ここ数年話題になっている事として 大型トラックドライバー不足
どんなにシステムが発展してもトラックを運転するのは人間だから
人材が不足すれば いずれ物流が滞るのは時間の問題でしょう。
さらに、2024年問題ってのも存在しますし。
業界全体が人材不足だから 大型免許持っていれば仕事に就けるし
大型トラックのドライバーって 給料良いイメージあるけど
高収入を求めると、はっきり言って普通の生活はできません。
元々、労働基準法違反ギリギリの仕事が多いし
荷物を積んで運転している時間だけが労働時間としてカウントされて
便間の待ち時間は休憩として、給与の対象にならない場合があります。
会社側も荷主から「1便いくら」で仕事を請け負っているので
ドライバーに対しても、同じような給与計算になってます。
例えば、今務めている会社の1次下請の運送会社
1日に2~3時間程度の市内便を3便走るという4トン車の運転手
便間は、遅延したり荷物積む準備をするので1時間程度は必要だけど
その時間は勤務時間としてカウントされないんですよ。
実際には、駐車場がある自分の会社から荷主のところに行く時間
便間の待ち時間、仕事終わってから会社に戻る時間を合計すると
5~6時間以上はかかり、拘束時間は14~15時間になるけど、
給与の対象になる勤務時間は3便を運航する時間のみです。
大型トラックだと 長距離便を走ることが多い訳だけど
東京から九州だと走行距離は1000~1200kmで
大型トラックの高速道路での制限速度は80km/hだし
当然、下道も走るので、1日に走れる距離は最大800km程
労働基準法を遵守すると
ひとりで東京⇔九州を往復するには最低3日は必要です。
その間、寝るのはトラックの運転席の後ろにある仮眠スペース。
その便を2回連続で運行すると6日
6日連続で走ってやっと1日休みというのが普通になるけど
そのペースで仕事したら月の勤務日数は26日で休みは4~5日
良くても家に帰れるのは週に1日だけど
これはまだ良いほうで 何があれば休暇が取れないことも。
大規模拠点にいると、下請け会社の大型ドライバーがいるので
話すこともあるんだけど、
去年の年末に横浜⇒名古屋便やっているときに話した
関西弁を話すドライバーは 大阪⇔横浜を往復する便やってて
11月から 1ヶ月以上ぜんぜん自宅に帰ってないって言ってた。
それで、納得できるだけの充分な収入があれば良いんだけどね。
それに、家を空けるって結構なリスクがある訳で
今同じ会社に勤めるドライバー仲間、前に勤めていた運送会社で
滅多に家に帰れないほど 家族のために頑張って働いて
ある日、仕事が終わって久しぶりに家に戻ると
奥さんが 子供達を置いて他の男のところに行ってたそう。
もちろん離婚して、今はひとりで子供3人養ってます。
それは極端な話だけど、私が今の会社に勤め始めて5年以内で
同じドライバー仲間が2人離婚してますからね。
理由はいろいろだけど、夫婦で話す時間が少ないもの事実だから
私のように一度定年扱いで退職して、年金受給まで期限切って
収入だけ考えるんじゃなく 仕事の量も少し制限するなら良いけど
長距離トラックドライバーをフルに一生続ける事って
周りを見てて、私はお勧めしないなぁ・・・