ランニング徒然

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トヨタもEVを

2016-11-25 19:34:00 | クルマ

​ハイブリッド、プラグインハイブリッド、燃料電池車を低燃費低公害車の中心におき対応してきたトヨタもEVの専門部署を立ち上げ2020年には量産車を発売するという報道がありました。

これまで二酸化炭素排出量が少ないということで、ディーゼルエンジンが一定量普及してきたヨーロッパが、VWディーゼルゲート(不正問題)が発生してから一気にEVやPHEVへシフトし始めました。

EU各国で内燃機関搭載車の販売を将来的に禁止する法案が可決されたりしていることも背景にあります。

提携するBMWはすでにi8,i3を発売(レンジエクステンダー:発電専用ガソリンエンジンはあるけど)のEVを発売していて、つい最近電気系のアップデートを行い航続距離を延ばしています。
VWもPHEVを戦略の中心にシフトしてきました。

国内でも発電用エンジンを積み、駆動はモーターのみで行うシリーズ式ハイブリット日産ノートe-powerが発売されたりと電動車・EVシフトが徐々に進みそうです。

こんなEVシフトの流れは大学などにも影響があるようです。

車関係の研究は大学や学術機関に籍を置く人も多数行っています。

自分も大学・大学院ではエンジン製造技術に関する研究を行った身です。

聞くところによると最近はエンジン関係の研究室などの希望者が減少傾向なのだとか。

研究室への配属(ゼミ決め=つまり研究テーマ決め)は希望票(第4希望ぐらいまで書かされることが多い)を提出し、希望者多数の場合は成績順に決められたりします。

この人気上位のゼミや研究室に内燃機関関係のものが徐々に入らなくなっているらしいのです。

工学部、特に機械系に入る者は多かれ少なかれ車やオートバイに関心がある者が多く、内燃機関関係の研究室が一番人気だったりするのが、当たり前だった時代は過去の話なようです。

かくいう自分は成績上位だったからエンジン関係の研究室へ入れたのではありません。
指導してくれたトヨタ出身のU教授が担当する講義科目「応用数学」の試験で歴代ワーストの低得点を記録した自分を、
「こんなに出来の悪い学生を他所の研究室にやるわけにはいかない」
と拾ってくれたからでした。

しばらく前に書いたHCCIのように総合効率50%を超えるような究極の高効率エンジンの実現などチャレンジングなテーマがまだまだあるので若い人にはぜひチャレンジしてほしいものです。

でも、大学卒業後40年近く働くであろうという時代に、自分の身内の高校生には、未来ある選択として薦めることはできないから、身勝手なお願いですね