大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0701 鉋刃 銘 昭弘

2019-02-25 21:22:06 | Weblog
これは鉋刃単品で求めた。 富岡骨董市の収穫品です。 しかしよく見るとかなり酷い物だ。 台は無かったが 多分有っても 腐った状態の物だろうと思う。 水に濡れた赤錆も若干有った。 銘は 登録 日本鋼 大和守昭弘 保険付 花押が刻印されている。 表側には滑り止めらしい 縄目が有る。 多分これは新潟の鉋だろうと思う。 刃幅 77ミリ 全長80ミリ
程度有る。 上手く研げれば 十分に使えるはずだ。 左の刃先約10ミリ程度 欠けと錆が時に酷い。錆を落として 裏出し 裏押しして研ぎ直して使えそうなら 台を打って仕込んで見よう。 先は長い様に思う。  これをいじくる間は 次の骨董市には行かなくて済むだろう。 

この刃その後について 裏出しを行った。  一応刃先は前面ダイヤ砥石に当たる状態になった。 しかし裏の細かいピンホール上の錆跡が取れない。 刃先の両端はもう少しで鋼が切れそうだ。 余り裏押しは出来ない状態だ。 刃先の欠けの部分がなくなるまでは何とか研ぎ進まないといけない。 一気にやらずに少しつつやって行こう。 割と研ぎ易い刃の様に思う。(2019/2/27)
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0700 二枚刃平鉋 銘 久利 六分

2019-02-25 13:24:21 | Weblog
鉋の蒐集もついに7百代に突入だ。 と言っても管理番号上の話で この内既に50丁位は人にあげたり、譲ったりもした。 とは言っても譲ったのは数丁で殆どは 欲しい人にあげて仕舞った。 まあまあ人にあげても恥ずかしく無い物をあげていれば、いずれは切れない駄目鉋が残って行くのかも知れない。 

この鉋は台がしっかりして 刃が長いので選んだ物だ。 骨董市鉋で苦労するのは、台の仕立てと刃の研ぎと言う事だ。 買値も普通なら500円以上は出さ無いから まともな物は殆ど無い。それでもたまには、この鉋の様に割としっかりした物が混じる事も有る。 台は割れて居ても色々工夫して繕う様にしている。 使って見て良ければ台を新たに作り直す。 古台ではまず実用にはならないと思うからだ。  思う程切れない時は そのままオリジナルの台を使う。 買った状態を残して 記念とする為だ。  研ぎは裏の錆取りが 殆どの作業だ。 良いと思っても有る程度研ぎ減らさないと 本当の切れ味は判らない。 古鉋ほど手間の掛かる物は無いと思う。  それにこれは良いと納得の行く物は10台に1台有れば良い。 効率が悪い。 人にはあんまりお勧めしない。 遊びと思うから出来る訳だ。 

さてこの鉋下端を見ると 4面 面取りしてあった。 普通台頭と台尻は面取りしない筈だ。 だから建具屋や家具屋の目違い払いに使った物かも知れない。 刃先左側の1センチ程度 刃が欠けている。何かに引っ掛けたのかも知れない。 ここまでグラインダーで刃を引いて付け直さないと駄目だ。 時間も掛かる。 裏出しもやり直しだろう。 こんな鉋なので今回は4丁でまとめて千円で購入した。 順次紹介して行こう。 

この鉋刃の刃を引いて、再度刃を付け直した。 現状は研ぎ直している。 割と研ぎ易い様に思う。 これは良さそうに思うが削って見ないと何とも言えない。 まだ時間は掛かると思う。

まだ完全には 欠けは取れて無かった。 それでも研ぎ上げて少し削って見ると割と良い切れ味の様に思う。 まだ削りの様子は載せられ無いが もう少し調整が必要だと思う。(2019/2/27)

今日気が付いたが 刃を若干斜めにしないと上手く削れない。 おかしいと思い調べると刃を挿入する溝の位置が右と左で若干違う様だ。 こう言う事は時々有る。 そこでそれを修正している。 これで上手く行く様だ。 多分台が乾燥で変形したのだろうと思う。 少し刃口が広いので詰め様かと思う。 得意の木端返しに木片を貼り付けるやり方だ。(2019/3/1)
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0699 台直鉋 銘 大上

2019-02-25 13:12:52 | Weblog
先日 久し振りに富岡八幡骨董市に行って来た。 業者の数も今日は少ない。 別のフリーマーケットに行ってると言っていた。  それでも何時もの業者が居て 何と4丁も鉋を買い込んで来た。 これを順次紹介して行こう。 まだ研ぎも錆び落としも十分では無くて汚い状態である事を御断りして置こう。

この鉋は 多分大工が台直しとして自作した物と思う。 台も真新しい。 しかし掘りは余り上手く無い。 結構荒い作りの物だ。 台尻木口には 佐々強 と焼印が押して有った。 刃には大上と思われる銘が有る。 刃は割と薄作りで何処かから持って来た物と思う。 刃幅45ミリ 全長70ミリ程度有る。 刃の角度は直角では無くて79度程度に若干寝かせた仕立ての様だ。 これで硬い木でも削る時に使った物か。 刃は斜めに仕込んで有る様だ。 割と使い易そうなので このまま研ぎ直して使って見よう。 刃を研いだ感触は悪くない。 切れそうな感じもする。 

この鉋刃は何処で作られた物か不明だが、研いで見ると鋼が脇に巻き込んで作られていた。 従ってどうもこれは 際鉋左勝手の刃を切り台直しに仕立て直した物では無いかと推定している。 間違いかも知れないが別の鉋を潰して作り直したのかな。
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0698 関口鉋の削り

2019-02-25 13:05:12 | Weblog
この鉋どうも 今一納得の削りが出来ない鉋だった。 何となく刃先が鋭く研げない気がする。それでも この程度削れたので一応載せて置こう。 次回は一度焼き戻しを掛けてもう一度トライしようと思っている。 削り跡を見るとどうも艶が無い様だ。触って見ると滑らかに ツルとした感触が無い。 返りが残って取り切れて無いのかも知れない。 そい言えば鋼に艶が無いようにも思う。 惜しいなー もう少し何とかならない物だろうか。 
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