つれづれなるままに  757  セザンヌの絵 鑑賞

2009-04-07 20:20:40 | Weblog
「セザンヌ主義」と題して、セザンヌに影響された画家達の作品を一同に、近代美術館で開催されています。12日が最終日とか、今日は作品を見に出かけました。
まだ風は冷たくこんな日はと思いましたが、セザンヌの絵を一目見ようと、会場は人で溢れていました。
ピカソが敬愛の心を示して「父」と呼んだ画家、セザンヌ、伝統的な絵画を、独自の新しい表現方法を創造した画家と言われています。
今回はセザンヌの名作40点、その影響を受けたと見られる、20世紀の巨匠の作品100点と国内外から集められました。
今回の作品の所蔵先、オルセー、メトロ美術館からの作品もありましたが、日本全国の美術館、個人蔵とわが国にも、こんなに作品を所蔵している事に驚きました。
またこれらの作品を一同に目にすることはもう無いかも知れません。
私は絵には詳しくはありませんが、ゴーギャン、ベルナール、モディリア、シャガールとパリ・オルセー美術館、箱根のポーラ美術館などで見て来ましたのに、何も思い出さぬ事に、いかに無関心で見ているか改めて思いました。
日本でも大正期、セザンヌの絵に衝撃を受けパリへ渡った岸田劉生、有島生馬、黒田重太郎、安い曽太郎等セザンヌの作品に直に触れ大きな影響を受けたと言われています。彼らの作品も展示されていました。
展示の方法は人物画(女性肖像、男性肖像、水浴の裸婦)風景画、静物画と比較展示もうなずけました。
一番感心したのは、額縁、100年前の額縁の豪華さ、これだけでも見る価値十分にありました。
12日まで是非、足を運んではいかがですか。中々見応えのある作品です。