昨夜は父親の帰りが遅かったので、わたしが寝かしつけることになった。
「さあ、寝ましょう」というと、「本を持ってきたから、それを読んで」という。
一冊目は『真夜中のサーカス』、「もう一冊!」というので、見ると三〇年以上も前に長男に買った絵本、それを次男の子供が見ているらしい。
『ピーターラビットの絵本』(ビアトリクス・ポター著・いしいももこ訳)の「のねずみのチュウチュウおくさんのおはなし」を読み始めたら、ちょっとした誤りも訂正させれる始末。息子いわく、もう何十回も読んでもらっているので暗記しているという。
読んでいるうち気づいたのだけど、この主人公の奥さん、侵入者を怒ったり、邪魔にしたり、追い払ったりと、優しくない。きれい好きで掃除が大好きなチュウチュウおくさん、お手本になるような立派な人でなく、ごく自然態なのである。
孫に聞いてみた。
「この本のどこがいいの?奥さん、優しくないしさ。最後にちょっぴり優しいけど・・」というと、
「そこがいいんじゃないか」という。
「ふうん、そうなんだ」(世界のロングセラー、リアルさが共感を得ているのかと、納得)
六歳児の感想に教えられた六九歳。
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