続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮『振動尺試作Ⅳ~Ⅶ-あるいはスプリング蒐集改(2nd Stage)』

2017-12-17 07:05:25 | 美術ノート

『振動尺試作Ⅳ~Ⅶ-あるいはスプリング蒐集改(2nd Stage)』

 なんでこんな長いタイトルをつける必要があったのだろう。Ⅳ~Ⅶの意味は?
 確かに4本の試作が並列しているから、蒐集ということにも合致する。その必然性は?

 縦軸の振動尺を考えると、横の振幅もあるはずだと。振動尺というものは見える範囲を限定しているが、感じる範囲も付帯してくる。自分という存在が原点である以上、時間軸は絶対であり、空間はそれに倣って見えない区切りをもつ、相対関係にあるからである。

 この重量感あるものがわずかに浮上している景色は、視覚(精神性)は重力に屈しない性質を持つからであるが、世界全体は重力法則のもとに存在しているという矛盾に起因している。
 これらをスプリング(ばね)の蒐集といい、2nd Stageと言っているのは、収縮あるいは増幅の予期しうる時空(Stage)を暗示しているのだと思う。決して固定したものではないと・・・。


(写真は横須賀美術館『若林奮VALLEYS』より)


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