大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0698 二枚刃平鉋 銘 関口弥太郎 馬(八分)

2019-02-18 20:48:10 | Weblog
この鉋は先日行った 高幡不動骨董市で購入した物だ。 500円だった。 この鉋の台を見ると 上端が黒かった。 どうしてこうなるのか判らない。 台尻を見ると虫食いの跡の様な細かい穴が有る。 或は木が腐っているのだろうか。 完全柾目取りの台の様だ。 台頭側を見ると 脇から棒を抜き通して有る。 これは初めて見る物だ。 多分反りや割れを防ぐ目的だろう。 台にも手を掛けている。 しかしよく考えたら 素性の良い枯れた樫の木を使えばここまでする必要も無かろうと思う。

刃の銘は 関口弥太郎と読むのだろう。 一文字目の関は門構えは判るが中の部分が読みにくくて 或は違う銘かも知れない。 その下に 馬の横顔が有る。 刃幅70ミリ 全長は75ミリ程度有るだろう。 割と薄い作りの刃の様だ。 裏刃には山に清の刻印が在った。 何処の物か現状は不明。 刃は研ぎ直して居るが 切れは今一の感じだ。 刃裏にまだ錆に跡が残るからもう少し 研ぎ進まないと 切れる物かは判らない。 出来れば台も打ち直した方が良いだろうと思う。 もう少し使って確認してからにしようと思う。 

所でこの鉋刃は随分と丸く研いで有った。 それに端も面取りして無い様だ。 詰まり仕上げ鉋用で無くて中仕上げ鉋の様に中高にしてあった。 それを私が 刃先を直線に研ぎ直している。 鉋だけで仕上げる場合は こう言う風に刃先を仕立てる物なのかと思ったが、今は殆ど薄くしか削らないので修正してしまった。 参考に残して置けば良かったかも知れない。 
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鑿の穂に柄を付ける

2019-02-18 15:02:43 | Weblog
先日調布 布田天神骨董市で購入した鑿は口金を探して 柄を付ける事にした。 突き鑿なので若干長めの柄にして見た。 長さは口金の上から16センチ弱に長さにしている。 特に理由は無く 似た物をまねて長さを決めた。 鑿の穂の部分を入れる穴は開けるのが難しい。
これがナカナカ真直ぐ開かない物だ。 ボール盤に固定して 垂直を出して穴明けした。持っているドリルの刃が若干曲りが有り木目にも食われるのか中心には上手く明かなかった。 まあこの穴を中心と見立てて丸く削る時に 修整した。 色々有ったが取敢えず上手く仕込めた。 この鑿の込みの部分を見ると むっくりした最近の鑿の込みとは 違う形状の様だ。 これは古い物かも知れない。 鋼の鍛接も沸かし付けの様に思えるが 詳しい事は判らない。 まあこれで 鑿の件は一段落だ。 その辺に放置しておくと何処か行方不明になるので これで安心だ。
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