最後まで自分らしく生きたいと誰しもが願っていますが、高齢化社会を迎え、老後の最大の悩みは「認知症」です。これは誰でもおこりうる脳の病気によるもので85歳以上では4人に1人がその症状があるといわれ、現在169万人の患者が居るといわれています。
認知症は記憶障害、認知障害から不安に陥り、回りの人との人間関係が損なわれ、また家族も疲れきって共倒れになってしまうことも少なくありません。しかし周囲の理解と気遣いで、穏やかな生活を送ることが出来るのです。
その為にはどうしても地域の支えが必要になります。皆が認知症の正しい知識を持ち、認知症の方や家族を支える知識を身につける、今回はその為の研修会でした。我が地域住民は勉強熱心、今回も103名の受講生が集まり、地域包括支援センターの話に耳を傾け、認知症サポーターとしての役目を学びました。
認知症サポーターは特別なことをやる人ではありません。まず認知症について正しく理解、偏見を持たずに認知症の人や家族を温かい目で見守ることから始めてください。他人事ではないのです、いつ自分や家庭の誰かが成りうる病気なのです。他人に無関心でいるのではなく自分の問題として温かい目で見守るそれがサポーターの役目だそうです。
「認知症サポーター・100万人ギャラバン」札幌は4万人が目標、今、サポーターは2万2千人が地域活動、これからもこの輪を広げて、認知症の問題と取り組んでいくそうです。これがその腕輪です。20年後には倍増するといわれる認知症、サポーターを一人でも増やし、「安心して暮らせる町つくり」を市民の手でと展開して行こうと取り組んでいるようです。私には何が出来るのか考えてみたいと思います。