学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表
BrazilのB,RussiaのR,IndiaのI,ChinaのIのそれぞれ
頭文字をとくってBRICSと呼んでいる。
世界有数の投資会社のGoldmanのエコノミストは、
この先10年間で、現在2億5,000万いるBRICSの
中産階級の人口が8億人を超えると予測している。
これは米国、欧州、日本合計を抜く規模となる。
彼等は現在、自動車、携帯電話の急速な普及に
とどまらず、食料品、家具、衣類ふくめて上質の商品を
求めて動き始めていると言われる。
例えば携帯電話。ロシアを一例にとれば、プーチンさんが
大統領に就任した4年前は150万台だったのが現在
5,000万台に急増、その勢いが鎮まる気配は全くないと
伝えられる。
ブラジル、ロシアは鉱物資源に恵まれている。
ブラジルは鉄鉱石の宝庫である。鉄鉱石、鉄鋼の値段は
倍以上にはねあがった。中国買いが背景だ。資源確保ねらいで、
中国の国家主席が先月、中米での國際会議の機会を使って
ブラジルと長期輸入協定を締結した。
ロシアも資源大国である。なかでも天然ガスは世界生産の
25%以上を占めるといわれている。原油生産も現在世界トップの
サウジアラビアとほぼ肩を並べた。たなぼたの原油高騰で
プーチン政権の屋台骨を支えている。
中国は、いま、過熱景気スピード調整をいれている。
しかし、年率9%前後の成長は保証ずみである。
世界の巨大な胃袋としての存在感を遺憾なく発揮している。
インドも着実に経済力を着けてきている。人口9億が
動き出すと脅威である。英国の植民地時代が長く英語を
聞いて話せる人口が多く、アウトソーシングの相手国として
新たな脚光を浴びた。それが需要を増やす好循環に
なっている。
ブラジルの株価はことし15%値上りした。インドの
株式市場も右肩上がりに転じてきた。1次産品の値上りが
直接の理由であるが、ブラジルに限らず、ドルの目減りを
恐れた資金が米国からBRICSへ続々移動していると
指摘するエコノミストは多い。
ドルはことしユーロに対して6%以上値下がりした。
中国、ロシア、インド、ブラジルがそろって米ドル資産を
減らす動きに出て、それが益々ドル安に拍車をかけている。
お金は世界で一番臆病な生き物だ。日本を除く
世界中でアリさんがドル安を恐れて長い列をつくって
お金を移動している。
日本のアリさんだけが今朝も大好きな郵便局に
向かっているような気がしてならない。
郵政民営化は話しだけが踊っている。金の切れ目は
縁の切れ目というではないか。
郵政公社は国民のなけなしの預貯金を財政投融資の
名のもとに不透明な貸し出し先にほりこまれている。
しかも確たる運用先が見当たらないことをいいことに、
預貯金を世界の誰も相手にしない日本の国債とドル安を
ものともせず、勇敢にも、せっせと米国財務省証券を
世界のKAMPO(簡保)が買いつづけていると言われている。
『BRICSってなんですか? 郵政公社さん?』
「そんなの聞いたことがない?!。」
『大変失礼致しました。どうか良いお年をお迎えください。』(了)
BrazilのB,RussiaのR,IndiaのI,ChinaのIのそれぞれ
頭文字をとくってBRICSと呼んでいる。
世界有数の投資会社のGoldmanのエコノミストは、
この先10年間で、現在2億5,000万いるBRICSの
中産階級の人口が8億人を超えると予測している。
これは米国、欧州、日本合計を抜く規模となる。
彼等は現在、自動車、携帯電話の急速な普及に
とどまらず、食料品、家具、衣類ふくめて上質の商品を
求めて動き始めていると言われる。
例えば携帯電話。ロシアを一例にとれば、プーチンさんが
大統領に就任した4年前は150万台だったのが現在
5,000万台に急増、その勢いが鎮まる気配は全くないと
伝えられる。
ブラジル、ロシアは鉱物資源に恵まれている。
ブラジルは鉄鉱石の宝庫である。鉄鉱石、鉄鋼の値段は
倍以上にはねあがった。中国買いが背景だ。資源確保ねらいで、
中国の国家主席が先月、中米での國際会議の機会を使って
ブラジルと長期輸入協定を締結した。
ロシアも資源大国である。なかでも天然ガスは世界生産の
25%以上を占めるといわれている。原油生産も現在世界トップの
サウジアラビアとほぼ肩を並べた。たなぼたの原油高騰で
プーチン政権の屋台骨を支えている。
中国は、いま、過熱景気スピード調整をいれている。
しかし、年率9%前後の成長は保証ずみである。
世界の巨大な胃袋としての存在感を遺憾なく発揮している。
インドも着実に経済力を着けてきている。人口9億が
動き出すと脅威である。英国の植民地時代が長く英語を
聞いて話せる人口が多く、アウトソーシングの相手国として
新たな脚光を浴びた。それが需要を増やす好循環に
なっている。
ブラジルの株価はことし15%値上りした。インドの
株式市場も右肩上がりに転じてきた。1次産品の値上りが
直接の理由であるが、ブラジルに限らず、ドルの目減りを
恐れた資金が米国からBRICSへ続々移動していると
指摘するエコノミストは多い。
ドルはことしユーロに対して6%以上値下がりした。
中国、ロシア、インド、ブラジルがそろって米ドル資産を
減らす動きに出て、それが益々ドル安に拍車をかけている。
お金は世界で一番臆病な生き物だ。日本を除く
世界中でアリさんがドル安を恐れて長い列をつくって
お金を移動している。
日本のアリさんだけが今朝も大好きな郵便局に
向かっているような気がしてならない。
郵政民営化は話しだけが踊っている。金の切れ目は
縁の切れ目というではないか。
郵政公社は国民のなけなしの預貯金を財政投融資の
名のもとに不透明な貸し出し先にほりこまれている。
しかも確たる運用先が見当たらないことをいいことに、
預貯金を世界の誰も相手にしない日本の国債とドル安を
ものともせず、勇敢にも、せっせと米国財務省証券を
世界のKAMPO(簡保)が買いつづけていると言われている。
『BRICSってなんですか? 郵政公社さん?』
「そんなの聞いたことがない?!。」
『大変失礼致しました。どうか良いお年をお迎えください。』(了)