赤・緑・白の菱形の連鎖(線条)は何を意味しているのだろう。
はじめに《光ありき》、世界の始まりにおける光・・・。
連鎖は生物の連鎖を暗示しているのかもしれない。
とすると、暗澹とした靄状のものは《水》が含まれている混沌とした空気(大気)であり、生物発生の要である。
暗澹の中の暗黒ではなく、暗黒の中から『出現』した暗澹ではないか。
光と水・大気に発生した生物、とりわけ【ゼロと無限】を認識した知恵のある人類の出現を表明した作品だと思う。
漆黒【ゼロ/虚無】から曖昧模糊とした幽玄の世界【無限を確定できないが…/存在】が出現した世界の始まりのいわば図解である。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
葱いろの春の水に
楊の花芽ももうぼやける……
はたけは茶いろに掘りおこされ
厩肥も四角につみあげてある
☆双(二つ)を瞬(短い間)に推しはかる。
要は化(教え導くこと)であり、我(わたくし)は詐(作り事を言い)屈(まげている)。しかし、究(つきつめると)秘(人に見せないように隠した)詞(言葉)を覚(感知する)。
しかし、なにもやつの眼から隠れようとおもったのじゃないよ。やがて路上に出ると、平気で彼のほうへ歩いていった。白状すると、しなやかな柳の枝をああ手にしていたがね。
☆自由な道ではなく、先祖の非常に曲がりくねった道をね。どうしてわたしはそこにいたんだろう。