相場は人間の心の鏡である No309

学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


　12月17日、ＮＹ株式市場は4連騰のあと、ファイザー社の
痛み止めの薬が心臓麻痺など心臓障害をもたらすリスクが
高いと報じられ急落、さらに原油相場が前日比5%値上りした
ことを嫌気して、週末ということもあり、商い閑散の中
55ポイントと大きく値下がりした。
　
　米大統領選がおわり不透明感が払拭されてNY株価は
機嫌よくね上がりしてきた。原油相場も55ドルから40ドル寸前まで
急落したことも安心感を生み出していた。
　
　ファイザーのガンの痛みにゆうこうであることで稼ぎ頭の
新薬が心臓疾患のリスクがあると伝えられたとたん売り物を浴びた。
他の医薬品メーカーの株価も連れ安した。
　
　ダウの値さ分の２０％分がファイザーの値さがりが影響したと
場立ちの人間が顔をゆがめていたと外電は報じている。

　原油油相場が冬場のシーズンインで原油在庫が減るのは
当たり前である。それでも原油在庫が減ったことを材料して
おあつらえ向きに米北東部の寒波がやってきたと追いかけた。
再び供給不安を煽って相場に仕立て上げ様としている魂胆が
ありありだ。
　
　昨日のNY株安は人の心の弱みにつけ込み投機家が
揺さぶりをかけた相場の常套手段である。

　相場もしょせん人間さまのなせる世界である。

　相場は人の心の鏡であることを教えてくれたようで誠に興味深い。（了）