大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0112 二枚刃平鉋(六分) 銘 千代鶴

2009-05-27 21:11:16 | Weblog
この鉋 どんな経緯で何処で手に入れたか忘れてしまった。それでも銘は千代鶴となっている。千代鶴是秀と言えば有名な鍛冶屋だが、多分その人本人が作った物である訳が無いと思う。恐らく鉋を売る為に、問屋が打たせた銘だろう。使って見たが、一応切れるが思った程では無かった。まあ私の試し削りでは、切れる切れ無いを判断するのは難しい。 こうして何処かの骨董市に流れて来たからには、前の持主も諦めて放出した可能性が高い。それでも東京の鍛冶屋の作った物と言う感じはするが、どうだろうか。
先日インターネット道具販売を行うサイトをチェックしていたらこれと良く似た鉋刃の写真が載っていた。良く見るとそっくりではないか。是秀の箱書きが付いていた。では私の鉋はどうか。多分是秀本人が作った物では無く、知り合いの鍛冶屋に作らせて銘を入れた可能性は有るかも知れない。偽物も出回っただろうから、余り信用してない。しかし私の鉋はベタ裏なのでこれを直して、台を新たに作り直せばもっと切れる鉋なのかも知れない。
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0297 二枚刃平鉋(六分) 銘 輝虎

2009-05-27 20:58:54 | Weblog
これは山崎さんが私にくれた物だ。 多分山崎さん昔の仕事仲間からもらって来た物だろう。見ると古い鉋の様に見えるが、台には1958年10月1日とゴム印が有る。これが恐らく購入した日だろう。 40年以上前のものだ。 台には中仕上とマジックで書いて有り、その目的で使っていたと思われる。 研いで使って見たが切れる鉋だった。 裏刃には則冶と有り共裏では無い。台尻にツネオと掘り込みが有るから、これが以前の持主の名前だろう。流れ流れて私の所にやって来た。大切に使わせてもらおう。最近刃を研ぎよく見る。面白い事に地金の色が研ぎ上げると鋼の色と変わらない感じだ。恐らく古い釜地とかチェン地を使って無いのだろう。地金で研ぎは随分違うから、誤解を恐れず私の経験で言えば それ程上等の高価な鉋では無かったかも知れない。 

この輝虎銘の鉋は何丁か持っている。 それだけ広く流通した物かも知れない。 有る時ネットオークションサイトにこの輝虎銘の鉋が有った。 そこには作者 中野武夫氏の名前が有った。 何となく納得した。 大切にしようと思う。 作者が判って良かった。
(2019/8/5) 
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0321 銀南面小鉋 銘 無し

2009-05-27 20:51:46 | Weblog
これも山崎さんの道具箱に有った鉋だ。この様な面取り鉋を思ったより沢山持っていたので驚いた。飾り面を取る必要の有る仕事をしていたのだろう。 何かフラッシュ家具作りかと思ったがそうではないらしい。 大きくごつい手だが、結構器用に使って、豪快に素早く物を作る。 あの感じは私には真似出来ない。 私が作ると 何となく線の細い物が出来る感じがする。 人が作るとやはりその人の個性が出る。 機械で削るのとは違う。
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