湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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プーランク:ヴァイオリン・ソナタ(ロルカのためのソナタ)

2007年06月21日 | フランス
○ルビン(Vn)スパロウ(P)(fantasy)

感傷的な旋律がヴァイオリンとピアノでひたすら線的に絡むという、プーランクらしい独特の「世俗美」が最初から最後まで貫き通される。マンネリズムの中に点描的にたち現れる感傷はそのすべてが歌謡的な旋律からきていることは言うまでもないが、やはりこのプーランク的な和声変化は世俗的だろうがどうだろうが感情を動かされざるをえない。このコンビはそういう意味で言うとやや感傷を排したようなところがあるが、雄弁であり、それゆえ少し皮肉な調子が聞き取れるのが面白い。曲的にはかなり簡素ではあるが、こういう平易な「横の音楽」こそセンスを問われる。この演奏にはセンスがある。○。

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