大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

竹中道具館10年史  1984-1994

2010-06-01 20:35:59 | Weblog
 10年以上前になると思うが、 竹中道具館を見学して、この本を入手した。 設立の経緯から10年間の活動が 載っている。 その間に相当数の道具も蒐集された様だ。 手道具を後世に残すのは大変だ。 有る程度道具を扱える人が 手入れして維持しないとすぐ錆びてしまうだろう。 1日手入れを怠っても、艶が消えて行くと言う。 それに関西方面でこう言う道具館が出来た事は興味深い。  東京にあれば もっと頻繁に見に行けるのだが。
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鑿 2本

2010-06-01 20:14:40 | Weblog
1の日なので 町田骨董市に行って来た。 天気も良く人手は多い。 今回は道具類も出ていた。 境内裏に店を出す業者からこの鑿2本を買った。 二本で500円と言う所だ。ワザワザ幅の狭い鑿を選んだのは ホゾ穴の修正やごみ取りに使えると思ったからだ。 向待鑿に属する物だろうか。 刃幅は8ミリと5ミリで 2分と3分と言う事になるか。 大分錆びていたので砥いだが 結構研ぎ易い鑿だった。 これ位研ぎ易いと楽だ。 柄には曲ヨと刻印が有った。 二本とも同じ人の使った物らしい。 3分の方には 秀弘と銘が有った。 二分の方は 何も無い。しかし研ぎの感触からすると、多分同じ鍛冶屋の作った物と思う。 この鑿の大きさから考えて 大工では無く 、家具とか建具の職人が使った物だと思うが。 裏も若干錆に食われているが、深く無いから何とか使える様に成ると思う。
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367 自由定規付き相決鉋 銘 曲上

2010-06-01 15:04:39 | Weblog
呼び方は 良く判らないが、決鉋の一種だろう。 何処かの道具箱で長く放置された物と思われ、 相当にサビが酷い。 昭和でも戦前の物かも知れない。 脇針の付く決鉋で下端には 決幅を決める定規が付く。 しかしこの定規は どこかに失われて無い。 下端には台の磨耗を防ぐ金属の帯が貼り付けて有った。 台は経年変化で枯れて磨くと良い色になった。 刃は少し錆びているが、まだ使えそうだ。 使う機会は無いだろうが、手入れして保管して置こうと思う。  台には曲清と焼印が押して有る。 
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366 二枚刃平鉋 銘 土牛 寸八分

2010-06-01 14:51:57 | Weblog
町田骨董市でこの鉋を手に入れた。 二千円は少し高かったかも知れない。これ位が相場なのか相手も強気でまけない。 台が割りとしっかりしていたので、刃が駄目でも台を他の鉋に廻せば良いと考えて購入した。 土牛は他にも持っているが、これが一番まともな物だと思う。 土牛鉋は今は作ってないので、人気が有ると言う。 右肩に三木のマークが入っている。 関西で作られた物だろうか。 刃は全長86ミリで既に使われている。 しかし裏もきれいに裏押しされていて、多分道具の扱いにはなれた大工さんが使った物かも知れない。 刃には欠けが有り、研ぎ下ろすには相当時間が掛かりそうだ。 多分この土牛もそんなに古い物では無いと思う。 この鉋は普段使いにバリバリ使う物だろうと思うが、それをまだそんなに使って無いのに、手放したと言う事は 何か思った程の切れないと言った事情が有ったのだろうか。 まだ試し削り出来る状況ではないが、いずれ切れ味確認を行って報告したい。

欠けは1ミリ以上あり 研ぎ下ろすのは大変だ。 グラインダーで削り取ろうかと思ったが焼が戻ると困るので 暇な時に研いでいる。 台もしっかりしていて、刃の十分使える物は価格も高くて最近は骨董市に行く機会も減り、新しい物を紹介できないのは残念だ。 安物を多く集めるより良い物を少し買うと言う考えも有る。 自分は職人じゃないから、安物を多く集めて楽しむと言う方針でやっている。 だがこの頃は 余り集められない。日曜になると何か用事が出来て中々市に行く時間が取れない。 残念。

この鉋はその後 斎藤工務店の梅津さんに託して 誰か 上手く使える人に 使ってもらう様に依頼した。
重くて 今の自分では 扱いずらく 使う事は無いだろう。 頑張ってこい。 土牛は良い鉋だ。
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