続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

M『説明』

2022-03-12 07:35:41 | 美術ノート

   『説明』

 ガラス瓶と人参、ガラス瓶と人参の融合の三体が、青グレイのベタの背景のまえの石ブロックに鎮座している。これをもって『説明』とする意図は・・・。

 ガラス瓶は炭素を含まない無機質であり、人参は炭素を含む有機質である。この相いれない、融合不可の二体が一体と化している妄想。決してあり得ない夢想の提示である。
 現実には決して実現することのない現象も、精神界では可能だということの証明、提示である。
 現実(物質界)は非現実(精神界)においては自由に解放されるということの説明である。

 写真は『マグリット』展・図録より


『飯島晴子』(私的解釈)紅梅の。

2022-03-12 06:37:06 | 飯島晴子

   紅梅の木を抱き昏るることもなし

※紅梅を黙って包む夕暮れの無(マジックアワー)。

 紅梅はコウ・バイと読んで、洪、狽。
 木を抱きはボク・ホウと読んで、僕、倣。
 昏るることもなし(昏事無)はコン・ジ・ムと読んで、渾、治、務。
☆洪(おおみず)に狽(慌てた)僕(わたくし)。
 倣(先例にならって)渾(水が盛んに流れるさま)の事(出来事)を治めるように務(働いた)。

 紅梅はコウ・バイと読んで、巧、唄。
 木を抱きはボク・ホウと読んで、牧、法。
 昏るることもなし(昏事無)はコン・ジ・ブと読んで、魂、自、舞。
☆巧みな唄で牧(導く)法(方法)で魂(精神)が自(ひとりでに)舞(励まされている)。

 紅梅はコウ・バイと読んで、交、媒。
 木を抱きはモク・ホウと読んで、黙、飽。
 昏るることもなし(昏事無)はコン・ジ・ムと読んで、懇、時、無。
☆交(付き合い)の媒(仲立ちをしたこと)を黙っている。
 すぐに飽きて懇(ねんごろ)の時も無かったようである。


吉川宏志(私的解釈)立ち読みを。②

2022-03-12 05:48:01 | 吉川宏志

 立ち読みをしているあいだ自転車にほそく積もりぬ二月の雪は

 立ち読みをしているあいだ(立読居間)はリュウ・トク・キョ・カンと読んで、留、禿、虚、冠。
 自転車にほそく(自転車細)はジ・テン・シャ・サイと読んで、恃、添、者、彩。
 積もりぬ二月の雪はセキ・ジ・ガツ・セツと読んで、責、自、guts、摂。
☆留める禿、虚(うわべだけの)冠(頭にかぶるもの)を恃りにし、添(付け加える)者の彩(すがた)を責(咎める)。
 自(わたくし)は guts(根性、気力)を摂(大切にする)。

 立ち読みをしているあいだ(立読居間)はリュウ・トウ・キョ・カンと読んで、留、謄、寄与、換。
 自転車にほそく(自転車細)はジ・テン・シャ・サイと読んで、字、転、写、再。
 積もりぬ二月の雪はセキ・ジ・ガツ・セツと読んで、積、字、合、説。
☆留めて謄(書き写すこと)は寄与(役に立つ)。
 換(入れ替えて)字を転写する。
 再び積(つみ重ね)字を合わせる説(話)である。

 立ち読みをしているあいだ(立読居間)はリュウ・トウ・キョ・カンと読んで、隆、闘、拒、艱。
 自転車に細く(自転車細)は、ジ・テン・シャ・サイと読んで自、恬、視野、采。
 積もりぬ二月の雪はセキ・ジ・ツキ・セツと読んで、寂、事、尽き、説。
☆隆(さかんに)闘うことを拒み、艱(なやむ)自(わたくし)、恬(心が静かであっさりしている)視野(思考、見解、観察などの及ぶ範囲)を采(えらびとる)のは、寂しい事に尽きる説(はなし)である。