０５９４ 雪山鉋の削り

この鉋はそれ程使った物では無い。　包み口も残って居る。　その割には　刃の頭を大分叩かれて　鉄がめくれた様だ。　仕込みが堅かったのかも知れない。　そのまま相当の時間放置して有ったので　刃裏の真中に錆が集中していた。　刃を抜いて見た時は　たいした事は無いだろうと思ったが、研いで見るとナカナカ取れない。　最初は全く切れないダメ鉋だった。　雪山　駄目じゃんと思ったが、それでも気を取り直して、何度か研ぎ直した。　結果この写真に有る程度まで削れる様になって来た。　材は檜。　だが錆ピンホールは残る様だ。　真中と右側に見えるのがある。　これを取るには後３ミリは研ぎ減らさないと駄目だと思う。　気の長い話だ。　　しかしこの雪山鉋は檜を削る限り　割と引きも軽いし良さそうな鉋だ。　台もしっかりしてるから、　刃さえまともなら　何も言う事は無い。と言う事で名取商店で販売したこの鉋　駄物では無くて良かった。　大切にしようと思う。