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中国、2005年GDP目標、7%から8%増へ修正    No307

2004-12-16 13:48:56 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表

 中国政府は、2005年のGDP(国内総生産)目標を当初の年7%増を
8%増へ上方修正すると発表した。

 エコノミストによれば、これは中国政府が実態に合わせた現実的
対応であると指摘している。
 今回の中国政府の発表は、過熱経済の『軟着陸(ソフトランディング)』へ
向けた政府の諸策が成果を上げつつあるとの自信のあらわれでもあると
エコノミストは指摘している。

 中国は10月に27日に突如、9年ぶりに0.27%増と小幅とはいえ利上げを
実施した。同時に鉄鋼、セメントなど特に過熱した分野への融資を制限した。
 中国のGDP成長率は、2003年9.1%、2004年予測9%と続いたが、
見通し通りなら、2005年を8%へ小幅減速する。しかし、エコノミストは
すこしでも舵取りが甘くなれば簡単に9%にも10%へも増加するだろうと
見ている。

 中国経済のアキレス腱は、エネルギーと輸送部門の2つに集約されている。
深刻な電力不足解消と輸送機関の一層の整備のために重点的に
投資が振り向けられる可能性がある。

 電力不足は原油輸入急増のひきがねになり、輸送機関不備が
石炭のスムーズな輸送にブレーキをかけた。
 2005年のマネーサプライは、年16~18%増と予測している。
 2005年の消費者物価指数は、4%増と予測している。
 2005年の固定資産投資は16%増と予測している。

消費者物価指数については、04年11月はここ12ケ月最低の
年2.8%増に低下した。しかし、鉄鋼だけでなく米の値上りが
予測されることから消費者物価指数の予測が高めに設定された。

中国政府が頭を痛めているのは雇用問題だといわれている。
国有企業でのリストラの影響を最小限にとどめなければならない。
低所得者に雇用機会を増やすためには経済成長は避けて通れない
大問題である。

結局締めて見たら2005年も年9%増だったという結果に終わる
可能性は極めて高いとみる専門家は多いようだ。

 いずれにしろ、米国、中国におんぶにだっこの日本経済の
基本的構造が変らないかぎり、2005年も相も変わらず米国が
どうだ、中国がどうだと他人任せの話題に振りまわされることに
なりそうだ。(了)
 

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