大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

魔法少女マヂカ・119『みんなでアルバイト・6』

2020-01-07 14:33:08 | 小説

魔法少女マヂカ・119  

 
『みんなでアルバイト・6』語り手:マヂカ 

 

 

 わたしとブリンダは、それぞれ個別に三軒のメイド喫茶とメイドカフェを巡ったあとでツマゴメに戻された。

 最初の二軒は、メイドではなく厨房と営繕の仕事をやらされた。エアコンや店内の照明の修理。ツマゴメの母体が妻籠電気なので、そういう仕事も引き受けているわけだ。

「いや、ちがうぞ」

 ブリンダが囁いた。

「オレがメイド服を着るとな、この美貌が邪魔をして、他のメイドたちがイモに見えてしまうんで、わざと裏の仕事を回したらしい」

「そうなのか?」

「ああ、我々が引き取ったあとの、メイドたちのモチベーションを考えると怖くて使えないのだろう」

「一度くらいはメイドをしてみたいなあ」

「そうだな」

 

 それで周って来たのが忍者メイドの仕事だ。

 なんせ、四百年前は本物の忍者に混じって安土や大坂の街々や美濃や近江の山野を駆け巡っていた。オーダーされた食べ物飲み物を一瞬でテーブルに現出させたり、天井にぶら下がってオーダーを取ったり、手裏剣を投げて伝票をテーブルに打ち付けたりして、決め台詞の「ニンニン」も胴に行ったものだと自画自賛。

 そして四日目にツマゴメに戻ったのだが、ここのメイドたちは群を抜いていた。

「お帰りなさいませご主人様~」

 この一言こそはオーソドックスなのだが、そのあとの「ご希望によってシュチュエーションを選べます。ご主人様、あなた、お兄ちゃん、にいに、先生、先輩、キミ、殿、御屋形様、殿下、陛下、他にもご希望次第でさまざまに。そして、それぞれに、ノーマル、ツンデレ、ヤンデレ、ショタコン、NTR、など様々なバージョンをご用意しております。でも、お勧めはおニャンコなのニャ(^▽^)/」というぐあい。

 そして、それぞれのバージョンや設定が、みな堂に入っていて、わたしとブリンダの洗練されたメイドのスキルでは、かえって浮いてしまう。忍者メイドなどは全くの際物で、あえて「普通のメイドもやっております(/ω\)」と言わなくてはならないほどだった」

 むろん、その中心にいるのがミケニャンとバジーナ・ミカエル・フォン・クルゼンシュタイン三世(⋈◍>◡<◍)。✧♡の両雄だ。

「ミケニャン、あの壁に掛けられているメイド服はなんなの?」

 それは、甘ロリのメイド服。単なるディスプレーと思っていたのだが、他のメイドたちや、常連と思われるお客たちの視線が違うのだ。もし、この店内の人間が全員カトリックだとしたら、まるでバチカンに保管されていると言われる聖骸布見るような畏敬の光が感じられるのだ。

「ああ、あれはニャ……このアキバでセントメイドとして崇敬されている初代バジーナ・ミカエル・フォン・クルゼンシュタイン一世(⋈◍>◡<◍)。✧♡の聖遺物なのニャ」

「三世というのは伊達じゃなくて、一世、二世がいたのか!?」

 感動していると、店内にパイプオルガンの音が響いた。

「なんだ、これは?」

 歴戦の魔法少女のブリンダも思わず耳をそばだてる荘厳な空気が店内に漲り、お客もメイドたちも、それぞれの場所で額づくのであった。

「信徒のみなさん、今日も聖バジーナ・ミカエル・フォン・クルゼンシュタイン一世(⋈◍>◡<◍)。✧♡のご遺徳をしのぶ祈りの時間がやってきました……」

 バジーナ・ミカエル・フォン・クルゼンシュタイン三世(⋈◍>◡<◍)。✧♡がローマ教皇のように朗々と祝福と祈りを捧げ始めた。

 祈りは、ほんの二分ほどで終わり、店内はそれまでの空気を取り戻した。

 

「それで、バジーナ・ミカエル・フォン・クルゼンシュタイン一世(⋈◍>◡<◍)。✧♡というのはどんな人だったの?」

 

 ミケニャンに聞くと、予想もしない答えが返ってきた。

 

「十年も前にメイドの神と言われた、その人の名は……安倍晴美さんと言うのニャ」

 すぐにはピンとこなかった。

「ほれ、あんたたちにバイトを斡旋した安倍晴美先生なのニャ!」

  ええ!?

 天地がひっくり返った!

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ジジ・ラモローゾ:001『ソバテイ』

2020-01-07 11:21:29 | 小説5

ジジ・ラモローゾ:001

『ソバテイ』    

 

 

 ソバテイって分かるかなあ?

 
 お蕎麦の定食じゃないよ。蕎麦亭って蕎麦屋さんでもないし、停留所の側を約(つづ)めた言葉でもない。

 側停と書く。

 漢字で書いても分からないかなあ。

 あたしも昨日までは知らない言葉だったから、分からなくても当然なんだけどね。

 校則で禁じられてることをしでかした生徒と一緒に居たために喰らっちゃう停学の事。

 
 悪い奴の側に居たための停学っちゅうわけよ。

 
 ほら、大人でもさ、飲酒運転と分かってて車に同乗すると罪になっちゃうじゃん、そゆこと。

 なんの側停か……それは、今は言いたくない。

 
 停学になるとね、停学課題とかが信じらんないくらい出る。むろんウットシイ。

 もっとウットシイのは、先生が家庭訪問に来ること。

 自分ちに先生が来るなんてイヤに決まってる。まして、自分の部屋に入ってこられて、あーだこーだと説教だとか訓話だとかされると思うとゲロが出る。

 でもって、部屋の中見られるんだよ。別にヤマシイものなんかないけどさ、ゲームとかラノベとかの本とか貼ってるポスターとか見られるのチョーイヤじゃん。ベッド見られるなんてもう我慢できないよ。

 うちの担任、血圧の関係で利尿剤とか飲んでるから、トイレなんか使われたら、もう、家のトイレは使えないよ。

 

 だから、避難しにきた。

 

 東京の隣接県だけど、二時間かかるお祖父ちゃんの家。

 先生って、仕事終わってから家庭訪問に来るじゃん。そうすっと、もう帰りのバスが無くなってしまうかもって田舎。

 あ、お祖父ちゃんちと言っても、お祖母ちゃんしか住んでない。

 お祖父ちゃんは三年前に亡くなったから。

 まあ、お祖母ちゃんも一人暮らしだし、お祖母ちゃん孝行でもある。

 田舎だから東京よりも空気いいし、落ち着いて停学に励める。励めるってのはおかしいけど、適してる? そんな感じ。

 

「ジージの部屋でいいの?」

 

 荷物を持ってくれながらお祖母ちゃんが聞く。

「うん、ゴチャゴチャしてんのがいいの」

「掃除はしてるけど、ジージが生きてた時のままだから、あちこち埃とか溜まってるわよ。エアコンの調子も悪いし」

「うん、ついでに掃除とかもしとく。エアコンは、あとで見とく」

「分かってたら電気屋さんに診てもらっとくんだったんだけど。まあ、寒いと思ったら言ってね、いつでも二階の部屋使えるから」

「うん、そのときはね」

「よっこらしょ……」

 ジージの部屋に行くには段差がある。僅かな段差でもお祖母ちゃんはヨッコラショ。

「二階使ったら、お祖母ちゃんも大変でしょ」

「ありがと、ジジが言ってくれると嬉しいわ」

 ちょっと申し訳ない、言い訳の為に口をついたオタメゴカシなんだけどね。

 
 ガタピシ

 
 開け方にコツがいる引き戸を開くと八畳のジージの部屋。

 ホーーーーーーーーーーー

 ため息一つついて、

 あたしの側停が始まった。

 

 

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オフステージ(こちら空堀高校演劇部)・2・生徒会副会長瀬戸内美晴

2020-01-07 06:32:10 | 小説・2
オフステージ (こちら空堀高校演劇部) 2
生徒会副会長瀬戸内美晴   「高校旧校舎」の画像検索結果                  


 
 
 大阪府立空堀高校は今年で創立110年になる。

 北野高校や天王寺高校ほどではないが、ナンバースクールというか伝統校というか、それなりの評判の有る学校である。
 学校の評判というのは、よほどの困難校に落ちてしまわないかぎり変わらないものである。
 かつては国公立大に二桁の合格者を出していたが、今は年間に数名関関同立をトップに中堅私学に送り出す準進学校というポジションである。
 校舎や設備は昭和どころか大正時代の趣を残し、旧制中学からの敷地は大阪市のど真ん中の割には広々としていて映画やテレビのロケに使われることも多い。

 要するに見てくれの良い学校である。

 その見てくれの良い中でひときわ雰囲気のあるのが、旧校舎を利用した部室棟である。創立以来の二階建て木造校舎は、大正時代に大阪財界からの寄付で建てられ、下手な鉄筋コンクリートよりもガッチリしている。

 その部室棟一階東の外れに演劇部の部室がある。

 小山内啓介は、創立以来の重厚な机の上にお握り2個と冷やし中華を並べて思案している。
「やっぱ冷やし中華がクライマックスか……でも、おにぎりを連続で2個というのんもなあ……中盤に冷やし中華……ラストが弱い……いっそ幕開きにドッカーンと冷やし中華か……ああ、悩ましい!」

 このハムレットぶりで分かるように、啓介はヒマ人なのだ。

 教室まるまる一つ分の部室には啓介一人しかいない。
 たまたま一人なのではなく、この1年間、演劇部員は啓介一人しかいない。
 去年入部したときには先輩が一人いた。それも転校予定で、入部しても早晩一人ぼっちになることは目に見えていた。じっさい二学期には、たった一人の演劇部になってしまった。

 啓介は、それでよかった。

 もともと芝居がやりたくて入った演劇部ではないのだ。
 広い部室を事実上自分の個室にして、快適なキャンパスライフをエンジョイしたいというのが動機である。
「よし、やっぱ冷やし中華はクライマックスだ!」
 結論を出すと、啓介は冷やし中華を冷蔵庫に仕舞った。もともと昼休みに食べようと思っていたのだが、トラやんとセーやんに誘われて食堂に行ったので、放課後のお楽しみになったのである。まあ、そう決意したので冷蔵庫で冷やしておいた冷やし中華は、コンビニで買った時と同じくらいに冷えて食べごろになっていた。

 それは2個目のシャケお握りを食べ終わり、冷蔵庫を開けて冷やし中華でフィナーレにしようと思った時に現れた。

 コンコン

「ああ、開いてんで~」
 トラやんかセーやんかと思い、気楽に答えると、意外な人物が入って来た。
「演劇部部長の小山内くんやね?」
 宝塚の男役のようにキリリと現れたのは、生徒会副会長の瀬戸内美晴であった。
「あ……瀬戸内さん……なんの用やろか?」
 啓介は美晴が苦手である。たいていの女子は緩めているリボンをキッチリ締めた胸元に溢れるオーラはのんびりした空堀高校では異質な押し出しがあり、関わると自分の本質的な弱点をえぐられそうで、1年の時は同級生だったが、ほとんど口をきいたことが無い。

 で、美晴は開口一番、啓介の心をえぐってしまった。

「演劇部の部室を明け渡してほしいの」
 
 ウップ!?
 
 冷やし中華どころではなくなってしまった……。  
 
 
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となりの宇宙人・22『エジプトの王女さま・3』

2020-01-07 05:48:49 | 小説4
となりの宇宙人・22
『エジプトの王女さま・3』            

 鈴木聖也は、あたし(渡辺愛華)のとなりに住んでいる幼馴染(?)の亡命宇宙人。
 秋のある日、駅で暴漢に襲われ、学校では食堂の工事現場の鉄骨に潰されそうになるけど、聖也が時間を止めて救けてくれた。
 犯人は、これまた幼馴染(?)の吉永紗耶香。紗耶香も宇宙人で、聖也を抹殺するために、あたしを殺そうとした。
 あたしは聖也の命の素になる宇宙エネルギーを、聖也に合うように変換できるから。
 そのために殺されそうになり、救けられもしたんだって……でも、それだけ?


 ピラミッドは、ただのお墓じゃないんだ……

 頭がジーンと痺れていた。
 喫茶ルクソール、その五十ほどもある席にはボンヤリと人の気配がする。初めて来たときには気づかなかった気配。
 今も、ボンヤリと光る輪郭でしか見えないが、その輪郭は全て、あのエジプトの人たちであることが分かった。
 観葉植物を挟んだ隣の席には、アミンとアテがいた。むろんボンヤリした輪郭。
 輪郭だけど、その暖か色の光彩は、あの二人の少女だと、あたしには分かった。

「分かってもらえたかしら……」

 いつの間にか、前の席にツイン王女が座っている。
「ツイン……あなたは、この時代の日本まで、ピラミッドを完成させる術(すべ)を探しにきたのね」
「そう……ピラミッドは、エジプトの生命。説明では分からないから、ほんのしばらくアミンの心に宿ってもらったの」
 アミンの輪郭が光を増した。
「ここにいるのは、みんなエジプトの人たち」
「アミンとアテがいっしょにいる……」
「死んだ人と死を受け入れた人、その間に隔たりはないの……よく見て、ほとんどの輪郭は点滅しているように見えるでしょ」
 確かに、ほとんどの輪郭は夜空の星のようにチラチラしている。
「一つの輪郭のように見えるけど、すごい速さで入れ替わっているの。何十万人……もっと……みな行くべきところに行けずに、カオスの中で漂っている。あの人たちのためにもピラミッドは造られなければ……ね」

 ツイン王女が微笑んだ、あたしは気が遠くなっていった……。

 いつものように、電車はカーブを曲がった。

 いつものように生徒たちは揺れをいなした。
「危ない、愛華!」
 自分に向かって倒れこんできた愛華を、シートの紗耶香が受け止めた。
「愛華、意外に胸おっきいんだ!」
「そ、そうでしょ」
 笑ってごまかしたが、あたしにはここまでの記憶が無い。ルクソールでツイン王女の微笑み。気が遠くなって、気づいたら、ここに居た。
 両側に聖也とヨッコが「ほら、見たことか」という顔で吊革につかまっている。
――ひょっとして、エジプトの王女に捕まってた?――
 聖也の声が直に頭に届いた。
――なんで、知ってんの?――
――オレ、宇宙人だから……それに、夕べは宇宙エネルギー半分しかチャージできなかった――
――……そうなんだ――
――くわしくは帰ってからにしよう。着替えたら、オレんちに来いよ――
――う、うん――

 返事をすると、聖也の部屋には一度も入ったことがないのを思い出してドキントした。

 ドキントしたら、聖也の部屋のイメージが頭に湧いてきた。聖也が送ってきた情報、当の聖也はポーカーフェイス。
「え、これっ……」
 あとの言葉は飲み込んだ。
 聖也の机の上には、あたしソックリなフィギヤが置かれている。
 すぐ横で、ヨッコが「あれ?」という顔をした。電車は間もなく街中駅に着く。


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乃木坂学院高校演劇部物語・89『教官ドノの企み』

2020-01-07 05:37:33 | はるか 真田山学院高校演劇部物語
まどか 乃木坂学院高校演劇部物語・89   

『教官ドノの企み』         


 
 夕食は、うな重定食をいただき(おいしかった!)入浴。

 入浴中の描写はカット。だって、クリスマスの入浴じゃひと悶着あったので。
 ただ、「マリちゃん」の板に付いた女子高生らしさと、いっしょに入ってくれた大空さんのプロポーションがチョーイケテたとだけ申し上げておきます。

「大空助教、カラーガードのDVD見せてください」
 里沙の一言で、DVDの鑑賞会になった。
「ワーーーーーヤバイ~! カワイ~! ガチイケテル! カッコイイ!」
 いつもながら、女子高生の感嘆詞は簡単であります。でも簡単な分だけ気持ちは伝わっているみたいで、大空助教は嬉しそう。で、後ろに座っていた男のみなさんも嬉しそう。
 ミニスカートの、チアリ-ディングのミリタリー風のコスに、お揃いの旗を持って、『サンダーバード』と『軍艦マーチ』の曲にあわせて、器用に旗を操作しながら、いろんな風に行進。
 わたしたちは、見事に旗がヒラリするたびに――オオ!――
 男たちは、風にスカートがヒラリするたびに――オオ!――

「いやあ、いいものを見せてもらいましたが、ここの体験入隊はきついですなあ」
 企業グル-プの一人が、西田さんにグチった。
「あなたたちは、なんのための体験入隊なんですか?」
「来月、新入社員の研修でこれをやるので、下見ですわ」
「じゃあ、新入社員を連れて、もう一度来られるんですか」
「はい。もちますかねえ……」
「なあに、二度目はズンと楽になりますよ。もう靴を蹴散らされることもないでしょうし」
「あれには、たまげました」
「ま、カマシですよ、娑婆っ気抜くための。おたくの教官ドノは、いささか意地が悪そうですがね。まあ、要領覚えてしまえば難しくはないですよ」
 このヒソヒソ話は、わたしが聞き耳ずきんしてたから聞こえたんだけど、もう一人聞いてた人がいた……その教官ドノがね。
「……西田曹長。なかなかのもんでしたね。障害走路といい、五千メートル走といい」
「おかげさまで、現役の頃を思い出して、楽しんでおりますよ」
「では、お楽しみついでに不寝番をやってみますか」
「おお、願ってもない。喜んで」
「では、女性は外すとして、男のみなさんで二人一組の四直制で」
「規範通りですな。では、組み合わせは、企業グル-プさんと相談しましょうか」
「いや、それには及びません。編成表を作っておきました。就寝前にご説明いたします。それまで、しばしの自由時間、お楽しみのほどを……」
 教官ドノは、振り向くと薄ら笑いを浮かべて行ってしまった。
 陰険なヤツ。障害走で負けたのを根に持ってるんだ。

 今日は建国記念の二月十一日、朝の天気予報では、関東平野には寒気団が居座って、夜半から大雪警報が出ている。窓から外を見ると、音もなく雪が降り始めている。
 西田さんは、元気そうだけど、もう七十歳をいくつか超えている。大丈夫だろうか。
 当の御本人は、企業グル-プのオニイサン相手にレンジャー訓練を受けたときの話しなんかしている。これで、障害走のときの「レンジャー!」ってかけ声の訳は分かった。
 でも、この不寝番で、とんでもない事件が起こることは誰にも予想がつかなかった。教官ドノにも、西田さんにも。そして幽霊の乃木坂さんにさえにもね。
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