事業費はむしろ削られています。

次に破られたのは「TPP参加」の慎重姿勢です。
アメリカで日米首脳会談が開かれた途端、参加に前向きになってしまいました。

第三の矢である「構造改革」や「規制緩和」は、抵抗勢力の影響で骨抜きが続いています。

結局、安倍政権が実行した公約は日銀に大規模な金融緩和を実行させただけだと言えます。

日銀緩和を見越した外資の株の買上げと、消費税増税を織り込んだ円安によって
景気回復感が醸造された為、アベノミクスが景気回復に繋がると国民は誤解し、
マスコミがその誤解を後押しした結果が、今回の自民党の勝利に繫がりました。


日銀の異次元緩和の真の目的は、FRBの緩和縮小の下地作りでしょうから、
結局、自民党はアベノミクスの実績では無く、イメージの波に上手く乗ったと言えます。
いえ、マスコミを始めとして、そういうイメージ戦略が行なわれたのです。

■ 本当のアベノミクスが始まる ■

「国土強靭化」や「財政出動」に期待していたのは、麻生氏を始めとする自民党の土建利権です。
安倍首相は三橋貴明を持ち上げるなどして、彼ら土建屋を上手く取り込んでいます。

彼ら、古い自民党(吉田派・田中派)の生き残りの力は自民党内では弱体化しており、
しばらく選挙も無いので、自民党のばら撒き派もしばらくは選挙対策から開放されます。
「財政出動」の掛け声は、参議院選挙の勝利によって後退するでしょう。

一方で「プライマリーバランスの回復が信頼回復に繋がる」として、
安倍政権は、財政状況の改善を重視する姿勢を見せ初めています。

10月に消費税増税が決まるかどうかが注目されますが、
景気回復にグレーな数字が並んでも、増税を決行する様なら、
安倍政権は言っている事とやっている事が相反する内閣になります。

一方、衆参で過半数を獲得したので、
構造改革や規制緩和関係の法案が国会を通りやすくなりました。

今後は安倍政権の本当の目的である、「アメリカに市場を開放する政策」が実施されるでしょう。
自民党の清和会である安倍政権の本来の目的は、
小泉改革の総仕上げであるはずです。

中韓に対する挑発的な言動で「日本の為の首相」と騙されている国民が多いのですが、
これとて、小泉元首相と似た姿勢に他成りません。

■ どうして国民は簡単に騙されるのか? ■

明らかに「真っ黒クロ」な安倍氏ですが、国民の人気は高い。
どうして、国民に負担を強いるであろう首相がこれ程までに人気なのか?

それは、安倍氏が「甘い囁き」しかしていないから。

「成長無くして日本の復活はありません」は、
言い直せば「改革無くして成長は無し」と言った小泉改革のキャッチコピーと同じです。

しかし、小泉首相が国民に「痛み」を強いたにに対して、
安倍氏は国民の「利益」をことさら強調し、「痛み」を上手に隠蔽します。

金融緩和も、財政拡大も、構造改革も、リスクもありますし、損をする人も当然多い。
TPPなどは、不利益の方が明らかに大きい。

しかし、その「不利益」をあえて口にしない事で、
国民が勝手に安倍政権に期待を寄せています。

ここら辺が衆愚政治たる民主主義の限界なのでしょう。
困窮や不満が高まる程、国民は痛みを嫌い、利益だけを求める様になります。

■ 52.61%という投票率 ■

全国の参議院選挙の投票率は52.61%と戦後3番目の低さでした。

私の住んでいる浦安市では、50.2%と、ほぼ全国平均でした。

市内での投票率のばらつきは大きく、
かつての新興住宅地がそのまま高齢化した地域では60%を超える投票率です。
又、比較的裕福な市民が多い新浦安周辺でも60%を越えています。

一方、アパートや賃貸マンションの多い地域の投票率は最低の36%を始め軒並み30%台。
3人に2人が棄権しています。

これが現在の日本の政治の縮図です。
本当に行政のサポートが必要な人達は政治には興味が無く、
既得権者達は、権利を守る為にせっせと選挙に通います。

結果的に民主主義は、富める者により多くの富を与え、
貧しい者からは、その機会すらも奪います。

これは1970年代に、アメリカの経済学者のガルブレイズが既に言い当てています。

■ 自壊する民主主義 ■

貧富の差を拡大する民主主義は、次第に社会の格差を修復不可能なまでに拡大します。

既にアメリカではその兆候があり、先週の黒人達のデモはその先駆けとも言えます。

本来、絶対的多数の中間層によって効率的に機能する民主主義や資本主義は、
富や権利の局在化によって、その存在意味を失います。

民主主義に失望した人達は、やがて選挙や政治に興味を失いますが、
次の段階では、暴力的手段によって自分達の権利を主張し始めます。
こうして、社会の規範は徐々に崩壊し、限界に達した時、革命や暴動が始まります。

穏やかな日本人には予想すら出来ないかも知れませんが、
アメリカの最大の政治リスクは、暴動です。
これは、中国でも同じですし、ヨーロッパでも同様です。

結局、最後は民主主義的に数の暴力が国家を飲み込んで行きます。

アメリカがその結末に辿り着くまでに普通に考えれば、10年とか20年とかを要しますが、
金融崩壊が発生すれば、時間は一気に短縮されるかも知れません。

これも、「個人の利益の追求」という民主主義の本来の姿なのかも知れません。

アベノミクスの正体が分かるのは1年後かも知れませんが、
将来的にアベノミクスがもたらすものが、失意と諦めなのか、
それとも民主主義の純粋は発露なのか、興味は尽きる事がありません。

房総の最南端へ自転車でGO・・・「海女祭り」に遭遇

2013-07-22 03:30:00 | 自転車/マラソン
 

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■ 養老渓谷までの最速記録達成 ■




先週は気温35度を超える中、軽い熱中症で散々な目に合いましたが
20日の土曜日は、涼しい一日でした。
こういう日は自転車で遠出に限ります。

今回はカーボンのバイクが故障中なので、クロモリで出動です。
途中、幕張メッセで40km/hオーバーで他のチャリダーさんとバトった後、
そのままの勢いで、国道を35km/hペースで快走。

レイノルズ853はクロモリ(正確にはマンガン・モリブデン鋼)らしからぬ硬い素材。
下手なカーボンよりは、余程しっかりしています。
所謂ウィップという車体の捩れが推進力に変わるクロモリの味が少ないのですが、
30Km/hを超えると、自転車が勝手に走る感じが味わえます。
これもウィップの一種なのでしょうが、あまり漕がなくても勝手に脚が回ります。
35Km/hからでもスーとスピードが上がるのが一番の魅力。
はっきり言って、平地ではカーボンより楽にスピードが維持出来て、さらに早い。

そんなこんなで、結構アッと言う間に養老渓谷到着。

70kmを平均時速28.7Km/h(メーター読み)で到着。
これ、私個人の最高記録。

■ ネコの親子がまったりと遊ぶローカル駅 ■



養老渓谷の駅はネコが多い。
観光客にエサを貰ってうるのか、人慣れしていて、
尻尾をピンと立てて、すぐ近くに寄ってきます。

ホームを見ると、母ネコが授乳中でした。
すぐ近くまで寄っても逃げないので、パチリ。





丁度、電車が到着しました。
電車と書いてしまいましたが、正しくは気動車でディーゼル車です。
旧国鉄キハ20系を元に、小湊鉄道が1977年から導入した車両です。

自転車で2時間半ほど走れば、こんな昭和テーストが味わえる千葉は良い所です。

■ 清澄山に登る ■

先週は麻綿原でアジサイを満喫したので、
本日は養老清澄ラインで清澄山を目指します。
ダラダラと登りが続くので、前回バテバテになったコースです。
最近、脚が出来てきたので、本日はいかに!?

養老温泉郷を抜けた上り坂でコルナゴの後ろに付きます。
結構走りこまれている脚をされていて、
登りで一気に置いていかれました・・・・。
まあ、クロモリだから坂はちょっとね・・・と自分を慰めます。

それでも前回よりも良いペースで清澄山に到着。
最後の登りは、ヘロヘロでしたが・・・。



日蓮上人が得度開宗した、由緒正しきお寺ですが、
この時期は観光客もほとんど居ません。
みやげ物屋も暇そうにしています。



境内には、味のある案内板があります。



こちらは天然記念物の「清澄の大杉」。
人と比べると、その大きさに圧倒されます。



日蓮が朝日を見て得度した場所には、立派な銅像が立っています。



実はこの場所、日本一早い初日の出が拝める場所だそうです。



そこからの眺めはこんな感じ。
周囲は東大の演習林です。



今回は初めて仏舎利まで行ってみました。
結構立派な仏舎利です。

境内の水道で、顔をあらってサッパリした所で、鴨川を目指します。
ここからは一気に300mの下り坂。
風を切って気持ちよく下ります。
ふろメーターを見ると60km/h出てました。
クロモリは重いので重心が低くて安定しています。
気をつけないと、ついついスピードが出てしまいます。


■ 何と、野生のサルに遭遇 ■

清澄山を降りて、国道をしばらく走った所で、
何とサルに遭遇。
結構な街中なのですが、道の反対側の山に行く為に国道を横断。
始め、ネコの親子かと思ったのですが、良く見るとサルの親子。
毎回シカには遭遇しますが、サルは初めて。

三浦半島のサルは人馴れして、車の観光客からエサを貰ったりしていますが、
こちらのサルは野生そのもの。
でも、車が途切れるのを待って、さっさと渡る所など、結構賢い。


■ 海の家でエネルギー補給 ■




鴨川には11時に到着。
海水浴場は、もう結構な賑わいです。



太海の笹寿司さんで昼食にしようかと思っていましたが、
やはり夏は海の家で、ビキニを肴に一杯と行きたい。

液体燃料を補充して、一休みしたら、再出発です。

■ 多彩な表情を見せる房総の海 ■





ここからは海沿いを、ひたすら潮風を全身に浴びながら走ります。
(自転車が錆びそう・・・)

外房の海岸線は、岩場があったり、砂浜があったり変化に富んでいます。
岩場を堀り抜いて作られた古い船溜りは、今では子供専用プール。

白浜を越えれば、房総最南端の野島崎までは後一息。

■ 厳島神社のイチモツに仰天 ■



野島崎には厳島神社があります。

そこで、こんなモノを発見。



デカイ・・・。
なんでも、イチモツを擦るとご利益があるとか。
子宝と金運。
そりゃ、まあ、キンが付いてますから・・・・。
当然、全力で擦ってしまいました・・・。

■ 野島崎灯台に登る ■


野島崎までは浦安から136Km。
ここまで平均時速は、26Km/h



今回、初めて野島崎灯台に登ってみました。
結構階段がキツイのね。
最後は、ほとんどハシゴみたいな鉄の急な階段です。



これはナーンダ?
実は、灯台の回転部分でした。
光源は250Wのメタルハライドランプ。
体育館の天井の照明と同等で、ナーンダって感じもします。
昔は大型の白熱電球を使用していたので、それなりの迫力だったのでしょう。

でも巨大なフレネルレンズで集光して、遠くまで光が届きます。



野島崎灯台が出来たのは1870年。
上の礎石は、フランス語でした。

その後、関東大震災で壊れ、現在の灯台が再建されます。

その真っ白な容姿で、日本屈指の美しい灯台と言われています。

■ 眼前には太平洋!! ■



これが房総最南端の石碑。
そして背景に見えるのが、野島崎灯台。



そしてこれが太平洋。

■ 海女祭りが開催されていました ■





野島崎灯台の広場では、第49回の「海女祭り」が丁度開催されていました。



厳島神社の神輿も繰り出しています。
漁師町の神輿だけあって、担ぎ方は「行徳担ぎ」と似ています。

写真は「サシ」という担ぎ方で、全員で神輿を高く掲げます。
この他には「モミ」という、神輿を腰高でユサユサ揺らす担ぎ方もしますが、
厳島神社の神輿の「モミ」は、横棒方向に波の様にウェーヴさせます。
流石は海の男たちの神輿です。

■ NHKが「海女ちゃんコンテスト」の取材に来ていた ■

NHKのカメラが居るなと思ったら、ステージでは「海女ちゃんコンテスト」が始まりました。
司会は「ベイFM」でお馴染みのKOSAKUさんでした。
彼のライフワークであるゴミ拾い大会が午前中に開催され、
本日は南房総市の市長さんと助役さんもゴミ拾いに参加されたとか。

され、「海女ちゃんコンテスト」は子供の部から始まりました。
恥ずかしがり屋さんや、醒めた子が多い中で、5歳の子の元気さが光ます。



ドーモ君と記念撮影で大満足の出演者。
ところで、ドーモ君って喋るんですね。ビックリしました。
尤も、「ドーモドーモ」しか喋りませんが、
クイックなスピンターンなども披露して、意外にアクティブな一面を見せていました。

祭りは、この後、「海女ちゃんコンテスト」の大人の部、
そして、ハイライトである夜の「海女の海中大遊泳」へと進みます。
「松明を手にした海女さん達が、夜の海を泳ぐんだよ。」と帰宅後、家内が教えてくれました。
彼女と子供達は、以前、千倉に引っ越した保育園の先生の家に遊びに来た時、
このお祭りを見ていたのです。(初耳だぞ)

■ 東京湾の入り口、須崎灯台を超え、館山へ ■



海女祭りで、屋台で一杯引っ掛けてしまったので、
後は館山駅までノンビリ走ろう・・・そう思ったのですが・・・
結構脚も残っているし、浜辺の道は車通りも少なく快適です。
27Km/hをキープ。

東京湾の入り口の須崎の灯台には、遠くから眺めるだけにします。
ここからは、館山湾が一望出来るはずなので、次回の楽しみに取っておきます。




館山城が見えてきたら館山駅も直ぐです。
脚が少し残っているので、浜金谷あたりまで行って、
200Kmにチャレンジしようかと思ったのですが、
車が渋滞しているので、断念。

館山駅で本日のサイクリングは終了。

165Km 平均時速は26.1km/h

薄曇で、涼しくて、最高のサイクリング日和でした。





ちなみに、昨年の海女祭りの動画を発見したので紹介します。

[[youtube:oZAWwZ1bWh4#at=486]]