ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

論語と鍼灸 (36) 鍼灸師が君子になるとき

2011-06-10 10:20:55 | 論語と鍼灸
【徳の修(おさ)まらざる、学(がく)の講(こう)ぜざる、義(ぎ)を聞いて徙(うつ)る能(あた)わざる、不善(ふぜん)の改(あらた)むる能(かな)わざる、是(こ)れ吾(わ)が憂(うれ)いなり。」
(徳が修められないこと、学問が教えられないこと、正しいことを聞いてもそちらに向かえないこと、よくないことが改められないこと、これが私の心配事です)

この論語の解釈も本によっていろいろで、注釈本によっては、「これが私の反省することです」となっているのもあります。
しかし、孔子の反省は他にもいろいろありますし、「これが私の心配事です」のほうがしっくりいくと思いましたので、この解釈を載せてみました。

徳とは、「人としてすべきことを常々実行すること」と考えています。
理論的には難しいことではありませんが、日々実行することは難しいものです。
学の講ぜざるとは、教えることができないということですが、これは理論的にも難しいかも知れません。
「子どもは親の言うことを聞くのが当たり前」という時代ではありません。
自分の子どもにすら教えることができない時代になってしまいました。

正しいことを聞いてもそちらに向かえないとは、正義を聞いても他人事のように素通りしてしまうことです。
しかし、今回の東日本大震災での正義なる日本人の対応は、世界から賞賛されています。
これが本来の日本人の姿だと思います。
しかし一方では、不正なことを見ても聞いても、「黙っていたほうが身のためだ」と考えている人は多いのではないでしょうか。
保身に生きる人が多過ぎるのではないでしょうか。


先日、大学の先生から嬉しいメールを頂きました。

『日刊ゲンダイ、5月23日』からの転載でした。
そのまま載せると著作権の問題がありますので、概略だけを書かせて頂きます。

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「オレたちが事故を収束させる!」原発決死隊130人の気概と実力
エンジニア、溶接工、大学教授…と精鋭揃い

 原発事故の終わりが見えない中、60歳以上で構成された「原発決死隊」が、「自分たちリタイア組がやるしかない。60歳過ぎなら年齢的にも被曝(ひばく)の影響が少なくて済む」と、原発決死隊「福島原発暴発阻止行動プロジェクト」を立ち上げた山田恭暉さん(72)は語ったという。
(山田さんは東大工学部を卒業後、住友金属工業に入社。製鋼、環境、プラント建設などに従事し、退社後は超小型水力発電も手がけ、原子力についての知識もある一流のエンジニア)

 4月上旬から、60歳以上で『行動隊』を募りはじめたら、大学教授、大型クレーン運転手、元溶接工、とび職、さらに、福島原発の建屋の建設に携わった人など、さまざまな技術者らが134人集まっている。

 山田さんは4月6~8日にかけ、友人や元同僚などに、「退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか」という内容のメール500通と手紙2000通を送ったという。

さらに山田さんは、「いまの縦割り行政のなかでは難しい点もありますが、国家プロジェクトにするにあたり法律やものの考え方を詰めているところです。単なるボランティアではなく、国がサポートはするが政権から離れ、かつ赤十字よりもっと強固な指揮命令系統があるチームにしたい。もちろん、東電とは連携はあっても独立したチームです。東電のためでなく、事故収束のために動いていますから」という内容のことを話したという。

そして記者は最後にこう締めくくっている。

震災を自分の延命に利用することしか考えていない菅首相は、少しは爪の垢を煎じて飲んだらどうだ。

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こういう気概から学びたいものです。
孔子はこういう情熱のある人を育てたかったようです。
「貴人(あてびと)是れを学び、亦た君子ならずや」と論語調で言いたい気分です。

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菅氏首相は日本の第4の災害?:ニューズウイーク日本版最新号(学校で教えてくれない経済学)

2011-06-10 09:46:41 | 経済学
近着の二ューズウイーク日本版は「原発の本当のコスト」は「原発推進のコストなどを加えると安くない」などと分かり易く解説している。別ページではドイツメルケル首相の人となりについて履歴を詳しく紹介しながら「彼女はヨーロッパを混乱から救うためには欠かせない指導者だ」と絶賛していた。その一方菅首相の顔写真を載せ「なぜ笑っていられるのか」と①地震、②津波、③原発と来て「第4の災害」かもしれないと酷評していた。

二ュ―ズウイーク誌は「進化する殺人大腸菌の脅威」と題してO104食中毒問題を取り上げ「安全なハンバーガーの作り方はわかるが、安全なレタスの見分け方はわからない」と関係者がお手上げ状態にあることを紹介している。「人間の体内には、数十万個の大腸菌が生息している。しかし今までは無害だった。ところが82年にO157が有害な大腸菌として発見されたが、O104は危険な大腸菌に入っていなかった。従来のテストでは菌は発見出来ない」と出ていた。

9日のドイツZDFはメルケル首相がドイツ議会で「私が脱原発を決断させたのはフクシマだった」と語ったと紹介していた。フクシマについては豪ABCが元東電職員だった3人がインタビューを放送した。その内のひとりのHitosugi氏は「1990年代にメルトダウンの危険性を東電は承知していた。しかし、東電は隠蔽した。それで私は東電を辞めた」と話したと紹介していた。今一人Kimura氏は「大津波の話にふれることは東電ではタブーだった」と答え、Matsumoto氏は「東電は7.5メートルの津波を想定していたが実際は14メートルだった。自然災害が原因だとの主張を譲らない」と話していた。東電の隠蔽体質が外国メディアにも少しづつ取り上げられるようになった一つの証であろう。

一方、9日のNY株式市場は、NYダウは、前日比75ドル高、12,124ドルで取引を終了した。米ブルームバーグに出演した投資会社クロ―ル氏は「欧米は巨額の債務返済問題を抱えている。米住宅が悪い。企業は人を取らないから失業問題は改善しない。ところが、個別企業は利益を上げ、収益率は向上している。そういう企業を狙う」と話していた。株式は冴えないが、金余りが商品相場を支えている。9日のNY原油はバレル101.93ドルまで値上りした。天候不順をはやして穀物相場は史上最高値に迫っている。NY外国為替市場では、米貿易赤字減を材料に、1ドル=81.31ドルとドル買い戻しが見られた。

話題を原発コストに戻す。二ュ―ズウイークによれば、政府や電気事業連合会の資料には、エネルギーの発電単価を1キロワット時あたり原子力5~6円、火力7~8円、水力8~13円とされている。ところが原発推進のための税金を加えると、原子力10.7円、火力9.9円、水力7.3円という結果が出たと立命館大学の大島堅一教授のデ―タを紹介していた。同誌は
東電は毎年200億円を超す「普及開発関係費」を使っていたと紹介していた。これから数10年最低生きて行かなければならない日本の若者の考えを是非教えて欲しい。(了)

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