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独仏首脳会談も、ユーロ国債格下げ懸念で艶消し(学校で教えてくれない経済学)

2011-12-06 10:29:56 | 経済学
独仏首脳会談のあと、欧州の財政規律を強化すると共同記者会見で発表した。イタリアのモンティ首相がイタリアは財政再建に真剣に取り組むと議会で演説した。これら一連の欧州での動きを好感して、NYダウは一時12,187ドルまで値上がりした。ところが、午後の取引の途中、格付け会社S&Pが独仏含む欧州主要国の国債の格下げを90日以内に実施すると伝えられた後株価は急落した。ただ、その報道が否定された後戻し、NYダウは前日比78ドル高、12,098ドルで取引を終了したと5日付けのWSJ紙は伝えた。

6日朝のNHK/BS「ワールドWaveMorning」でドイツZDFは,独仏首脳会談のあとメルケル首相は「欧州共同体は決してなくしてはならない。しかし、それぞれの国の債務を分担することは難しい」語った。裁判所に問題を持ち込むとのドイツ案は取り下げた。「欧州メカニズム(ESM)」の発足を当初の2013年を2012年へ前倒しする。EUは「財政赤字をGDPに対して3% 以下に抑える、借金の残高を60%以内に収める」ことを決めた。9日に行われるEU首脳会議で提案されると淡々と流していた。

フランスF2も独仏会談の記者会見の様子をトップで伝えた。「統一通貨ユーロの見直しについて独仏両国首脳は合意した。イタリアモンティ首相がイタリアの財政健全化案をイタリア議会に発表した。メルケル首相は赤字はGDPの3% 以下、債務を60% 以下に抑えられない国は司法裁判所に持ち込むと主張していたが、各国首脳レベルで決めると持論を取り下げた。それ以外はドイツの主張がほとんど通った。」などと解説していた。

一方、「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「イタリア政府がイタリア財政改革法案を閣議決定した。独仏首脳がEU新条約に関して合意し財政統合に向けて期待感の高まりからNYダウは一時160ドル近くまで値上がりした。午後S&Pがユーロ主要国の国債を格下げで見直すとの情報でNYダウは反落した。NY外国為替市場で一時、1ユーロ=104円後半まで買われた。欧州債格下げのうわさで1ユーロ=104.21~32円台まで値下がりした。9日開かれるEU首脳会議で規律強化がどこまで進展するかが注目される」などと話していた。NY原油(WTI)はほぼ横ばいのバレル100.99ドル、NY金先物相場は反落、トロイオンス1,730.70ドルで取引された。

「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、「中国の不動産バブル、物価上昇を抑える政策の副作用として、中小企業の資金繰りが悪化、運転資金にこと欠き企業倒産が多発している。先に実施した預金準備率0.5%切り下げもひつの表れと見られる。欧州金融危機も影響している。今週発表予定の中国の消費者物価が注目される」などと解説していた。6日朝放送のシンガポールCNAは、中国政府が、景気減速から社会不安に備えるよう過剰な消費抑制を止め、失業手当てを厚くするよう呼びかけたと紹介していた。

6日朝7時20分配信のCNBC Asia Mornig Briefは、ユーロ圏17国の内15ケ国の国債の90日以内の格下げの可能性は50:50とS&Pが伝えた。ギリシャとキプロス以外、ドイツとフランス国債も格下げの可能性があると指摘したところにマ―ケットが敏感に反応した。上記CNBC電子版は豪州の利下げを示唆し、韓国の7~9月のGDPが2期連続の減速見込みと書いていた。世界的な景気減速気配を示唆する一つの動きであろう。

その他の二ュースでは、フランスの原発が環境グループに侵入を許したとフランスF2が紹介していた。同じく原発関連で、韓国KBSは、原発の職員が設計図を盗み出した事件を紹介、業者との癒着が問題化していると紹介していた。小さなニュースなのだろうが、フクシマ原発事故以降、各国が原発の動きに敏感に反応していることを伺い知ることが出来る。(了)

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