００５２ 鉋刃 銘 菊一文字則宗

これも鉋刃単体で入手した。　刃単体の場合は大抵５００円以下で買えるのが良い。　まあ　どうせもう使えないと思うから、　安くないと買わないが最近は　それでも結構高い値段が付いている。　刃には　日本正綱　菊一文字則宗　とある。まるで日本刀の銘の様だ。　それも鏨文字で掘り込んである。
まだ　刃は長く使えそうだが、　鋼の残りは余り無い。　鍛冶屋が問屋に卸した物では無く、　直接使い手に渡した物ではないかと思う。　だから使う人の好みで好きな名前が付けられた様に思うが。　これは私の勝手な想像で根拠は無い。この刃を入手した東郷神社骨董市は今日で終りだそうだ。　以前は朝早くからその道の好き者で賑わった　由緒ある市も終りは　あっけない。　残念だ。道具集めのペースもスローダウンすると思う。

鉋刃 銘 鶴正宗

これも多分鉋刃単体で求めたと思う。　折り鶴の下に正宗の銘があるので、一応鶴正宗と呼んでおこう。　刃裏には　名人鍛　特製　鶴正宗とある。　この刃もぎりぎりまで使い込まれている。　此処まで使うと台に入れても頭が出ず　使い難いと思う。　しかしベタ裏にもならず　上手く使い切っている様に思う。　名刀　正宗にあやかり、とても良く切れると自信を持って命名したのだろう。　確かに切れたから此処まで使われたのだと思う。

０３４５ 鉋刃 銘 兼貞（八分）

何時頃　何処で入手した物か忘れた。　多分刃だけ単体で買ったと思う。　しかしもう使い切った感じで、鋼の残りも一センチ程度だろう。　研いで感触を楽しむ程度と思うが、何かに使えないか思案中だ。　台直鉋も沢山有るし刃幅を詰めて反り台鉋でも作って見るかと思う。　翼賛　兼貞しか表示が無く何処で作られた物かも不明。　こんなちびた鉋刃を何枚か持っているので、順次紹介したい。　有名な物が有る訳でも無く、　単に使い切ったと言うだけなのだが、　やはり使い切ると言う事は　それなりに切れたと思う。　だからその感触を知りたいと思う。