ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

論語と鍼灸 (32) 鍼灸技術の差はどこからくるのか

2011-06-06 11:02:31 | 論語と鍼灸
【性(せい)は相(あ)い近(ちか)し、習(なら)えば相(あ)い遠(とお)ざかる】
(人間の性は似たりよったりですが、学ぶことで差が出てきます)

学者の息子が学者になるとは限らないものです。
総理大臣の息子が総理大臣になるとは限らないものです。
鍼灸の大先生の息子が鍼灸の大先生になるとは限らないものです。

鍼灸学校に入ってくるときは、そんなに差があるものではありません。
誰が開業しても、お客さんの目からは同じ鍼灸院に見えるはずです。
鍼灸院というひとくくりで見られるからです。

しかし、時間とともに患者さんの数や売り上げに差がでてきます。


【子(し)の曰(たま)わく、教えありて類(るい)なし】
(先生が言いました。教育が全てであって、生まれつきのものではない)

どれもこれも耳の痛い話ばかりですが、教育の重要性が説かれた論語を並べてみました。
人間に上下はなく、教育の仕方や勉強の仕方で未来が変るというわけです。
親にとって子どもは大きな希望ですが、悩みの種になるときもあります。
親が子どもの教育にかける情熱は年々加熱していきます。

日本はまだマシです。
テレビで見るように韓国や中国はすごいものです。
韓国や中国の子どもたちが可哀想と思うときもあります。

ただ、勉強は「させられている」と考える人と、「やっている」と考える人がいます。

「やっている」とおもしろくなってきます。
わからないところを調べて、わかったときの喜びは大きいものです。
それを覚えると、もっと勉強したくなります。
それが実学になってきます。


人間学を学ぶ雑誌『致知』の6月号に、松下電器の副社長に就任したあと、WOWOWの社長、その後会長、現在WOWOW相談役をされている佐久間二氏が、松下幸之助氏と語る場面が掲載されています。

ある時、松下幸之助さんが、新聞広告に出ていた某ミシンメーカーが、消費者が購入したいミシンを積み立てて販売する「予約販売制度」を取っていることがわかり、その調査を命じられ、調査の後報告書を上司に渡しましたら、幸之助さんから直接説明に来るようにと言われました。

佐久間さんは、一通りの報告をした後、「やるべきではありませ」と結論を述べたそうです。
すると、幸之助さんはじっと話を聞いたあと、「君はそれ、自分で確かめたんか?」と言われたそうです。

調査会社や部下にやらせたのではなく、自分の目と耳と足で確かめたのかという意味だったらしいのですが、佐久間さんが「全部自分で確認しております」と答えたそうです。
その場面の詳細まで書くと『致知』の著作権に触れるかも知れないので、ここらで止めますが、佐久間さんの「やるべきではありません」と言い切るところや、幸之助さんが「君はそれ、自分で確かめたんか?」というところは、真に迫ります。


鍼灸の世界は、自分で確認しなくても「古典に書かれている」と言えばまかり通ることが多いものです。
これでは実学にならないと思うのです。
他人の知恵を借りたに過ぎないと思うのです。
自分の目と耳と足で確かめたのでないと、空論に近づいてしまうと思うのです。

私は古典に書かれた内容を確認するために20余年の歳月を要して『人体惑星試論奥義書』という本にまとめました。
文才や編集能力がないことと、最終原稿を提出するときにとんでもないミスをしたせいで、誤植や脱字を多く出してしまいましたが、内容が変ることはなく、自分の目や耳や感触、及び患者さんの変化を「客観的に観ることができ、かつ再現できる方法」を書き留めたつもりです。

孔子は、人間の性は似たりよったりですが、学ぶことで差が出てくると言っています。

学ぶことで自分を変えることができます。
学ぶとは、自分の目と耳と足で確かめることだと考えています。

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三田市吹奏楽団定期演奏会(スケッチ&コメント)

2011-06-06 08:58:59 | スケッチ


三田市吹奏楽団定期演奏会

江嵜企画代表・Ken



高校同窓のM氏が所属する三田市吹奏楽団の定期演奏会が開かれる。時間が
あれば見に来てほしいと招待され楽しみにして三田を訪れた。東京には三田
と書いてミタと読むところがある。ここは三田と書いてサンダと読む。

午前11時半に三田駅に着いた。同窓のA氏のマイカーで、昼食前に旧九鬼
家、藤原鎌足ゆかりの金心寺を尋ねた。おいしいソバを食べたあと三田屋本
店に隣接する展示室で青磁や能面などを鑑賞、豪華なサロンで歓談出来たの
は幸いだった。ただ、日曜にも関わらず誰ひとり尋ねる人もなくいかにもも
ったいない。

三田の地名のいわれがふるっている。金心寺の本尊弥勒菩薩像の胎内に「当
地は松山の庄というが、これを金心寺三福田により三田と改む」と言う文言
が出て来た。「三福田」とは、敬田=人を敬う心の田、恩田=恩を忘れない
心の田、悲田=困っている人を助ける心の田のことで、「三田」の地名が起
こったと寺の立札に書いてあった。

演奏会は午後3時にはじまった。いつものようにあわただしくスケッチし
た。演奏者は圧倒的に女性が多い。舞台右寄り奥に年齢相応に鬢が白いバス
・トロンボーンを吹く同窓のM氏の姿がすぐにわかった。お互いいつのまに
か73歳になった。現役で活躍する彼の姿を見るといつも元気をもらえる。

今回の演奏会は、東日本大震災の被災者を激励、援助する目的も兼ねて開か
れた。第一部は、フィリップ・スパーク(PhilipSparke)作曲「The Sun Will
Rise Again~陽はまた昇る~」ではじまった。義捐金は当楽団と交流のある
今回の震災に見舞われ名取交響吹奏楽団の活動再開の一助として使われると
司会の挨拶にあった。

演奏会ニ部では、三田市出身の音楽家、ピアニスト中野慶理氏による「ワル
ソー・コンチエルト」(R.アディンセン)ピアノ演奏が交響楽団の演奏に
花を添えた。この曲は、イギリス映画「危険な月光 」(日本では未公開)
のテーマ曲である。フィギュャースケートで使用されることも多い。最近で
は織田信成氏もこの曲で熱演したと配布されたパンフレットにあった。

第三部で演奏された作曲家、J.バーンズの 「交響曲第二番」は、これぞ
交響楽団、ブラスバンドここにありといわんばかり、フルート、トランペッ
ト、クラリネット、トロンボーン、コントラバスなど総動員で迫力があった。

同窓のA氏は所用があり会場に来れなかったが、同窓二人は夫妻同伴、あと
筆者を入れて他に同窓3名計7名が演奏会を並んで鑑賞、さながらミニ・同
窓会で、はからずも旧交を温めるいい機会を作ってくれたM氏に感謝する次
第である。

往路はJRで神戸から三田まで来た。帰路は、JR西宮駅まで同窓のT氏の
マイカーで運んで もらった。約1時間ほどだったが、車窓から青葉若葉の
田園風景を楽しむことが出来た。これまた感謝である。

今回は東日本震災の激励と援助のための演奏会だった。一刻の猶予も許され
ない原発対策、いまだ避難所に放置される多くの被災者の存在を忘れること
は出来ない。その一方で、日本の将来に眼もくれず、日々、己の党利党略に
明け暮れる政治家の姿がある。子供たちを含め特に若者の心に害悪をもた
らしているかについて、いささかでもいいから思いを致して欲しいと祈る
ばかりである。(了)


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