大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

平鉋の提供

2016-04-08 20:41:59 | Weblog
私の関係する 家具作りを勉強する学校の様な所がある。 最近入る生徒は 道具を持って無い場合が多い。 準備して下さいと言うと、ホームセンターで安物の鉋を購入してそれを手入れするのに苦労するする事も多い。 教える側である程度切れる鉋を準備して貸し出した方が効率的な事も多いらしい。 だが良い物を買うとなると結構費用も掛かる。 そこで私が普段骨董市で鉋を手に入れている事を知っているらしく、 鉋を提供してくれないかと依頼が来た。 だが自分で集めた物は人にやるのは何となく 納得できない部分も有る。 それでも嫌とも言えず この3台を提供する事にした。 いずれも500円程度で購入した物だと思う。

右から 263 銘 王将  332 銘 山傳  294 竜藤 の3丁だ。 
どの鉋も頑張ってしっかり働けよと言いたい」気分だ。 扱いも荒いから ボロボロになるかも知れない。 これでしっかり鉋扱いを勉強したら自分の物を買えばそれで良い。
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0559 一枚刃平鉋 銘 長光

2016-04-07 21:46:11 | Weblog
この鉋刃は以前 刃だけで購入して暫く放置して有った物だ。 思いたって台を打つ事にした。 材料はその辺に転がっていた イペの廃材だ。 多分友達の所でもらって来た物だろう。 しかし少し幅が足りない。 そこで鉋台を作る時に出た廃材を短冊に切り、このイペに貼り足した。  こういう作り方はしないと思うが、今回はこれで良い。 刃の入る部分を掘って見ると それ程硬くは無くて割と楽に掘れた。 しかし刃を入れる段階でどうも墨付けをミスったのか、少し緩い。 削り取らないのに、すると入ってしまった。 仕方なく1ミリ程度の薄板を準備して馴染みの部分に張り足した。 これで調整しながら刃を仕込んでやっと刃を入れた。 刃はまだ 使って無い様なので、もう少し厚めの台にすれば良かったかな。
兎に角 一応完成して これから下端を均して 刃を研ぎ直して 使って見ようと思う。その前のチークOILを塗って置いた。 少し臭い。 台の左脇の色が違う部分が樫の木で茶色の部分がイペになる。 イペは欠けやすい様に思う。 だから 台頭台尻と四隅にボンドを塗って欠けにくくした。良く見るとうっすらと割れも見えるがこれ以上に広がらないと思う。長光は評判の良い鉋だったと聞いている。 その実力を確認したと思う。

どうもこのイペ材は良くないな。 台頭に今迄見えなかった割れが現れた。 刃が入り強く押されて 今迄見えなかった物が見えて来たのだろう。 割りに裂け易い材の様だ。 今後使うのは中止しよう。 試し削りして見たが 普通の切れ味だ。 それ程素晴らしいとも言えない。 研ぎが良く無いのかも知れないので、結論を出すのは早いかも知れないが。
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0573 二枚刃平鉋 銘 三角輪 八分

2016-04-03 12:03:14 | Weblog
この鉋は町田骨董市で入手した。 500円だった。 何時もの様に錆の酷い鉋だ。しかしこの銘に当たる部分にお結び状の輪が有り、これに紐でも絡めた様なデザインのマークがある。 これは何というのか知らないが、面白いデザインだ。 これ以外何も表示が無い。後から掘り込む積りだったのかも知れない。 台は乾燥で台頭の下端に割れがある。 癖の有る材かもしれない。 取敢えず今回は新たな台は打たない。 今の台を繕って使う事にした。 台下端と頭に溝を切り、樫の板で埋め戻した。 こういう修理方法が有るかどうか知らない。 刃は裏刃は無かったので、手持ちを付けた。 刃はやはり裏が駄目だ。 錆跡が取れない。 やはりその為か切れない。 これを無くなるまで研ぐのは大変だ。 グラインダーで一旦刃を引いて付け直す方が早いかも知れない。 時間が無いからそこまでやらず、取敢えずこの状態で一旦止めて置こう。

その後刃を何度か研ぎ直して 削って見るが どうも今一切れない。裏の錆跡がまだ残っているからかも知れないが、それだけでは無いと思う。 刃先が鋭くならない様に思う。 杉を削って引きが重いし、艶が無い。 がっかりするが、反面そういう鉋が有ると 可愛くもある。 何とかもう少し良くしたいと 色々いじくる楽しみが有って それはそれでまた良いと思う。 一裏位使い込めば良いのかも知れない。  何度か研ぎ直すと段々良くなって来たが
どうもこの台が良く無い様に思う。 刃がビリ付くので、パテを塗り調整しているがどうも今一だな。 
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両刃鋸 九寸 銘 中屋 喜義

2016-04-01 21:15:25 | Weblog
これも町田骨董市で求めた。 最近鋸を良く買う。 800円だった。 特に歯が欠けている所は無いだろう。 すこし赤さびが出て居た。  雨にでも当てたかも知れない。 比較的腰の強い鋸だと思う。  銘の脇に山形住と有った。 あちらにも山仕事で鋸を使う事が多く鋸鍛冶は何人か居た様だ。 その中の一人だろうと思われる。 鋸の中子が錆びて膨れ 柄の接着が切れて割れていたので 、取敢えず鋸を抜いて 柄を再接着している。 だから写真は柄無しで撮った。 比較的古い物だろう。 鋸板も結構良いさび色が付いている。 このままでも切れると思うが、出来たら目立てした方が良い。 出来たら目立て位は自分でやりたいと思っている。 適当な目立てやすりは無いかと探している所だ。

さて問題の銘だが、今回も上手く読めない。 中屋 善までは間違いないとと思うが最後の一文字 義かどうか怪しい。 何となく違うかなとも思うが。

先日柄は再接着して、籐を巻いて修理した。 鋸刃も入れて元の姿に戻した。 少し硬い樫の木の鉋台を縦引きして見た。 案外と良く切れた。 これなら目立てしなくても当面使えそうだ。
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追入鑿  七分  銘 吉光

2016-04-01 21:05:37 | Weblog
四月になった。 今日は町田骨董市に来ている。 この鑿は何時も福島から来ると言う業者から買った。 500円だった。 割といかり肩の鑿の様に思う。 もう少しほっそりとなで肩の方が好きだ。 普段余り見掛けない作りだ。 銘の吉光も知らない。 取敢えず仮研ぎして置いた。 こみの部分が少し緩んでいるように思う。 案の定軽く叩いたら抜けて来た。いずれ柄は作り直さないと駄目だろうと思う。 案外と研ぎ易い鑿だった。 裏もそれ程ベタ裏では無いし、結構上手く使って有る方だろう。 刃幅22ミリ程なので 多分7分だろうと思う。 取敢えずこのままでも使えると思うので少し使ってから 良ければ柄は付け替えれば良い。
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