幼き頃、お盆が過ぎたら海に入ってはいけないと言われていました。お盆が過ぎると沖からのうねりが強く、土用波という大きな波がで、クラゲも発生、クラゲに刺されるとよく言われました。もう海水も冷たくなってくるからでしょうか。霊が体をつかんで引きずリ込み帰ってこれなくなるという話もあります。
幼き時に泳いだ仙台の海水浴場・・津波で大被害、今は泳ぐことができないかもしれません。多くの方が津波にさらわれ亡くなりました。
お盆の時だけ先祖や亡き人の霊がこの世に帰ってくる、亡霊のように行ったり来たりするものなのでしょうか。花を飾り・・美味しいお菓子があれば仏壇に、食事とて珍しいご飯を作った時はお供え、命日には墓参りやらと、お盆だからといって特別なことは必要ないと思いつつ・・・。
古くから日本は、一年を2期に分け、正月とお盆を節目として祖先の霊を迎え、生活の繁栄と家族の健康を祝ってきました。今もこのような考え方が根強く残っています。やはりお盆には御供えして供養、それと同時に家や家族の健康に感謝して・・先祖供養の墓参り、今があるのはご先祖様のお陰ですと一族揃って感謝する。
日頃ご無沙汰な兄弟姉妹と共に墓参り、家族揃って仏前に手を合わせ、膳を囲む良きことなのかもしれません。何時も顔を見せない息子も墓参りには訪れますものね。