子供の成長には目を見張るものがある。
ついこの間まで幼児そのものだったのに、7歳になったキヨちゃんは、何のゲームなのか知らないけど、叱られることを怖れないほど熱中している。
それでもわたしが紙芝居をすると真剣なまなざしを向ける。紙芝居だから子供向けには違いないけど、幾つか実演した中でも再度の要求が『やまなし(宮沢賢治・原作)』だったりすると少々驚いてしまう。
それに、重ねて置いてある本から「これはマグリットと言うんでしょう」などと指差し、「見たいな」という。
見せてあげると静かにページを括り無言である。
おばあちゃん(わたし)の感覚が離れて暮らす孫に飛び火しているのだろうか(まさかね)。
それとも幼い子供にさえも、共鳴できる影響力が賢治やマグリットにあるのだろうか。
親ばかならぬ「婆ばか」・・・甘い夢の過った孫の到来でした。
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