大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0304 銘 なし SUNDAY MAN(替刃カッター刃使用)

2009-05-06 21:33:21 | Weblog
これも閉鎖した工房のゴミから拾って来た。 これは鉋では無いだろう。合板の小口の積層した面が前面に出て格好が悪いので、小口テープと言う物を貼り付けてごまかす場合がある。多分小口テープを貼った後、余分のはみ出したテープの一部をこれで切り取る物だと思う。 色々な道具が有るが、この場合はカッターナイフの刃を小さく折り、鉄板で押さえ鉄板と台の間に挟み、刃先を鉋の様に台の下に少し覗かせて小口に押し当てて削り取るのだと思う。 使いこなしには、ある程度熟練とコツが必要だと思う。 出来れば合板を使うような仕事は避けたいが、工数の節約や価格の問題で使わざるを得ない場合も有るだろう。 まあトリマーでも出来ると思うがどうだろうか。
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0305 二枚刃平鉋 銘 出来(山田)

2009-05-06 21:17:43 | Weblog
5月3日東郷神社骨董市で業者からもらった鉋だ。業者から鉋をもらうのは初めてだ。見ると刃は使いきっている。鋼の部分はまだ若干残っているが、銘の下にある山田の刻印まで研ぎ進み裏が出せない状況なのでこれまでだろう。 見ると古い鉋刃らしい。刃の頭部分がなだらかな円の一部ではなくて、烏帽子の様な形だ。二枚刃の鉋だが裏刃は無い。或いはどこかで使った台にこの刃を入れて使った物かも知れない。 刃と台は合って無い。 だからくれたんだろうね。これはまず買う人はいないだろう。 しかし刃は使い込まれて折り、それなりに切れて仕事がこなせたはずだ。 だから使い切ったはずだ。 一応刃を抜いて研いで見ようと思う。切れそうなら台を直して少し使って見たい。

以前からこの鉋の事は気になっていた。 尖り頭だし 刃は薄いし古い物だろうと思っていたが、何の手掛りも無い。 所が最近 鉋の技と銘品 大全と言う本を入手した。 その中に 例に土田道具店のご主人が書いた文章が載っていた。 そこには源兵衛銘の鉋の記述が有り、世田谷のボロ市で入手と書いて有った。 その市では同時に出来定銘の鉋も有って入手したと書いて有った。 それはどう言う状態の物か記述は無く不明だが、恐らく源兵衛やその他の鉋と同時代の物で有る可能性は高いと考えた。 私の入手した鉋は出来銘で下に山田と有る物で その山田の刻印まで研ぎ下ろされているので、使い切った状態と言う事になる。 だがこれは和鉄 和鋼の物で有る可能性も有るだろう。 今どこに仕舞い込んだのか探しているが見付からない。 何となくこの鉋の素性が判りかけたのに残念だ。(2019/3/29) 
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