今日のクアトロのおすすめは、メバルのカルパッチョ。
春告げ魚と呼ばれるように、春から初夏に美味しい魚。
クセのない白身の魚で、カルパッチョでは脂身が少なく、さっぱりとした味わいは、たしかに目を張る美味しさだ。
またメバルはアクアパッツァにすると、また刺身と違った深い味わいがある。
さて、このメバルには、どのワインが合うだろう。
野鳥のエチケットでお馴染み、オーストラリアのウイマーラ・ピノ・グリはいかがだろう。
ピノ・グリとは、ピノは小さい、グリは英語のグレーの意味でね小粒の灰色のブドウ。
その皮を少し浸して作る作り方により、少し色が付いた白ワイン。
今、オーストラリアではオレンジワインと呼ばれ人気上昇中。
味わいは、ピノ・グリ本来の柑橘系の美味しさに、皮を浸したことにより、コクが加わり魚料理に良く合います。
今日はメバルにオレンジワインで旬を満喫しよう。
青年(リチャード・ギア)は海軍士官学校へ父親の反対を押し切って入校する。
父親への反感、貧しさからの脱出、パイロットになる夢、それらをバネに地獄の鍛錬を乗り越える。
そして、愛する女性とも出会う。
映画「愛と青春の旅立ち」はまさに青春のバイブル的な名作である。
いつか、タラバガニやズワイガニや毛ガニのように人々に憧れられるカニになりたい。
そう考えていた丸ガニはクアトロにやって来た。
鬼軍曹のようなクアトロ・シェフのしごきを乗り越え丸ガニは立派なカニのスープになる。
よき理解者クリーム味のスープになり愛と青春の日々を手に入れるのだった。
その丸ガニのスープの深い味わいは人々に感動を届けることだろう。
あのワタリガニのパスタに出会えなかったお客様にも、ぜひ食べて貰いたいこのスープ。
伝説の名作丸ガニのスープは、明日より火曜日までリバイバル公開予定。
名作「羊たちの沈黙」の中で、クラリスはレクター博士に告白する。
「朝方、仔羊の悲鳴で目が覚めたの」
「牧場に行くと叔父が仔羊を殺していて・・・」
「逃がさなきゃと思って柵を開けたのに、仔羊たちは逃げないの」
「とっさに近くの一匹を抱えて逃げたわ、でも重くて」
叔父はラム肉のために、をしていただけなのだが、幼いクラリスには、訳もなく仔羊たちが殺されていくように映ったのでしょう。
そして「助けたいのに、助けられなかった」という事実が、彼女の精神的トラウマとなる。
クアトロのお客様はクアトロの父に告白する。
「あのワタリガニのパスタが食べたいと思ってクアトロに行ったの」
「すると、もうワタリガニが消えていて食べられなかったの」
クアトロは、旬の美味しさを数量限定ながら提供しただけなのだが、お客様には訳もなくおすすめパスタが消えていったように映ったのでしょう。
そして「食べたかったのに、食べられなかった」という事実が、お客様の精神的トラウマとなる。
しかしクアトロは、バスク地方の名産の羊のチーズからなる「プティ・アグール」を用意していた。
この羊のチーズの美味しさは、きっと沈黙の内にワタリガニ・ショックを癒やしてくれることだろう。