つれづれなるままに 338  老々介護の日々

2007-09-13 18:15:07 | 雑記
私と一回りとチョットの違いではありますが、親子の付き合い20数年、お互いに議論を戦わせ仕事もし、勝気な彼女は負けじと、私に挑戦してきました。つい最近まで海外は一緒「あなたの行くところは何処でも付いて行くから」と、しかし昨年辺りから、ご主人84歳、認知症が悪化「役に立たない人間は早く死んだ方が国の為」と彼女は言いながらも、セッセト介護、しかし彼女も79歳、ストレスから来る物忘れが目立ち、そして今年の夏の暑さも加わり二人共、衰えが見え始めました。共に訪問看護、デーサービスと在宅支援センターのお世話になる事になりましたが、それ以外の時間帯は、彼女がお世話をしなければなりません。24時間、毎日とはいかず、家事、食事の準備、食欲が衰えた夫の世話、またトイレの世話と介護疲れ、これでは共倒れになると、夫を一時入院、安心と思っていましたが、「家に帰りたい」と、喚いていると、病院から電話、これは大変と私も彼女に付き添い病院へ、何とかなだめて帰ってきました。家には連れて帰る事はもう無理でしょう。老夫婦が共に家で最後を迎える、理想は理想、現実にはいかに大変か、ケアーマネージャーの話を聞きながら、退院後の施設の空き情報を聞き、なるべく早く入所できる施設を確保、家に戻って施設に持参する物をまとめて、決まったら電話してと帰ってきました。子供が共に生活、少しは妻の負担は少なくて済む事でしょうが、「自分の事は自分で始末する」と軽く憎まれ口を叩いていても、最後は皆さんのお世話になり、家で、畳の上でとは、いかないのでしょうか。やつれた彼女をみて、つくづく考えさせられました。ただ彼女に向かってご主人「悪いなー迷惑かけて」と一言、この言葉で彼女がいかに救われたか。夫婦ていいものだと羨ましく思いました。