ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ウソも方便だが何もかもウソでは話にならない(学校で教えてくれない経済学)

2011-06-09 10:47:37 | 経済学
今朝のドイツZDFの画面にTakagiさんという小名浜の猟師さんが出て来て「魚も海藻も放射能汚染水のため壊滅的被害だ」と話していた。グリーンピースは外国人だけと思いきやSatoさんという日本人がインタビューを受け「汚染水が海底に沈殿している。極めて危険な状態だ」と語っていた。

ドイツZDFのアナウンサーが「フクシマ原発建屋からは放射能に汚染された蒸気が出ている。東電は汚染水浄化装置を8月末をめどに用意すると言っている。しかし、日本はこれから台風シ―ズに入る。雨は防ぎようがない。汚染水は500ベクレルを超えている。数千トンの汚染水が海に流され、数10年汚染状態が続くだろう」と厳しい口調で放送していた。

ドイツZDFは当然のことながらドイツ語による放送である。ひと昔前では、考えられないことであるが、いまや日本の話が世界にリアルタイムで流されているのである。いくら東電や日本政府が事実関係を隠してもある種防ぎようがない。6月20日にIAEA国際会議が開催される。事前にNHKが入手した4ページの資料を今朝6時台のBSニュースで紹介していた。その中でも日本に十分な情報開示を求めていると紹介していた。日本人だけではない。世界がフクシマを怖がっているのである。

日本人の隠蔽体質は今にはじまったことではない。まずものごとをいかに隠すかで議論がスタートする。フクシマレポートが先日公表されたがその一端が浮き彫りにされた。頭隠して尻隠さずということわざは小学校で教えられた。ウソも方便という言葉もある。何もかもあからさまにすることはよしとしないことも教えている。その一方で、すぐにばれるようなウソはつくなという戒めの言葉もある。少なくともフクシマ原発問題に関しては、頭から原発は安心・安全だと丸め込まれていたことだけは確かなようだ。

一方、8日のNY株式市場は、米国経済の回復テンポンが遅いことが改めて確認され、NYダウは、6営業日連続下げとなる、前日比21ドル安,12,048ドルで取引を終了した。米ブルームバーグに出演したある投資運用会社CEOは、「欧米の財政悪化、フクシマ原発事故による部品供給不足、米住宅価格の下落、新興国の利上げ、米ガソリン価格のガロン4ドルへの値上りと悪材料が山積している。当社が慎重なポジションをとつて成功したのはそのためだ」と、株価が下がるのは当然の結果だと胸を張って答える様子が画面に出ていた。

8日、ウイーンでOPEC(石油輸出国機構)総会が開催され、生産上限据え置きを決めた。8日のWSJ紙は「湾岸諸国は日量150万バレル増産を主張したが、一部メンバー国が、原油は世界的には余っている。現状のバレル100~115ドル相場は適切だ(appropriate)」と反論したと紹介していた。一方、NY外国為替市場では、米景気減速懸念、利上げのタイミングは大きくずれるとの観測から、ドルが売られ1ドル=79.91円で取引された。いまのところ日本国債格下げの影響はドル円相場に表面化していない。

シンガポールCNNは、南シナ海で中国との間で軋轢が出ているが、今朝はフイリピン政府が中国政府の抗議は一切受け容れらえないと反論する映像を流していた。南シナ海での中国船との紛争は、フィリピンにとどまらずベトナム、ブルネイ、マレーシア、台湾でも継続しているとCNNは解説していた。日本では尖閣問題をテレビ、新聞で取り上げないと諸事収まったかのように受け止める。役者さんがしょっちゅうテレビに出るのは、出ていないと抹殺されるからであろう。

ウソも方便だ。しかし、何もかもウソでは話にならない。人間、忘れることで、人生をほどよく豊かにしてくれる。しかし、テレビ、新聞にのらないということだけで、何もかも忘れてしまうのはいただけない。(了)

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論語と鍼灸 (35) 何から学び始めるといいのか

2011-06-09 09:06:52 | 論語と鍼灸
【詩(し)に興(おこ)り、礼に立ち、楽に成(な)る】
(詩を学ぶならば正しい心が自然に起こり、礼を学ぶならばその心が動かされないようになり、楽に学ぶならば純粋至善の地位に到達する)

学ぶには順序があります。
最初は入りやすいところから入って、序々に進んでいくのが望ましいと思います。
例えば、知らない分野を学ぶときは、「まんがで解説されて本」などは入りやすいものです。
そこでもう少し詳しく学びたいと思ったら、もう少し詳しい本を手に取るといいわけです。

私は自省のために論語をブログに書いています。
『論語』は難しいものではなく、子どもから老人まで親しむことができるものです。
今は多くの解説書が出ていますので、書店で手に取って、親しみやすいと思われるものから読んでいくといいと思います。

文学者が書いたものは、威厳の問題でそれなりに難しい表現になっていますが、内容に変りはありませんので、読みやすい本から読むほうがいいと思います。


【子曰(しいわ)く、道は人に遠からず】
(孔子は言われました。正しい道は人から遠いところにあるものではない、普段の生活の中の身近なところにあるのです)

いくら大金持ちになっても、楽しい人生でなければ人間として成功とは言えないと思います。
幸せになるためには、「人間力」を身に着けるほうがいいと言うわけです。
「人間力」とは、「知」(知識・見識・胆識)を身に着けて、人間力を学ぶための資格を持つ人です。
その資格のある人を「仁者」(じんしゃ)と呼びます。
則ち、「信念」のある人、「思いやり」のある人が「知」を身に着ける資格になり、それを実行できるのが人間力となるわけです。


鍼灸の世界でも同じです。
私も長年鍼灸のテクニカル的なことを勉強し、実践してきました。
しかし、ここに来て、鍼灸技術も「人間力」がなければ上達しないということがわかってきたのです。
少し技術が進歩したからといって、自己中心的な世界から抜け出せないような人は、人生を楽しむことはできません。

物心両面で自分自身が感動し、それを追い求め、それが社会にも役立つことであることを孔子も理想としていたようです。
則ち、自分自身の利益や、自分の所属するモノの(鍼灸師会等)利益のために学ぶのを、孔子は「小人」と呼んだわけです。

今は、多くの業界で淘汰が起っています。
鍼灸斯界も同じです。
淘汰の時代が過ぎたときに残っている人間像は見えています。

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