【徳の修(おさ)まらざる、学(がく)の講(こう)ぜざる、義(ぎ)を聞いて徙(うつ)る能(あた)わざる、不善(ふぜん)の改(あらた)むる能(かな)わざる、是(こ)れ吾(わ)が憂(うれ)いなり。」
(徳が修められないこと、学問が教えられないこと、正しいことを聞いてもそちらに向かえないこと、よくないことが改められないこと、これが私の心配事です)
この論語の解釈も本によっていろいろで、注釈本によっては、「これが私の反省することです」となっているのもあります。
しかし、孔子の反省は他にもいろいろありますし、「これが私の心配事です」のほうがしっくりいくと思いましたので、この解釈を載せてみました。
徳とは、「人としてすべきことを常々実行すること」と考えています。
理論的には難しいことではありませんが、日々実行することは難しいものです。
学の講ぜざるとは、教えることができないということですが、これは理論的にも難しいかも知れません。
「子どもは親の言うことを聞くのが当たり前」という時代ではありません。
自分の子どもにすら教えることができない時代になってしまいました。
正しいことを聞いてもそちらに向かえないとは、正義を聞いても他人事のように素通りしてしまうことです。
しかし、今回の東日本大震災での正義なる日本人の対応は、世界から賞賛されています。
これが本来の日本人の姿だと思います。
しかし一方では、不正なことを見ても聞いても、「黙っていたほうが身のためだ」と考えている人は多いのではないでしょうか。
保身に生きる人が多過ぎるのではないでしょうか。
先日、大学の先生から嬉しいメールを頂きました。
『日刊ゲンダイ、5月23日』からの転載でした。
そのまま載せると著作権の問題がありますので、概略だけを書かせて頂きます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「オレたちが事故を収束させる!」原発決死隊130人の気概と実力
エンジニア、溶接工、大学教授…と精鋭揃い
原発事故の終わりが見えない中、60歳以上で構成された「原発決死隊」が、「自分たちリタイア組がやるしかない。60歳過ぎなら年齢的にも被曝(ひばく)の影響が少なくて済む」と、原発決死隊「福島原発暴発阻止行動プロジェクト」を立ち上げた山田恭暉さん(72)は語ったという。
(山田さんは東大工学部を卒業後、住友金属工業に入社。製鋼、環境、プラント建設などに従事し、退社後は超小型水力発電も手がけ、原子力についての知識もある一流のエンジニア)
4月上旬から、60歳以上で『行動隊』を募りはじめたら、大学教授、大型クレーン運転手、元溶接工、とび職、さらに、福島原発の建屋の建設に携わった人など、さまざまな技術者らが134人集まっている。
山田さんは4月6~8日にかけ、友人や元同僚などに、「退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか」という内容のメール500通と手紙2000通を送ったという。
さらに山田さんは、「いまの縦割り行政のなかでは難しい点もありますが、国家プロジェクトにするにあたり法律やものの考え方を詰めているところです。単なるボランティアではなく、国がサポートはするが政権から離れ、かつ赤十字よりもっと強固な指揮命令系統があるチームにしたい。もちろん、東電とは連携はあっても独立したチームです。東電のためでなく、事故収束のために動いていますから」という内容のことを話したという。
そして記者は最後にこう締めくくっている。
震災を自分の延命に利用することしか考えていない菅首相は、少しは爪の垢を煎じて飲んだらどうだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こういう気概から学びたいものです。
孔子はこういう情熱のある人を育てたかったようです。
「貴人(あてびと)是れを学び、亦た君子ならずや」と論語調で言いたい気分です。
(徳が修められないこと、学問が教えられないこと、正しいことを聞いてもそちらに向かえないこと、よくないことが改められないこと、これが私の心配事です)
この論語の解釈も本によっていろいろで、注釈本によっては、「これが私の反省することです」となっているのもあります。
しかし、孔子の反省は他にもいろいろありますし、「これが私の心配事です」のほうがしっくりいくと思いましたので、この解釈を載せてみました。
徳とは、「人としてすべきことを常々実行すること」と考えています。
理論的には難しいことではありませんが、日々実行することは難しいものです。
学の講ぜざるとは、教えることができないということですが、これは理論的にも難しいかも知れません。
「子どもは親の言うことを聞くのが当たり前」という時代ではありません。
自分の子どもにすら教えることができない時代になってしまいました。
正しいことを聞いてもそちらに向かえないとは、正義を聞いても他人事のように素通りしてしまうことです。
しかし、今回の東日本大震災での正義なる日本人の対応は、世界から賞賛されています。
これが本来の日本人の姿だと思います。
しかし一方では、不正なことを見ても聞いても、「黙っていたほうが身のためだ」と考えている人は多いのではないでしょうか。
保身に生きる人が多過ぎるのではないでしょうか。
先日、大学の先生から嬉しいメールを頂きました。
『日刊ゲンダイ、5月23日』からの転載でした。
そのまま載せると著作権の問題がありますので、概略だけを書かせて頂きます。
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「オレたちが事故を収束させる!」原発決死隊130人の気概と実力
エンジニア、溶接工、大学教授…と精鋭揃い
原発事故の終わりが見えない中、60歳以上で構成された「原発決死隊」が、「自分たちリタイア組がやるしかない。60歳過ぎなら年齢的にも被曝(ひばく)の影響が少なくて済む」と、原発決死隊「福島原発暴発阻止行動プロジェクト」を立ち上げた山田恭暉さん(72)は語ったという。
(山田さんは東大工学部を卒業後、住友金属工業に入社。製鋼、環境、プラント建設などに従事し、退社後は超小型水力発電も手がけ、原子力についての知識もある一流のエンジニア)
4月上旬から、60歳以上で『行動隊』を募りはじめたら、大学教授、大型クレーン運転手、元溶接工、とび職、さらに、福島原発の建屋の建設に携わった人など、さまざまな技術者らが134人集まっている。
山田さんは4月6~8日にかけ、友人や元同僚などに、「退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか」という内容のメール500通と手紙2000通を送ったという。
さらに山田さんは、「いまの縦割り行政のなかでは難しい点もありますが、国家プロジェクトにするにあたり法律やものの考え方を詰めているところです。単なるボランティアではなく、国がサポートはするが政権から離れ、かつ赤十字よりもっと強固な指揮命令系統があるチームにしたい。もちろん、東電とは連携はあっても独立したチームです。東電のためでなく、事故収束のために動いていますから」という内容のことを話したという。
そして記者は最後にこう締めくくっている。
震災を自分の延命に利用することしか考えていない菅首相は、少しは爪の垢を煎じて飲んだらどうだ。
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こういう気概から学びたいものです。
孔子はこういう情熱のある人を育てたかったようです。
「貴人(あてびと)是れを学び、亦た君子ならずや」と論語調で言いたい気分です。