墨江少名彦(すみのえのすくなひこ)という水の精は水の源からやって来て、海を目指して旅をする。
水上あたりで生まれたのだろう、少名彦は利根川を下り銚子から太平洋へと長い旅している途中に、ちょっと寄り道をした手賀沼。
それが間違いだったのだろうか、手賀沼から地下道に迷い込み流山水辺公園に湧きだした少名彦。
ここで、ひとりの少女に出会う。
クアトロの孫娘でかなりのおてんば少女だ。
まだ二歳にならないこの少女は夏の水遊びは初めて。
水を怖がっていた少女だが、少名彦に出会うといつしか打ち解けてはしゃぎ回る。
少名彦は、少女と戯れ、坂川へと流れていく。
やがて東京湾へと向かう。
少名彦は、寄り道をしたために、かなりのオーバーワークだ。
少女の笑顔で幾分疲れはとれたのだろうか・・・。
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