「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」アメリカのテキサス州内陸南部に位置し、メキシコまで車で3時間とメキシコに程近いサン・アントニオ。
街の中心にあるテキサス独立戦争の戦跡”アラモ砦”は、ジョン・ウェインの西部劇でも有名なところだ。
今では名所のひとつ”リヴァー・ウォーク”は、”アメリカのヴェニス”と謳われる観光スポット。
リヴァー・ウォークに沿って遊歩道が作られ、観光船のクルーズを楽しんだり、レストランなどの店も立ち並んでいる。
「テキサスは何でもでかい」に表われているように、テキサスでは大きいことはいいことのようだ。
おみやげ物屋には、マグカップにカウボーイハット、ウエスタンブーツなどさまざまにビッグなものが置いてある。
大きい物はこれだけではない、食べ物のサイズも超ビッグ。
では、ビッグなグルメリポート開始。
”テキサス・ブライド・BBQ"では、巨大な肉を提供している。
ブリスケットという牛肩バラ肉は硬く、その巨大な肉の塊にたっぷりのチリパウダーを振り掛けて、香りの強いメスキートという木でスモークしながら14時間かけてじっくりと焼く。
そうすると、硬い肉がプラスチックのナイフでもすんなり切れるほど柔らかくなるのだ。
燻製がかった肉の味は、テキサスを感じさせるものだという。
”ルルズ・ベーカリー・カフェ”では、巨大シナモンロールひとつ、なんと1.3キログラムもあるものが、アメリカ各地から注文が来るほどの人気の商品。
どちらも、とても一人で食べきれる量とは思えないけれど、アメリカ人のあの体格をもってすると、やや多い程度なのかもしれない。
サン・アントニオから車で1時間のところに、”パンデラ”と言うカウボーイの首都の街がある。
いまから100年前、牛の取引の中心地として栄えた。
ここには、カウボーイを体験できる施設”フライングレー・ランチ”がある。
そこでは、雄大な自然の中での乗馬体験をした後、カウボーイ・ブレックファーストの「カウボーイ・オムレツ」が食べられる。
このオムレツには、パラペーニョがたっぷりはいっていて、メキシコ的でもあり、かつてこのあたりの領有権がメキシコにあったことの名残を感じさせるのだ。
どこでもリラクゼーションは人気があるようで、”ダサ・スパ”では、グレープシードオイルを使ってのボディーマッサージを行っている。
グレープシードオイルには、血行促進の効果があり、これから人気が高まる兆しがあると言う。
また、美容でちょっと変わって低価格かつ合理的なところがある。
”アヴェンダ・インスティテュート”は、ヘアーアーティストの育成所で、カットモデルをすると1800円程度の低下価格でサービスが受けられる。
ヘアーアーティストの卵たちの丁寧な仕事と、最後に指導者の念入りなチェックと手直しがあるので、リピーターが多いらしい。
サン・アントニオのおみやげ物屋で扱っている、ある豆には大変驚いた。
その名も”ジャンピング・ビーンズ”。
平らなところに置いておくと、プツンプツンと豆が勝手に動き出すのだ。
ああ、なんと豆の中には小さなカブトムシの幼虫のようなものが寄生していて、温まると暑さに驚いて体を動かし、その弾みで豆が跳ね動くのだ。
知らぬが仏、中を見てびっくり仰天、ヒーッと悲鳴を上げてしまう。
絶対、この”ジャンピング・ビーンズ”のお土産は勘弁してもらいたい。
こんなことを経験したことがあるだろう。
ピカピカと艶のあるクリやドングリを、子供は大切に宝箱にしまったりする。
ふと思い出して箱の蓋を開けてみると、箱の中に頭が黒っぽくて体が白くぷんぷんに太った小さなイモムシが驚くほど蠢いているのを発見する。
ぴかぴかのクリやドングリには、ぷちっと丸く小さな穴が開いていて、ここから虫が這い出してきたのだ。
明らかに、クリとドングリの体積より虫の体積が勝っている。
もぞもぞと蠢く無視の存在と釣り合わない体積比、その得体の知れなさが、芯から身を震え上がらせる。
恐ろしい体験だ。
テキサス、西部劇、と言うと、荒野や砂漠を連想する。
しかし、テキサス州に意外と砂漠は少なく、草原や森林があり、豊かなところなのだ。
だから、牛を放牧するカウボーイが活躍したのだろう。
豊かなところは、その領有権を巡ってたびたび争いも起こる。
もともとインディアンの多数の部族が暮らしていたところ16世紀にスペイン人がやって来て、次いで短期間だがフランス人、そしてメキシコ、19世紀中から今に至るまでアメリカ、暗い歴史がこの地に残っている。
「テキサスは何でもでかい」この言葉は、最後にこの地を支配した白人系アメリカ人の驕りが端的に現れているようで、片腹痛く感じるのであった。
街の中心にあるテキサス独立戦争の戦跡”アラモ砦”は、ジョン・ウェインの西部劇でも有名なところだ。
今では名所のひとつ”リヴァー・ウォーク”は、”アメリカのヴェニス”と謳われる観光スポット。
リヴァー・ウォークに沿って遊歩道が作られ、観光船のクルーズを楽しんだり、レストランなどの店も立ち並んでいる。
「テキサスは何でもでかい」に表われているように、テキサスでは大きいことはいいことのようだ。
おみやげ物屋には、マグカップにカウボーイハット、ウエスタンブーツなどさまざまにビッグなものが置いてある。
大きい物はこれだけではない、食べ物のサイズも超ビッグ。
では、ビッグなグルメリポート開始。
”テキサス・ブライド・BBQ"では、巨大な肉を提供している。
ブリスケットという牛肩バラ肉は硬く、その巨大な肉の塊にたっぷりのチリパウダーを振り掛けて、香りの強いメスキートという木でスモークしながら14時間かけてじっくりと焼く。
そうすると、硬い肉がプラスチックのナイフでもすんなり切れるほど柔らかくなるのだ。
燻製がかった肉の味は、テキサスを感じさせるものだという。
”ルルズ・ベーカリー・カフェ”では、巨大シナモンロールひとつ、なんと1.3キログラムもあるものが、アメリカ各地から注文が来るほどの人気の商品。
どちらも、とても一人で食べきれる量とは思えないけれど、アメリカ人のあの体格をもってすると、やや多い程度なのかもしれない。
サン・アントニオから車で1時間のところに、”パンデラ”と言うカウボーイの首都の街がある。
いまから100年前、牛の取引の中心地として栄えた。
ここには、カウボーイを体験できる施設”フライングレー・ランチ”がある。
そこでは、雄大な自然の中での乗馬体験をした後、カウボーイ・ブレックファーストの「カウボーイ・オムレツ」が食べられる。
このオムレツには、パラペーニョがたっぷりはいっていて、メキシコ的でもあり、かつてこのあたりの領有権がメキシコにあったことの名残を感じさせるのだ。
どこでもリラクゼーションは人気があるようで、”ダサ・スパ”では、グレープシードオイルを使ってのボディーマッサージを行っている。
グレープシードオイルには、血行促進の効果があり、これから人気が高まる兆しがあると言う。
また、美容でちょっと変わって低価格かつ合理的なところがある。
”アヴェンダ・インスティテュート”は、ヘアーアーティストの育成所で、カットモデルをすると1800円程度の低下価格でサービスが受けられる。
ヘアーアーティストの卵たちの丁寧な仕事と、最後に指導者の念入りなチェックと手直しがあるので、リピーターが多いらしい。
サン・アントニオのおみやげ物屋で扱っている、ある豆には大変驚いた。
その名も”ジャンピング・ビーンズ”。
平らなところに置いておくと、プツンプツンと豆が勝手に動き出すのだ。
ああ、なんと豆の中には小さなカブトムシの幼虫のようなものが寄生していて、温まると暑さに驚いて体を動かし、その弾みで豆が跳ね動くのだ。
知らぬが仏、中を見てびっくり仰天、ヒーッと悲鳴を上げてしまう。
絶対、この”ジャンピング・ビーンズ”のお土産は勘弁してもらいたい。
こんなことを経験したことがあるだろう。
ピカピカと艶のあるクリやドングリを、子供は大切に宝箱にしまったりする。
ふと思い出して箱の蓋を開けてみると、箱の中に頭が黒っぽくて体が白くぷんぷんに太った小さなイモムシが驚くほど蠢いているのを発見する。
ぴかぴかのクリやドングリには、ぷちっと丸く小さな穴が開いていて、ここから虫が這い出してきたのだ。
明らかに、クリとドングリの体積より虫の体積が勝っている。
もぞもぞと蠢く無視の存在と釣り合わない体積比、その得体の知れなさが、芯から身を震え上がらせる。
恐ろしい体験だ。
テキサス、西部劇、と言うと、荒野や砂漠を連想する。
しかし、テキサス州に意外と砂漠は少なく、草原や森林があり、豊かなところなのだ。
だから、牛を放牧するカウボーイが活躍したのだろう。
豊かなところは、その領有権を巡ってたびたび争いも起こる。
もともとインディアンの多数の部族が暮らしていたところ16世紀にスペイン人がやって来て、次いで短期間だがフランス人、そしてメキシコ、19世紀中から今に至るまでアメリカ、暗い歴史がこの地に残っている。
「テキサスは何でもでかい」この言葉は、最後にこの地を支配した白人系アメリカ人の驕りが端的に現れているようで、片腹痛く感じるのであった。