ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

論語と鍼灸 (27) 誰を友にするのか鍼灸師(1)

2011-06-01 12:39:34 | 論語と鍼灸
【孔子曰く、益者(えきしゃ)三友(さんゆう)、損者(そんしゃ)三友(さんゆう)。直(なおき)を友とし、諒(まこと)を友とし、多聞(たぶん)を友とするは益(えき)なり。便辟(べんぺき)を友とし、善柔(ぜんじゅう)を友とし、便佞(べんねい)を友とするは、損なり】
(孔子がいわれた。有益な友だちが三種、有害な友だちが三種います。正直な人を友だちにし、誠実な人を友だちにし、物知りを友だちにするのは有益です。上辺を繕う人、人の顔色ばかり見る人、口先だけの人を友とするのは損です)


『論語』の楽しさは、学ぶことにありますが、読み方で意味が変ってくるところも、面白いところのひとつです。
そして、孔子が「口先人間」を嫌い、「言行一致」を教える言葉は、ほんとに面白いもので、結構手厳しい教えをしています。

この論語では、益者だけを語るのではなく、損者と比較しながら、よりリアルなイメージができるように書き下しているので、わかりやすいし読みやすいものです。
特に事業をする人にとって、「知れば得する、知らなければ損をする」と言っているようにも聞こえます。

人は多くの人と交わりながら成長していくのですが、その交わった人たちによって、いつしか自分が感化され、それがそれぞれの自分の時代が描かれてくるので、考え方によっては、損者三友が全て悪いのではなく、時には損者三友も必要なのではないかと考えます。

しかし、やはり益者三友と交わることは、自分の人生を豊かにしてくれる要素と思います。
例えば、益者三友の、正直者を友とすることは、心を許して何でも相談できることであり、正直者は正直な答えを出してくれるので、その意見は大いに参考になり、経営に役立ちます。また、正直な人の一言は威厳がありますので、自分も常に正直にあるべきだと痛感させられます。則ち「君子重かざれば威あらず」を目指すわけです。

諒を友とすることは、自分の誠実さを養うことでもあり、誠実な人間と仲良くすることは、その人の誠実さを学ぶことでもあるのですが、自分が困ったときに誠実なる対応をしてくれるので、心身ともに助けられるところがあるものです。
また仮に、誠実な人間が事業で行き詰まろうとも失敗しようとも、その誠実さは認められていますので誰かが助けてくれるものです。故に、誠実は経営の基本とするものであると思うわけで、誠実の友を持つことは、誠実な経営をするための条件ではないかと思います。

多聞を友とするところは、判断に困ったときは特に助けになります。
我々は一生のうちに知らないことのほうが多すぎるので、多聞の友はそれを埋めてくれます。
また多聞の友は賢さがあるので、その知恵を借りることで「賢い経営」をすることもできます。

損者三友は、論語の文章で読むと理論的には分かるのですが、現実社会では意外と損者三友と交わっているような気がします。それは、便辟(べんぺき)を友としたとき、便辟は肝心なときに都合よく逃げてしまうので、友でありながら友としての値打ちがなく、そのときになって慌てたり、焦ったりすることがあります。

また、善柔(ぜんじゅう)の友は意志が軟弱なために、人の顔色を伺いながら迷走しますので、迷いが多すぎて決断が下せないばかりか、自分が下した決断でも責任を回避しようとして、責任問題が発生した場合に、下手するとこちらまで関係ない問題にまで引き込まれることがあり、時間を無駄に使われてしまう可能性があります。

便佞(べんねい)の友は、孔子が最も嫌うタイプの人間と思われますが、言葉が巧みなだけに、凡庸の私にはその本心を知ることができず、便佞の友が発言したことの真理を知ることすら難しいので、言葉を理解するだけで無駄な労力を使ってしまいます。

これらの教えは、誰を友として選ぶかというヒントになるのですが、益者三友は当然のことですが、損者三友が悪いということではありません。

「自分が損者三友になっていないかを判断する必要もある」と読んだほうがいいと思います。

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原発全廃は決めたが、原発技術は積極的に売り込むドイツのしたたかさ:メルケル首相インド訪問

2011-06-01 11:09:31 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



病原性大腸菌の感染源とされたスペイン産きゆうりはシロだったとドイツの研究所が発表した。それを聞いたスペインの野菜農家はほっとする一方、甚大な風評被害を受けたスペインは怒りがおさまらないとフランスF2が伝えていた。死者の数はドイツで15名、ドイツを訪問していたスエ―デン人が一人死亡した。幸い日本では今回のドイツで発症したO104の被害は出ていない。

ただ、病原菌はO104と確定されたが、感染源、感染経路もわかっていない。調査は振り出しに戻った。ドイツでもきゆうり、トマト、レタスなど野菜で風評被害が起こっているとドイツZDFは伝えていた。ロシアRTRは、ロシアはヨーロッパからの野菜の輸入を全面禁止すると発表したと伝えていた。

ドイツZDFは、メルケルドイツ首相がインド訪問、原発技術をインドに熱心に売り込んだと伝えた。原発は2022年までに全廃を決めたが、世界最大の原発建設を進めるインドに原発技術は積極的に売り込むしたたかさはなくしていない。豪ABCテレビは、ドイツはインド最大の貿易相手国である。100人規模の産業界関係者がメルケル首相に随行した。貿易ミッションと100億ドルの商談成立を見込んでいる。しかし、インドは、貿易よりもドイツの原発技術に高い関心を示していると解説していた。

一方、ドイツ国内では、ドイツ原発最大手のイ―・オン社が原発廃止を決めたあとも燃料棒税は払い続けるわけにはいかないと連邦政府に訴訟を起こした。原発全廃の方向は決まった。しかし、細部の詰めは出来ていないとドイツZDFが解説していた。今後紆余曲折が予想される。

経済関係のニュースでは、ドイツ経済が、引き続き好調で、5月のドイツの失業者が296万人と11万8,000 人減少したとドイツZDFが伝えていた。休み明けの31日、NY株式市場は、米景況感の悪化、特に住宅価格下落で二番底を確認したが、ギリシャ支援が約束通り進むとの思惑から、NYダウは、128ドル高、12,569ドルで取引を終了した。

米ブルームバーグに出演した米資産運用会社のJ.プライド氏は、財政緊縮政策が進むギリシャ問題が重しとなる。ECBは7月に再利上げする。これからは景気減速を意識した投資をすると話していた。1日だけのNYダウ値上がりに決して浮かれていない。5月通して見ればNYダウは前月比1.7%下げたと指摘していた。

雇用が増えない限り、住宅の値段は上がらない。住宅差し押さえ物件も増え続けている。6月3日発表予定の米雇用統計が注目されると今朝の「モーニングサテライト」のコメンテーターが指摘していた。息子の就職が決まらないと家全体が暗くなる。米国で失業率が減ったといっても9%台と高い。とても家を買う気になれない。来年大統領選挙を控えてオバマさんも頭が痛いことだろう。

NY外国為替市場では、ドルが売られ1ユーロ=1.43ドル台で取引された。S&Pによる日本国債格下げで、1ドル=81.77円台まで円は対ドルで売られた。しかし、ドル安の流れから、1ドル=81.55円まで買い戻された。この日はNY原油がバレル102.70ドル、NY金先物がオンス1,535ドルで取引された。ドルが売られ、ユーロが買われる時に見られる現象である。ECB再利上げをにらむ動きかもしれない。(了)

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