ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

論語と鍼灸 (34)  鍼灸の秘伝は誰に教えればいいのか

2011-06-08 10:51:01 | 論語と鍼灸
【憤(ふん)せざれば啓(けい)せず、悱(ひ)せざれば発(はっ)せず、一隅(いちぐう)を以(も)って反(かえ)さざれば、則(すなわ)ち復(ふた)たびせず】
(わかりたいけどわからない、ともどかしく感じてないなら教えてあげられません。言いたいけど言い方がわからない、とむずむずしてないなら言ってあげられません。一つ教えたら、三倍の質問や疑問を返してくるようでなければ二度と教えてあげません)

「憤」は、「鬱憤(うっぷん)が溜まる」と言うときのように、外へ出さないで心の中で押えている状態。「啓」は、申し上げる。「悱」は、言葉でうまく説明できない状態。一隅は、一つの考え方。


「犬に念仏猫に経」という諺があります。
理解できない人に何を言っても意味がない、という意味ですが、教えを請う姿勢のない人や、聞く気のない人に教えてもあげても値打ちがありません。

鍼灸は嫌だ、という人に鍼灸をすべきではありません。
その人にニーズがあるどうかの話です。
お腹が空いてから食事をする、少々不味いものでも美味しくいただけます。
「不味い、不味い」と言う人はお腹が空いてないので、先にお腹を空かせてあげたらいいのです。
教えるというものはそういうもので、本人が欲していなければ、こちらがいくら説明しても相手の身に着きません。


ミクロ経済学という科目で、「身びいきバイアス」というのがあります。
(マクロ経済学ではなくミクロ経済学です)

人は自分に有利な情報を選択し、不利な情報を選択しない傾向がある。
①患者さんが少ないのは景気が悪いからだ。
②鍼灸師会の方針がはっきりしないから我が鍼灸院の売り上げが伸びないのだ。
③患者さんは移り気だから、やりにくい。
と考える人がいたとします。

そうすると、その人は「自分の問題点を認識できず」に成長できなくなります。
①患者さんが少ないのを、どのように増やすかが仕事です。
②鍼灸師会の方針ではなく、個人の鍼灸院の方針が間違っているかも知れません。
③気移りにさせた原因が自分にある場合が多いのです。

それを解決する方法は、「耳の痛い話に耳を傾ける」ことが重要になります。
則ち、人は、いい情報に耳を貸す傾向があるのですが、自分にとっての「いい情報」というのは、案外「自分の都合のよいこと」と錯覚している場合があるというわけです。
それを「身びいきバイアス」というわけです。

これは情報提供者の問題でもあります。

教えようとしていることが、その人にとって「いい情報である」と感じたら聞いてくれるのですが、そうでないと思ったら耳を貸してくれないわけです。
そうすると、同じ情報でも、いい情報に変えて提供してあげれば耳を貸してくれるわけです。
もう一つの解決方法があります。
わかりたいけどわからない、ともどかしく感じているような人を探して提供してあげればいいわけです。

ある程度の年齢になれば、「誰に教えようか」と考えるものです。
遺産相続をどのようにするかと考えるのと一緒です。
最近の臨床実践塾では、秘伝公開が増えてきましたが、サーッと流して、質問がなければ繰り返して説明をすることはありません。

質問がないということは、以下のいずれかになるからです。
①理解している
②いい情報として受け取ってない
③質問のしかたがわからない


①と②の場合は説明の必要がないわけです。
③の場合は「親睦会」に参加して質問をしてくれたらいいと考えています。
いずれにしても、学ぶ姿勢のある人は学べるものです。
学ぶ姿勢は以心伝心でもわかります。

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7日のバ―ナンキ米FRB演説後、NYダウ急落(学校で教えてくれない経済学)

2011-06-08 10:05:49 | 経済学
ドイツのメルケル首相が、ドイツ首脳として16年振りにアメリカを訪問、アメリカに異例の歓迎を受けたと7日朝のドイツZDFが伝えていた。ロシアRTRは、ロシアの特使がリビアを訪問、反体制派グループの代表と会談したと伝えていた。フランスF2は、フクシマ原発で、放射能汚染水対策に62歳の老人が名乗りを上げ「老人はガンの進行が遅い。その時にはこの世にいない」と参加者を募ったところ219人が集まった。日本政府は当惑している。」と伝えていた。

アメリカのメルケル大歓迎については、「その狙いは何かと言えば、アメリカがリビア問題でカダフィ後の協力をドイツに確認させることだった。メルケル首相はリビアへの経済支援と警察官を送ることを約束した」とドイツZDF記者が解説していた。リビア問題については、豪テレビが「NATO軍空爆によりカダフイに圧力をかける点で一定の効果を上げている。ただ、NATO28ケ国の内作戦に参加している国は9ケ国、既に1万回に達した空爆だが、フランスとイギリス2国しか参加していない」と解説した。

ドイツZDFは「O104大腸菌はモヤシからも検出されなかった。ベルギー農相は、はじめはキュウリ、次にモヤシ、24時間後にはどちらでもないとドイツは発表した。ドイツの情報管理体制が問題だ」とドイツを非難したと伝え、7日、EU緊急農相会議が開かれ、被害農家に1.5億ユーロ(日本円換算:180億円)の補償を行う。これは店頭販売価格の30%である。これだけでは農家の経営は成り立たないと語るある農家の言葉を紹介していた。

香港ATVは「周食品衛生担当相は、O104の感染源は現時点では特定できていない。香港に感染が拡大するのは時間の問題である。しかし、香港は十分な対応が出来る。心配していない」と語ったと紹介していた。日本でも海外からの輸入野菜に対してサンプリング調査を始めたと「ワールドWaveMorning」のアナウンサーが紹介した。

経済関係のニュースでは、米ブルームバーグが「この日のNYダウは、4連続営業日連続安の反動で一時80ドル近く上げていた。ところが、バ―ナンキ米FRB議長の3時45分からはじまった演説で、米景気は予想より悪い。緩和の金融政策が必要と語った直後から下げ始め、結局、前日比19ドル安、12,070ドルで取引を終えた。」と紹介した。

今朝の「モーニングサテライト」では、オバマ支持率が、ビン・ラディン殺害直後の58% が現在46%まで急落している。経済問題で思うような成果が上がっていない結果を反映していると番組に出演したコメンテ―タ―が解説していた。オバマ大統領は、来年11月の米大統領選挙で再選を目指している。バ―ナンキ演説直後に株価が急落した。米景気見通しは、オバマ大統領にとっても頭の痛い問題だろう。

NY外国為替市場では、1ドル=80.30円円前後までドルが回復していたが、バ―ナンキ演説のあとドルが売り直され、1ドル=80.04~01円までドルが値下がりした。為替関連では、ロシアRTRが、べラルーシが通貨切り下げの影響で、インフレが進行して、5月の消費者物価は20%上がった。通貨切り下げ以前と比べ、ガソリンは2倍、輸入たばこは1.5倍になった。給料は据え置きで物価だけ上がる。これでは生活出来ないと語る市民の声を紹介していた。自国通貨が急落すると国民の生活がいかに哀れな状態に陥るかを分かり易く教えている。

日本はどうか。国際情勢お構いなしで政治家は己の為だけの党利党略にうつつを抜かしている。原発汚水処理に年寄りが頑張るのもいい。くどいと嫌われることを承知で言えば、原発の将来に限らない。この先数10年生きていかなければならない若者が今の年寄りに国の将来を任しておけないと立ち上がらないのはなぜなのか不思議でならない。(了)

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