廊下側から2列目一番後ろの机が、やっと片づけられた。
プールの授業の後、あたしがぶつかって怪我をしたので、ナオタンがグッスンに抗議。
無精者のグッスンも、生徒が怪我したとあっては放ってもおけず、やっと片づけたのだ。
ナオタンは、面倒なことが嫌いで、たいていのことはケラケラと笑って済ます子だけど、ここは言っておかなきゃというところではキチンと言う子だ。あたしがボンヤリして体育の授業に遅れそうになった時もそうだったし、今度の机のこともそうだ。
そんなナオタンが嬉しくって、お礼をすることにした。これもナオタンがきっかけを作ってくれたことなんだけどね。
「マック、上げ潮だね」
スマホでなにやら見ていたナオタンが言う。
「ああ、ポケモンGOとタイアップしたんでしょ?」
「それ、もう古いよ。セットメニューをチョー安くしてさ、薄利多売で売り上げ伸びてるみたい」
ナオタンのスマホを覗き込むと、バリューランチと銘打ってビッグマックとドリンクのセットで400円になっていた!
「悪いわね、なんだかオネダリしたみたいで」
プールの授業の後、あたしがぶつかって怪我をしたので、ナオタンがグッスンに抗議。
無精者のグッスンも、生徒が怪我したとあっては放ってもおけず、やっと片づけたのだ。
ナオタンは、面倒なことが嫌いで、たいていのことはケラケラと笑って済ます子だけど、ここは言っておかなきゃというところではキチンと言う子だ。あたしがボンヤリして体育の授業に遅れそうになった時もそうだったし、今度の机のこともそうだ。
そんなナオタンが嬉しくって、お礼をすることにした。これもナオタンがきっかけを作ってくれたことなんだけどね。
「マック、上げ潮だね」
スマホでなにやら見ていたナオタンが言う。
「ああ、ポケモンGOとタイアップしたんでしょ?」
「それ、もう古いよ。セットメニューをチョー安くしてさ、薄利多売で売り上げ伸びてるみたい」
ナオタンのスマホを覗き込むと、バリューランチと銘打ってビッグマックとドリンクのセットで400円になっていた!
「悪いわね、なんだかオネダリしたみたいで」
そう言いながら、ナオタンはビッグマックにかぶりついた。
「ううん、ナオタンがいろいろ言ってくれたことで助けられてるもん」
「あ、それって性分なのよ。あとでお節介だったなって反省することの方が多いもん……ハムハム……あの机だってさ、もうちょい早ければ、塔子怪我しなくてすんだでしょ」
「でもね、こんな怪我よりも、ナオタンがグッサンに掛け合ってくれたこと、とっても嬉しかったから」
「ハハ、そっか。怪我してなきゃ有難みも薄いってことだね……でも、そのすねの傷残ったりしない?」
「モデルさんとかになるわけじゃなし、どーってことないわよ」
「そーだ、せめてさ……」
ナオタンは通学カバンをガサゴソすると、かわいい絆創膏を出して貼ってくれた。
「ハハ、救急車になってる(^^♪」
「うん、塔子って、こういう可愛いのもお似合いだし……そーだ!」
ナオタンは、閃いて、自分のすねにも同じように貼った。
なんだか、とても仲良し同士って感じで嬉しくなった。
嬉しさのまま外に出ると、シャッター音が聞こえた。
「ごめんなさい、勝手に撮ったりして」
Tシャツにカメラを2台もぶら下げたオネーサンが、恐縮していた。
「あ、あの……」
「わたし、ポッペティーンのカメラマンで……」
出された名刺には『ポッペティーン専属カメラマン瀬戸内美晴』とあった。
「なんだか、お2人、とってもいい感じにフレンドリーだから。よかったら、この続き撮らせてもらえるかなあ?」
「え、あ……」
「いいですよ、いい記念になるじゃん!」
あたしは尻込みしたけど、ナオタンはちょうどいい友情記念に思った。
で、2人とそれぞれの1人撮りを数十枚やってもらって、自分たちのスマホでも撮ってもらった。
ほんとうにいい記念になった。そして、記念は次への大きなステップになっていく……。
「ううん、ナオタンがいろいろ言ってくれたことで助けられてるもん」
「あ、それって性分なのよ。あとでお節介だったなって反省することの方が多いもん……ハムハム……あの机だってさ、もうちょい早ければ、塔子怪我しなくてすんだでしょ」
「でもね、こんな怪我よりも、ナオタンがグッサンに掛け合ってくれたこと、とっても嬉しかったから」
「ハハ、そっか。怪我してなきゃ有難みも薄いってことだね……でも、そのすねの傷残ったりしない?」
「モデルさんとかになるわけじゃなし、どーってことないわよ」
「そーだ、せめてさ……」
ナオタンは通学カバンをガサゴソすると、かわいい絆創膏を出して貼ってくれた。
「ハハ、救急車になってる(^^♪」
「うん、塔子って、こういう可愛いのもお似合いだし……そーだ!」
ナオタンは、閃いて、自分のすねにも同じように貼った。
なんだか、とても仲良し同士って感じで嬉しくなった。
嬉しさのまま外に出ると、シャッター音が聞こえた。
「ごめんなさい、勝手に撮ったりして」
Tシャツにカメラを2台もぶら下げたオネーサンが、恐縮していた。
「あ、あの……」
「わたし、ポッペティーンのカメラマンで……」
出された名刺には『ポッペティーン専属カメラマン瀬戸内美晴』とあった。
「なんだか、お2人、とってもいい感じにフレンドリーだから。よかったら、この続き撮らせてもらえるかなあ?」
「え、あ……」
「いいですよ、いい記念になるじゃん!」
あたしは尻込みしたけど、ナオタンはちょうどいい友情記念に思った。
で、2人とそれぞれの1人撮りを数十枚やってもらって、自分たちのスマホでも撮ってもらった。
ほんとうにいい記念になった。そして、記念は次への大きなステップになっていく……。