大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0109 千代信鉋の削り

2018-06-04 13:30:14 | Weblog
この鉋 最近台を打ち直した。 そこで勇んで削って見るが どうも上手く削れない。 何故だろうか。 引きが重い。 研ぎが良くないと思い何度か研ぎ直して見たが駄目な様だ。 そこで 砥石を変えて見た。 これは#6000程度の人造砥石だ。 既に使い込んで残りは3ミリ程度しか無い物だ。 それが良かったのだろうか。 少し切れる様になって来た。 そこで記念に写真を撮り載せて見た。 今まで刃先が上手く研げて無かったと言う事だろう。 今回刃が上手く研げて無いと しゃくれる様に削れる場合がある事が判った。 それに引きも思い様だ。 

千代信は駄目鉋と思っていたが、そうでは無くて単に自分の研ぎが良く無かったと言う事だ。刃と砥石の相性が存在するのか、或は単に私の研ぎの腕が未熟なのか。 どっちだろうか。兎に角 この鉋捨てずに 取って置いて良かった。

その後も何度か研ぎ直して削って見るが 今以上には上手く削れない様だ。 どうも刃先が鋭くならない様だ。 仕上げに天然砥石を使うともう少し上手く研げるのかも知れない。 どうもまだ鎬面の平面が十分平らになって無い様なので もう少し色々研ぎ直して研究して見たい。 なかなか思う様にならない物だ。
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砥石の話

2018-06-03 22:27:15 | Weblog
仕上砥石と言えば京都と言う事で 今日は京都までいって、砥石の話を聞いてきた。 砥石と言っても幅が広く 奥も深い。  お話しされた方は採掘 販売される方の様だ。 業務上色々しゃべり難い事も有ったと思われる。 どうしても話が散漫になり易い。 それに専門用語が出てくるので 余計判り難い。  この企画を立てた方の思いが 十分伝わらなかった様にも思う。  それでも色々 砥石を見せてもらい参考になった。 採掘した原石をその場で割って 見せてくれた。  層理と葉理の話をしていた。 この写真に有る割り屑石の一つを記念にもらって来た。  まあ名倉位には使えるかも知れない。  このお話を充分理解するには 事前に良く勉強して置く事が必要だった。 そうすればもう少し 深く理解できたと思う。    
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0674 二枚刃平鉋 銘 村雨(八分)

2018-06-01 22:27:51 | Weblog
今日は良い天気だ。 そろそろ梅雨に入ると言われているので貴重な晴れかも知れない。 雨だと骨董市の業者も少なく 彼等も困る季節だろう。 今日は町田骨董市でこの 村雨鉋を手に入れた。 500円だった。  何時もの業者から買った。 裏も付いて居るし、錆もそれ程酷くない。 台には山吉の焼印が押して有った。 確か前にも見た記憶は有る。 裏も立派だ。 銘も有り尚弘と有った。 台は追い柾台だが、 乾燥で変形して来ている。 刃を入れる溝の位置が 右と左で違う様だ。  だからなのか刃を少し斜めに入れて有った。 溝に薄板を貼り付けて修正した。 刃は 村雨で刃幅70ミリ 全長80ミリ有るから まだ十分使えるが 台が余り良くない。 本来は打ち直した方が良いと思うが、取敢えずこのまま使う。 台頭は槌で打たれてまん中が凹み気味だ。 刃口も5ミリ程度空いているので 詰めた。 これで刃を入れて当りを削り馴染ませている。 下端も相当狂っている。 これを台直しで削るのは大変なので 最近は際鉋で横摺りして大まかに修正している。 比較的楽に修正できる様だ。  樫の木が硬くて 小鉋で削ると刃がすぐに来てなくなる。 際鉋の方が刃持ちが良い様だ。  またまた鉋が一丁増えた。 村正は何処で作られた物かさだかでは無い。ネットで見ると似た物が出品されていた。 結構使われて鉋かも知れない。 

鉋を始め道具類を集めて 内容を書き留めるだけのブログだが 見る人が居るのは有り難い。これからも続けたいと思うが、鉋も溜って来て 扱いに困る程だ。 このままの調子で継続出来ないだろうと思う。  
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