大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

追入鑿 角打ち 六分 銘 無し

2021-03-13 11:19:02 | Weblog
今日は雨だ。 それ程激しい降りでは無い。  春雨と言う事か。 散歩にも行かず、鑿の手入れを行った。  さてこの鑿は先日富岡八幡骨董市で購入した最後の一丁です。 荒い使い方の様だが 特に問題は無いので、柄にこびり付く汚れを削り取って滑らかに仕上げて椿油を塗り磨いた。  刃先は裏刃の先端が平面で無くかなり起こして研いで有った。 このままでは先端部は砥石に乗らない。  今回は仕方なく先端部分を2ミリ程 削り取った。 その後刃を付け直している。 まだ中砥石で グラインダーの跡を研ぎ落した程度だ。 多分もう少し研ぎ直さないと駄目だろう。 鑿は六分角打ちになって居るが、 余り丁寧な仕上げでは無い様だ。 特に首の部分が左右対称では無い。 研いで見るとそれ程硬い鋼でも無く、地金も柔らかい様だ。 雑用にガンガン使えば良いのだろう。 それ程使い込んでも無いように思う。 所で 最近鉋を買わずに鑿を買うので 鑿の数が増えて来た。 鑿を収容する道具引出が欲しい所だ。  だが置く場所が無い。 積み上げても良いが、最近地震が多いので少し心配になる。  曇り空と小雨の庭を見ながら 道具全般の 今後の処遇を考えている。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追入鑿 銘 長是 一寸 柄の付替え

2021-03-12 21:10:59 | Weblog
この鑿は既に紹介した。 今回は柄の交換付替えを行って見た。 材は椿を使った。 この椿は我が家の並びの一番東側のご近所の方の玄関脇に有った物で、茂り過ぎて日当たりが悪いので 切り倒した物です。 枝を払い太い幹の部分をもらって置いた。 今回はそれを使って見た。 白い肌で 余り年輪が浮き出す様でも無い。  柄の太さは22ミリ有る。 長さは口金の部分を含めて128ミリにしてある。 鑿の込の部分は何時も調速ドリルで手で開ける。今回は ボール盤でやって見た。 上手く垂直に開けるのは難しい。 6.5ミリの丸穴まで開けて 後は鑿で角穴に掘って広げた。 割と上手く出来た方だ。 桂の内径は21ミリなので 頭部は少し削って桂を入れた。 後はトクサを使い柄を磨いて 椿油を塗って見た。 材は未だ完全に乾燥して無いかも知れない。 柄を磨くと若干黄色味がかった色になった。 経年変化でどう変わるのか 楽しみにしている。 刃先の研ぎはこれからだ。結局裏は砥石に当たる所まで研ぎ下ろさないと駄目なんだろう。 暫くはこのまま使って行こう。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追入鑿の修理 銘 長是

2021-03-12 17:26:00 | Weblog
この鑿は先日 富岡八幡骨董市で購入した四丁の中の一丁です。 割としっかりしているので
このまま錆を落として研ぎ直せば良いと思っていました。 所が 鑿の穂はゆるく 引っ張ると簡単に抜けてしまいました。 多分誰か一度抜いたのだろうと思います。 鑿の柄の中に入る部分を見ると 先端部は四角錐の様になって居るのですが、この鑿の場合 そうなっておらず先端部分は丸くなって中心には空洞がありました。  取敢えずやすりで削り 全体の形を整えました。 鑿の中子の部分を誰かいじったのかも知れません。 更に刃先裏を見ると 裏は平面では無く 相当起こして研いで有る様です。一体何の目的でこう言う形に研いだのか良く判りません。  これでは上手く刃が付かないと思います。 この部分を削り取って 再度刃を付け直したした方が良いのかも知れません。

柄は緩いので、 付け直す事にしました。 隣に有るので新しい柄の材料です。 昨年12月にもらって置いた 椿を今回初めて使う事にしました。 まだ乾燥が不十分かも知れません。まあ駄目ならもう一度やり直せば良いかと考えて、椿の柄をトライする所です。 この鑿は刃幅3センチ(一寸)の様です。 銘は長是として有ります。 二文字目は上手く読めないので推定です。 違う可能性も有ります。  研いだ感触では良さそうな鑿です。 裏は黒裏となって居るようです。 何処の鍛冶屋の作品か良く判りません。 口金を見ると関西の物では無いように思います。  柄を挿げたら また紹介しましょう。  それまでに刃裏も何とかしたいと思います。  今週末は雨の様だし 骨董市はお休みの予定です。 晴れても 団地のクリーンデーなので 行けません。 まだやる事も有るし それで良いでしょう。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

片刃鋸 縦挽き 銘 中屋 正三郎

2021-03-11 21:21:29 | Weblog
この鋸は 先日行った富岡八幡骨董市で入手した。 確か200円だった。 突き鑿と併せて500円払った。  錆びていたから安いのだろうと思う。 かなり鋸身の厚い鋸の様だ。 あごの部分も簡単に作って有るように思う。  鋸刃の長さは丁度30センチで鋸幅は8センチ程度有る。 何となく長い鋸身を途中で切断した様な感じもする。 だが先端部分の歯型を見ると そうでもなさそうだ。 一応自分で擦り込み目立てして有る。

少し使って見たが余り上手く切れない様だ。 もう少し色々調整して いじって見よう。 歯が大きくて何か割と柔らかい木 例えば桐の木を荒取りする為に使った物では無いかと思う。 硬い木 例えば 欅の縦挽きでは 抵抗が大きくて挽き切れない。  錆は小型のナイフの刃を立てて 少しつつ削り落としている。 この後 椿油を塗り様子を見ながら 残りの錆を削り落として行くと 荒い錆は落とせる様だ。 形からすると小型ガンガリ鋸と言う感じの物だ。 用途については良く判らないが薪挽きでは無いだろうと思う。 まだ余り使い込んだ物では無いように思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鎬 突き鑿 六分 銘 無し

2021-03-10 21:07:56 | Weblog
この鑿も先日の富岡八幡骨董市で入手した物です。  女性の業者にガラクタを寄せ集めた箱の中に有りました。  300円でした。 刃幅は六分でしょうか。 大分使い込んで有ります。柄は口金の所で 折れ曲がる様に仕込んで有る様です。 この方が使い易いのでしょう。柄の長さは口金を含め約22センチ有ります。  長めの柄の様です。 銘は無い様です。柄は樫の様ですが 経年変化でかなり色が濃く変色している様です。 かなり荒く削って有り 削り跡は凸凹して手に当たる部分も有ります。 柄の尻を叩いて使った様で少しめくれが有ります。 研いで見ると ベタ裏になって居ますが、まだ鋼は残って居ます。刃が短いですがまだ十分使えると思います。 錆を落としてこのまま暫く使って見たいと思います。 これと併せて 同じ業者から 鋸も買っていますので その内に紹介しましょう。 何となく下駄屋の道具の一部かなと言う気もします。  箱の中には 角の折れた十能鑿も有ったからです。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内丸鑿 八分 銘 無し

2021-03-10 16:45:09 | Weblog
この鑿は先日富岡八幡骨董市で入手した四丁の鑿の中の一丁です。 見るとどうもこの鑿の柄を水に濡らした様に思います。 桂の頭の柄の繊維が立っています。 取敢えず 鋸で少し切り 槌で打って桂を少し下げてから丸めて有ります。  刃の先端部分の欠けが有るので 少しグラインダーで削り形を整えてから 手で研ぎ直しています。 研いだ感触は良さそうです。 使って見ないと良く判りませんが。 柄の汚れを掻き取り 滑らかにしてから椿油で磨いて有ります。  丸鑿は ボールの様な物を掘る時使います。 柄の部分が曲がって底が掘れる鑿が欲しいのですが、そう言う物は骨董市には現れません。 有っても高いと思います。今回は 柄の付け替えは行わずこのまま暫く使って様子を見る事にしましょう。 

探しても銘は無い様です。 何処で作られた物か不明ですが、口金を見ると 関西の物では無さそうに思います。  まあ がっかりするような物では無い様でまずは一安心です。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外丸鑿 五分 銘 丸に悦

2021-03-09 21:42:36 | Weblog
この鑿は先日 富岡八幡骨董市で四丁まとめて購入した中の一丁です。 柄が短いので付け替えて見ました。 まだ研いで居ません。  柄の長さは今回も125ミリとして有ります。元の柄にならって 少し太めの柄にして有ります。 太い所で22ミリ 桂の部分で20ミリ程度でしょう。  口金の部分は少し細く削り19ミリ~20ミリ程度にして、若干中のふくらんだ 太鼓柄になって居ます。 現在刃先の研ぎ直し中です。 割と良さそうな感じです。
写真の左隣に有るのが、以前付いていた鑿柄です。 かなり短くなっています。 使い難かった事でしょう。 刃先には灰色のペンキか接着剤の様な物が刃先先端部に付着していました。
暫くは 使わずに 打ち捨てられた状態だった様です。 柄が短い割には それ程使い込んだ物では無いよう思います。 

銘は 登録とか刻印が無く 丸の中に悦の字らしき物が有ります。 その下に何か有る様ですがこれは判読できません。  悦榮の工房で作った鑿でしょうか。 悦榮で鑿を作っていたのか 私は良く知りません。  柄は今回も 金木犀を使いました。 今度は椿を使って見たいと思います。  まだ平鑿が二本有りますが、 これが裏の尻を上げて 研いで有る様で 刃先先端部分が砥石に乗りません。  どうするか検討中で 研ぎあがったらまた紹介しましょう。  鑿もこうして徐々に数が増えて来ました。  暫くは鑿の修理で楽しめそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

両刃鋸 尺一寸 銘 真道 勝雄

2021-03-08 21:04:21 | Weblog
この鋸は先日の富岡八幡骨董市で手に入れた物です。  私としては高い買い物だったと思う。 現在はまだ木々も芽吹き前で、家の廻りの樹木を 植木屋が来て剪定する。 その時太い枝が有れば もらって置く。  先日も欅の強剪定を行ったので、枝をもらって置いた。 それを 色々手持ちの鋸を出して 縦挽きする。  少し鋸には興味が有るので、少し大きめの鋸を 欲しくなった。  この両刃鋸は真道勝雄の物で 結構良く知られた物だが、私はもって無い。  だから一つ手に入れたくて 高いが千円出して購入した。 横挽き歯に一カ所欠けが有る様だ。  まだ余り使い込んで無いと思われる。 だが歯の擦り込み目立ては必要だと思う。  これを目立てに出したら 安く買った意味は無いので 自分で目立てする予定で居る。  まだ目立てはして無いが 取敢えず少し使って見た。 まあそこそこ切れる様だ。 鋸身は割と薄い様に思う。 下手に使うと鋸身を折るかも知れない。 注意が必要だ。取敢えず滑らかに挽けて、曲りも無いようなので 目立てすればもう少し切れると思う。
鋸の柄は総籐巻きになっており、一部には黒いビニールテープが巻いて有る。 これは籐が傷つき 巻がほどけるのを嫌って保護する為だろうか。 余り好きでは無いので いずれ取ろうと思っている。 鋸身を良く見るとサメ肌の様で 鋸巻きの中で錆させたかも知れない。 やはり色々欠点の有る鋸の様に思う。

これは諏訪で作られた鋸だと言う。 業者は既に廃業したどこかに書いて有った。 諏訪や茅野当りは鋸生産は盛んだったが 今は殆ど無いと思う。 私の故郷の隣の県になり 良く知っている。  寒天なんか作る寒い所だ。 今は大半を機械で切るので使う機会も少ないだろう。 重労働で効率も悪いと言われて来たが 実際上手く使えば それ程でもない様に思う。 自分で上手く目立てさえできれば、有効な道具だ。 だが目立ては難しい。  自分は 刃を擦り込む程度しか出来ない。 いつかは誰か本職に習いたいとは思うが、そう言う機会は無い様だ。  取敢えず独学でやろうか。 

その後縦挽き刃の目立てを行い 椿の枝を縦に挽き割りして見た。 まだ生木である事も有り割と簡単に挽けた。 以前使った中屋雄造正直の鋸より更に切れ味は良い様に思う。 これはなかなか使える鋸だ。 買って来て良かった。(2021/03/10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鑿 4丁購入

2021-03-07 21:48:47 | Weblog
今日は天気は良さそうだ。 それ程寒くは無い。  そこで富岡八幡骨董市に行って来た。 まだ緊急事態も解除されて無いが、開催できる様に成ったらしい。  ここは参道も広くそれ程 人が密になる事も無いように思う。  業者に聞くと 来週も開催予定だと言う。 骨董市の開催については この地域の町内会や 神社からも色々 指導が有るようだ。 それでもこの市の取り纏めの方の努力で何とか開催出来た様だ。  感謝したいと思う。

さて今回もまた 鑿を買ってしまった。  本当は一番左の外丸鑿一丁だけ買いたかったのだが、安くするからと無理に4丁買わされてしまった。 この4丁で千円だと言う。 そう聞くと何となくそれなら良いかと思い買って来た。  4丁は鑿入れに入って居たが、寄せ集めた物では無く 多分出て来た時にこの4丁の鑿でセットになって同じ人が使った物らしい。  何故かと言えば それぞれの鑿に同じペンキの様な塗料が付着しているのと、鑿の研ぎ方に同じような癖があるからだ。 しかしこの鑿袋は本来3丁しか入らない様に仕切りがある。 なので左から2番目の外丸鑿は 或は別の所から来た物かも知れない。 柄が随分短いし錆も酷いからだ。

取敢えず購入状態でこれから錆を落として 柄を付け直して 研ぎ直してまた改めて紹介しようか。 多分それ程上等な物では無いと思う。 今回はこれ以外ににも鋸を購入しているのでいずれ後から紹介したい。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薄突き鑿 柄の交換

2021-03-05 21:13:50 | Weblog
この鑿は以前 布田天神骨董市で3丁購入した鑿の中の一丁だったはずだ。 この鑿だけはまだ柄がしっかりしていたので交換して無かった。  先日調達して有った 金木犀の材料の残りが有るので、思い切って柄を交換する事にした。 これは突き鑿なので若干柄は長めにしてある。  どの程度にするのが良いのだろうか。 プロがこしらえた突き鑿の柄の長さを参考にしている。 以前付いて居た物より若干長めの柄にしている。 長さは口金の部分を含めて185ミリ有る。 全長は305ミリと言う所か。 今回も柄は金木犀を使った。 写真に写らない 柄の裏側に少し削り切れずに残った薄皮の部分が残る。 柄の黒く見える部分は 節の跡だろうと思う。 節の無い部分を使いたいが 材料の関係でそれは無理の様だ。 柄の太さは口金の部分で約19ミリ 反対側は約22ミリ程度で 若干テーパーを付けて有る。 今回は柄にラックニスを塗り その後椿油を塗って 更にトクサで磨いて有る。 そうすると割とツルとした滑らかな感触になった。 肝心の刃先はこの鑿を購入した時に 付着する錆が地金に食い込んでおり 裏も含めて状態は悪い。 酷いので余り人には見せられない。 このままでは湿気で再度錆びて来ると思う。 何とかしたいが このまま錆が無くなるまで研ぐと多分 ベタ裏になり鋼が研ぎ落されてしまうかも知れない。 今回は 柄を付ける練習と言う事にして置こう。 次は椿の材で柄を付けて見たいと思っている。

緊急事態も2週間延長になったし、相変わらずこんなお気楽とも思える事で時間を使って居ると思われるのは 辛い。 昨年暮れから中断している、勉強会も再開すると言ってたが、再延期になるかも知れない。 もう3月だが 相変わらずコロナと同居の1年となるのだろうか。暖かくなれば マスクも外して外を歩きたいなと 思うのだが。 人目も有りまず無理だろう。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする