不勉強であり、俳句の真髄までは程遠い感度のわたし…でもどこかで未練がある。
公民館(コミセン)に張ってあるチラシで電話し申し込んだ次第。何とか死ぬまで教えていただきたい所存であります。
先生の一句
送り火や 聞けなかったね 母の恋
ステキです。
濃い緑の床面や背後の海面は、自然(現世/ありのまま)を、壁面天井の灰色は疑惑・疑念を暗示しているのかもしれない。
石を埋めた壁面は永遠に変わらないと思われる《固定観念》の象徴であり、中に散在する肉体の切れ切れは苦悶/苦悩に相当するのではないか。
(リアルな部分と不可解に変形された部分は離反するものでなく一体である)
常人には行い難い身軽な身体運動、熟練の身体運動を為す軽業師。
常人には考えつかない奇異な描写(心象)、熟慮した上での表現活動を旨とするわたくし(マグリット)の仕事は軽業師に似ている。
軽業師の仕事は瞬時、短時間のうちに終了するが、わたしの仕事は休みがない。しかし、この石のように硬い観念のなかに(母恋い)を隠したテーマと共にしばしの休息を取ろうと思う。
秘かな理解しがたい軽業師であるわたくしの休息であります。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
十疋以上だ 弧をつくる
(ぎゆつく ぎゆつく)
三またの槍の穂 弧をつくる
青びかり青びかり赤楊の木立
のぼせるくらゐだこの鳥の声
(その音がぼつとひくくなる
うしろになつてしまつたのだ
あるいはちゆういのりずむのため
両方ともだ とりのこゑ)
☆等(平等)は必(かならずそうなると決まっている)意(考え)である。
衝(重要なところ)は個(一人一人)が太陽だと想(考え)推しはかることである。
個(一つ一つ)の衝(重要なところ)は、照(あまねく光が当たる=平等)の釈(意味を解き明かすこと)であり、要(かなめ)は黙った律にある。
懲(過ちを繰り返さないようにこらしめる)償(つぐない)は隠れた霊(死者の魂)への法(神仏の教え)にある。
「ねえ、フリーダ、きみは裏切りなどと言うが、このことは、まえにも何度も話し合ったことで、きみも、いつも最後には、間違った邪推であることをみとめざるをえなかったじゃないか。
☆「わたしが不誠実だというのかい」とKはたずね、フリーダはうなずいた。
「ただ見てごらんフリーダ」とKは言い、表向きの不誠実はすでにしばしば話たことだし終いには分かるだろう、先祖の不正は疑念に過ぎないのだから。