この人は 前場工務店の経営者で大工をしていた人だ。 道具類も相当数集めて 自前の道具展示舘を持っている。 私も数年前 本厚木に有る道具館に行き、 展示品を見せてもらい、その時にこの本を購入した。 出来れば私もいずれ、ミニ道具館が作れれば良いなと思ったが、無理だろう。 単に道具が沢山有りますでは展示にならないし、道具を良く理解して ストーリー性の有る展示が出来ないと 人は来ないと思う。 歴史に残る名工の道具が有る訳では無いし、単に使い古した中古道具が有りますでは、面白くも何とも無い。この辺りが 何にしても収集の難しさだ。
この本は以前 DIYショーでアンケートを書いてもらった物だと記憶しているが、定かではない。 三条鍛冶組合の道具カタログの様な物だ。 骨董市で珍しい道具を手に入れるとこの本で 名称を確認した。 殆どの道具の名称と写真が載っている。 便利な本だ。
これも 今は無き秋岡芳夫氏の本だ。 道具の仕立て方が丁寧に解説されている。 この本を読み、玄能の柄付け、鉋の研ぎを練習した。 しかし道具の仕立ては人により 相当違いが有り、それを承知の上で自分なりに 納得出来る方法を選択する事になる。 聞いた事を試してみて納得すればそれで良し。 納得行かなければ、新たな仕立て方を探せばよい。