続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

TVを見ていると・・。

2011-09-10 07:03:33 | 日常
 年を取ったんだなぁと、つくづく思う。
 何故って、TVの出演者の昔を思い出すから。

 たとえば、朝ドラの「おひさま」
 渡辺美佐子も素敵だったけど、吉村実子にも惹かれていた。『豚と軍艦』・・・向田邦子作品にも・・・。どこがいいって、リアルで深い。

 吉村実子を見ていると、女の静かな闘志とでもいうべき心意気を感じる。あらゆることを黙って肯定する従順さの裏の、燃えるような反逆の牙をひた隠しにしているような・・・矛盾したエネルギーを垣間見る。

『豚と軍艦』からもう長い年月が経ってしまった。あれは横須賀で撮影。
 TVを見ていると、ドラマそのものよりも、俳優のかつてに思いを巡らすわたし・・・やっぱり、年を取ったんだなぁって、つくづく。

現象。

2011-09-10 05:53:44 | 日常
 ミニ開発とでも言うのか、わが家を含めて四軒は一度に建ったので同時期の入居である。わが家の後方のY家、四人家族であったけど、お兄ちゃんが結婚し、その少し後、母親である奥さんが倒れてしまった。何年か旦那さんが介護していたけど急死。
 その後、不自由になってしまった奥さんは私設のホームに入り、娘さんであるお姉さんの一人住まいとなっている。

 お姉さんは物静かで真面目、大人しすぎる印象すらある。
 そのお姉さんの日常は早朝、夏なら午前四時過ぎ、冬でも暗いうち(午前五時前)に家を出る。朝の散歩は一時間あまりで六時前後には帰ってくる様子。七時半に勤めに出かけ五時半には家に戻るのが雨戸を閉める音で察せられる。
 時計のように正確な日常・・・時折母親のところに向かうらしい。
 日曜日には必ず掃除機の音が聞こえてくる・・・大笑いしたり怒ったりの感情の起伏はなく、きわめて静かで、道などで出会っても挨拶程度、多くを語ることもない。

 所帯を持った弟さんは隣町に家を建てたので、お姉さんを心配して時々は顔を出しているのが車の色で分かる。
 弟さんは非常に母親思いで、若い頃から母親の買い物にも付き添い荷物を持って歩き、食堂などにも同行していたことを思い出す。(ちなみにわたしも母親の病院通いの付き添いで、ばったり○○町の商店街で出会うことが多かった)
 温かい平和な家庭が年月のうちに何かが欠けて物寂しくなっていく。


 それはわが家でも同じこと・・・狭い家の中に両親と二人の子供の六人家族。洗濯は朝昼晩・・・雨が降ればあちこち洗濯物の干し場と化して、潜りながらの生活。
 おかしいとも思わず、ただ現実の状況に肯定的に暮らして三十年、今では夫と二人の暮らしになっている。

 この流動的な変化、それは歴史というより何か単なる「現象」という気もする。