０６９７ 二枚刃平鉋 銘 藤改

今日は布田天神骨董市に行って来た。　寒くて風が冷たい日だった。　何時もの業者からこの鉋を購入した。　５００円だった。何丁か置いて有る鉋の中でこの鉋だけが　上端に焼印が押して有った。　山にタと有る。　その下に短冊の中に田の字も見える。　焼印は使い込まれて、手ずれで消えかかっている。　古そうなこの鉋を選んで買った。　刃口は1センチ程も開いている。　口埋めはしてない様だ。　鉋刃は藤改とある。　初めて見る物だ。　刃幅６３ミリ　全長９０ミリ程度で　まだ余り使って無いと思う。　刃裏には矢羽の紋が見える。　刃は比較的薄作りの様だ。　台はかなり狂っていた。　取敢えず刃を抜いて錆を落として、裏押ししてから研ぎ直している。　これから口埋めを行う予定。　研いだ感触は悪くない。　切れる鉋ならば　台を打ち直しても良い。　取敢えず現状の台で削れる状態にしようと思う。　この鉋でまだしばらくは遊べそうだ。　昼頃は晴れて　昨日の雪も消えて行く。　梅は咲いている所も有るが、まだしばらく寒さは続きそうだ。

鑿と錐を買う

昨日は関東地方は雪の予報だったが、今朝見ると雪はたいした事は無かった。　道路には雪は無い。　そこで今日は布田天神骨董市に行って見た。　業者の数も少ない様だ。　一廻りしてこの鑿と錐を買った。　併せて２００円だった。　この業者も片付け業者だろうか。　殆どはガラクタだ。　秩父の方から来ると言っていた。　何時も安くて時々面白い物が混じる。

この鑿は薄追入鑿３分と言った所か。　穂先しかない。　この手の鑿はどうしても反った物が多い。　それと中程で割れて居る事も有る。　これもかなりの反りが有ったが割れは無さそうだ。　持ち帰り取敢えずコンロで熱してかた　反りを叩いて修正した。　下手にやると折れる危険も有る。　今回は上手く行った。　その後で裏を再度付け直した。　裏隙が殆ど無かったからだ。　それから改めて刃を付け直した。　さらに軽く研ぎ直している。　これで柄を付ければ良いが　口金が有るかどうか探している。突き鑿にすれば桂は不要だ。　まあ普通は此処までやる人は少ないだろう。　色々調べたが銘は無かった。　それ程の物では無いと言う事かも知れない。

さらに四ツ目錐も買った。　これは錆びているが折れてはいない。　鑢で刃を付けて見た。使う機会は有るかどうか判らない。　まあ錐も色々持っているが面白い物だ。　わずかな出費で道具の修理を行って遊ぶと言う事だ。