ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

Watch your steps:70 $Show -学校で教えてくれない経済学

2005-10-03 11:03:25 | 経済学
Watch your steps!!
日本語でいえばさしずめ「お足元にご注意ねがいます」
だろう。

米ワシントンDC駐在時代、市内のバスをたびたび利用した。
運転手のウオッチ・ユア・ステップスという声が
妙に今も耳元に残っている。

今朝のWSJ電子版の金融のページを開けたら
「70ドルショーに注意」というタイトルが目についた。

70ドルはいわずと知れた原油の値段である。インフレの
芽が原油高騰を引き金にじわじわと米国経済にしのびよって
きていることを警戒するレポートである。

8月の米消費者物価指数は、エネルギーと食料を除くコア指数
では1%増にとどまったが、全て含めれば0.5%増加した。

このままのペースで進めば年率4%のハイペースは避けられな
いと米金融関係者は株・債券相場の先行きを真剣に懸念してい
るようだ。

米FRB(連制準備制度理事会)は、年内さらに0.25%、残り
2度の会合で短期金利の誘導目標を引き上げるとの観測がもっ
ぱらだ。

先週末の10年物国債の利回りが年4.3%へはねあがったこ
ともインフレ懸念をいやがうえにも高めたようだ。

一方、NY為替市場では、このところ奇妙なドルの落ち着きが目
に付く。
週末のNY為替市場では、ドルは、1ドル=112.98円から
1ドル=113.52円まで買われた。対ユーロでは1ユーロ
=2045ドルから1.2021ドルわずかだが買われた。

ドルはここ一年、昨年10月から年末にかけては
ユーロ急騰、円連れ高で1ドル=100割れ寸前まで円が
買われた。以後一貫してユーロ売り、円連れ安の流れできて、
ここ2ヶ月、1ドル=113円をはさんで微妙な雲行きに
変わってきている。

しかし、今、ドルが今買われる材料はない。米国の経済指標の
なかで、8月の所得と消費が落ちたことは一番いやなデータだ
ったようだ。

にもかかわらずである。ドルがすべての通貨に対して買われた。
利上げ期待以外考えられない。

米国では利上げを武器に米国の財政赤字をファイナンスしょう
と必死である。

日本では敵は本能寺という言葉がある。

いま米国ではけだし「敵はインフレ」とでもいうのであろう。

インフレとはお金の目減りである。外国からの資金をつねに
米国へ惹きつけておこうとする米国金融当局のぎりぎりの
選択が利上げであろう。

こういう議論も懸念も日本ではお目にかからないから実に不思議だ。
なぜなら日本では国債の発行残高はGDPの170%を占める
という、ある種破産国であり、米国の財政赤字を心配する余裕
は日本にはないからだ。

天文学的数字の日本の国債残高を解消するには日本の国債を
外人に買わせる、いえ、いえ、買っていただく武器は利上げ
以外考えられない。
利上げは国債相場下落につながるのは経済学のイロハである。

Watch  your  steps:70$Show.
(70ドル原油ショー:お足元をご注意願います。)

日本人にとっても他人事ではないだろう。

円相場が1ドル=110円そこそこで安定しているから
いまの日本はまだいい。想像するだけでも怖いが、
これが1ドル=120円、130円とソロリ、そろりと
円が安くなるとどうなるか。

小泉首相が、かたくなに任期1年と言うのも、日本の財政破綻
を考えればわかりすぎるほどはっきりしている。(了)


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読売こころ塾:池田理代子さんースケッチ&コメント

2005-10-03 10:51:10 | スケッチ
「読売こころ塾」にあの宝塚歌劇「ベルサイユのバラ」で有名な池田理代子さんが出るというので参加を申し込んでいたらたまたま当選したので会場の大槻能楽堂へ出かけた。
 
略歴に声楽家とあるのでオヤッと思っていたら、47歳から一世一代の大勝負に出て音大に入学、元宝塚のプリマドンナ東先生との出会いに恵まれいまや押しも押されもせぬ声楽家なのだと初めて知った。
 
50を前にして更年期に遭遇、このままでは人生だめになる。一度だけの人生、今何かやり残したことはなにかと考えた。イタリアのオペラ歌手、ドミンゴさんから、人を幸せにするために歌うんですよといわれたことも、声楽家しかないと、猛烈に勉強した。
 
子供のころから琴をたしなみピアノも弾く。音楽は漫画の世界にありながらからだが求めた。漫画は表現のひとつの手段だった。

 実は、本来は小説家になりたかった。懸賞小説に何度も挑戦した。しかし、選外佳作が一件あるのみですべて落選で作家はあきらめた。

声楽家に一念発起して、先の東先生に会ったとき、体重を20キロ増やさないと声にならないと厳命された。みぞおちのすぐしたの筋肉を鍛えるために地獄がはじまった。百科事典5冊をお腹の上に載せて呼吸の訓練が続いた。

なぜそこまでとおもうが、人生はただ一度きり、池田理代子さんなりの生きること、死ぬという意味を見つめる人生観がベースにあった。
 
47歳で三度目の結婚をする。これもある友達に「一人で働いていて一体なにになるの」とぼそり言われたのがきっかけだそうだ。
だんなさんは山男。東京地区タイガース応援団の会長の気違いだそうだ。

いままで会った人の仲で、ねむの木学園の宮城まりこさんのことばが忘れられないという。

「ねむの木学園のために働いているって?とんでもない。
自分が生きて食べるため。好きな洋服を買って、ねむの木はそのあと。
個人がまず満たされないものは長続きしないわ。」といわれたことだ。

宗教については、先の心酔する東先生がカソリック信者であることであっさり、51歳で洗礼を受けた。

カソリックの母からは日曜学校に通っていたから洗礼を勧められた。
しかしそのつど神の啓示を受けていないからと洗礼を拒んでいた。
先祖は士族で神道。父親は仏教。実は奈良には死ねば入るようにお墓もつくってあるという。お墓がないと落ち着いて死ねないそうだ。

 誕生した時、くすっとも声が出なかった。母親も回りも死産とあきらめたらしい。産後一刻を争う状態の母親に産婆も手当を集中した。
何かの拍子で、突然、産婆さんがやおら赤子の両足をつかんでお湯にほり込み、ほっぺたをひっぱたいたらフニャーと声にならぬ音をだしてこの世に生還したというエピソードも紹介してくれた。

池田さんは子供のころからずっと虚弱体質ですごした。それが今ごらんのとおり筋肉隆々の声楽家でございますと胸を張った。

 母親の思い出としては、子供のころから、母親は娘の彼女になんどもなんども、これからの時代は、おとこに食べさてもらうもんじゃないよと教えられていた。自分の人生は自分で決めると子供のころから叩き込まれていた。それがベルバラのオスカーにも出ているという。

終わりに理想の女性は与謝野晶子ですと白状していた。

池田理代子さんといえばベルバラでおしまいだった。
とても数行では書きつくせない、収穫の多い1時間半であった。(了)



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)


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