ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

BRICSってなんですか?

2004-12-27 13:27:58 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 BrazilのB,RussiaのR,IndiaのI,ChinaのIのそれぞれ
頭文字をとくってBRICSと呼んでいる。

 世界有数の投資会社のGoldmanのエコノミストは、
この先10年間で、現在2億5,000万いるBRICSの
中産階級の人口が8億人を超えると予測している。
これは米国、欧州、日本合計を抜く規模となる。

 彼等は現在、自動車、携帯電話の急速な普及に
とどまらず、食料品、家具、衣類ふくめて上質の商品を
求めて動き始めていると言われる。

 例えば携帯電話。ロシアを一例にとれば、プーチンさんが
大統領に就任した4年前は150万台だったのが現在
5,000万台に急増、その勢いが鎮まる気配は全くないと
伝えられる。

 ブラジル、ロシアは鉱物資源に恵まれている。
ブラジルは鉄鉱石の宝庫である。鉄鉱石、鉄鋼の値段は
倍以上にはねあがった。中国買いが背景だ。資源確保ねらいで、
中国の国家主席が先月、中米での國際会議の機会を使って
ブラジルと長期輸入協定を締結した。

 ロシアも資源大国である。なかでも天然ガスは世界生産の
25%以上を占めるといわれている。原油生産も現在世界トップの
サウジアラビアとほぼ肩を並べた。たなぼたの原油高騰で
プーチン政権の屋台骨を支えている。

 中国は、いま、過熱景気スピード調整をいれている。
しかし、年率9%前後の成長は保証ずみである。
世界の巨大な胃袋としての存在感を遺憾なく発揮している。

 インドも着実に経済力を着けてきている。人口9億が
動き出すと脅威である。英国の植民地時代が長く英語を
聞いて話せる人口が多く、アウトソーシングの相手国として
新たな脚光を浴びた。それが需要を増やす好循環に
なっている。

 ブラジルの株価はことし15%値上りした。インドの
株式市場も右肩上がりに転じてきた。1次産品の値上りが
直接の理由であるが、ブラジルに限らず、ドルの目減りを
恐れた資金が米国からBRICSへ続々移動していると
指摘するエコノミストは多い。

 ドルはことしユーロに対して6%以上値下がりした。
中国、ロシア、インド、ブラジルがそろって米ドル資産を
減らす動きに出て、それが益々ドル安に拍車をかけている。

 お金は世界で一番臆病な生き物だ。日本を除く
世界中でアリさんがドル安を恐れて長い列をつくって
お金を移動している。

 日本のアリさんだけが今朝も大好きな郵便局に
向かっているような気がしてならない。

 郵政民営化は話しだけが踊っている。金の切れ目は
縁の切れ目というではないか。
 郵政公社は国民のなけなしの預貯金を財政投融資の
名のもとに不透明な貸し出し先にほりこまれている。

 しかも確たる運用先が見当たらないことをいいことに、
預貯金を世界の誰も相手にしない日本の国債とドル安を
ものともせず、勇敢にも、せっせと米国財務省証券を
世界のKAMPO(簡保)が買いつづけていると言われている。

 『BRICSってなんですか? 郵政公社さん?』

 「そんなの聞いたことがない?!。」

 『大変失礼致しました。どうか良いお年をお迎えください。』(了)


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