続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮『1-2-4』港に対する攻撃Ⅱ

2019-09-24 06:46:35 | 美術ノート

   『1-2-4』港に対する攻撃Ⅱ

 港って何だろう。海と接線を持つ陸地・・・海と陸地の温度差、太陽による温められ方に差異があるので、海風・陸風・凪という風(空気の振動)の方向性に変化が生じる。

 作品は本の途中ページの境界に暴力的とも思われる圧力が提示されている。
 本は何を暗示しているのだろう、地球の歴史かもしれない。地球は一枚岩でそれが七大陸に分裂し、現在の形になったらしいが、ここでは一冊の本に具体化されている。

 地球の特性は《港》があることである。つまり海と陸地、水が人類を誕生させ歴史を刻んできたのであれば、『港に対する攻撃』とは自然の威力、台風であり地震などの脅威(圧力)かもしれない。人類には抗しがたい超強力な変化。

 光エネルギーによる攻撃、寒冷化と温暖化~氷河期~温暖化・・・原人誕生~石器を使い火を使うホモ・サピエンス。

 この攻撃は地球の歴史に向けられたものだと思う。
 始まりは自然の猛威、しかし、現在では人類が地球を変えつつあるのではないか。

『1-2-4』港に対する攻撃Ⅱは、今や、わたしたち人類が地球の歴史を脅かす、攻撃する側に回っているのではないかと示唆を促す暗示を感じる。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


『セロ弾きのゴーシュ』105.

2019-09-24 06:22:27 | 宮沢賢治

「いや、からだが丈夫だからこんなこともできるよ。普通の人なら死んでしまふからな。」楽長が向ふで云ってゐました。
 その晩遅くゴーシュは自分のうちへ帰って来ました。


☆常に譜(物事を系統的に書き記したもの)には附(つき従う)二つの図りごとの詞(言葉)がある。絡(すじみち)は弔(死者を悼むこと)を交えて運(めぐらせている)。
 番(組み合わせる)質(内容)は、字で部(区別した)記に頼る。

※番(組み合わせる)質(内容)は、自(わたくし)が聞いたところの、鬼(死者)は雷(神なり)ということである。


『城』3268。

2019-09-24 06:10:58 | カフカ覚書

書類車は、たいていのドアの前で泊まった。すると、たいていのドアがひとりでに開かれて、しかるべき書類が室内に手渡されるのだった。書類は、紙きれ一枚のこともあったが、こういうときは、室内と廊下とのあいだにちょっとしたやりとりがあった。それは、従僕のほうが文句をつけられているのであるらしかった。


☆小さな車は、たいていは企ての前で泊まった。常に企ては公開されており多くの傷痕は先祖の小新聞に記録として所有されていた。先祖の氏族の会話の進行は、死者に非難が向けられていることが、テーマとして差し出されているらしかった。