(学校で教えてくれない経済学)
15日付けのWSJ紙電子版に、”Gold Experiences on Identity Crisis”(ゴールド、自信喪失状態)と題して、今週だけで10%近い金相場の急落を受けて、Liam Pleven記者が「金はもはや安全資産でなくなったかもしれない。それを決定的にしたのは、通貨ユーロが、対ドルで、1ユーロ=1.30ドルを割った時点で、俗に言う流れが変わった。金が安全資産として見なされていないことが一層鮮明になった。11年連続で上げて来た相場が終わりに近づいたと教えている」と書いていた。
日本の代表的演歌のひとつの「北の宿から」にあるような、ひと昔前には日本でも見られた未練たっぷりの女心を金相場に託して歌っていると、ばっさりやられるだろう。脱線ついでに言えば、現在の日本では、×1もちろんOK,私は×2よと平気で口にする女性が増えたそうだ。知らぬはロマンスグレーのおじさんダケなのかもしれない。
17日朝の「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ、岩岡聡樹氏は「16日のNYダウははじめ90ドル近く上げたが、午後にはいり格付け会社フィッチがフランス、イタリア国債含むヨーロッパ国債をネガティブと発表後急落、前日比ほぼ横ばい2ドル安の、11,866ドルで取引を終えた。ユーロ債務問題が影を落とし、1ユーロ=1.30ドル後半まで上げていたユーロも売られた。」などと話していた。16日のNY外国為替市場では、1ドル=77.78~79円と小動き、1ユーロ=101.44~48円の狭いレンジ内で動いた。NY原油(WTI)は小幅安のバレル93.53ドル、NY金先物はトロイオンス21ドル高、1,595.60ドルと反発した。
「ワールドWaveMorning」が紹介したブルームバーグに出演した米投資会社CEO、JasonPride氏は「米国の消費デ―タは改善している、しかし、欧州債務問題では根本的解決には時間がかかる。ECBと米FRBと対応の仕方が全く異なる。米国経済が好転しても世界全体としては厳しい状態が来年も続く」と話していた。フランスF2がリセッションと言う言葉を使いたくないがと前置きして、フランスのGDPは、2011年10~12月マイナス0.2%,来年1~3月マイナス0.1%の予想だから立派なリセッションだ。フランスの失業率は現在9.7%だが来年は10%へ悪化する。フランス国債がAAAから格下げされる十分な理由がある」などと悲観的な解説をしていた。
野田総理大臣のフクシマ安全宣言の記者会見の映像を写しながら、英BBC,ドイツZDFが専門家の意見を交えて厳しく報道した。日本でも誰も信用しない。外国人がまともに受け取るはずはない。臭いものに蓋ということわざが日本にある。毎日汚染水が漏れ、放射能汚染米問題を日々聞かされながらコントロールしたと言えるのか。英BBCのレポートの最後のことば「廃炉には30年以上かかる」が印象に残った。良くない言い方だが年寄りはまだいい。こと放射能については政府は命がけで子供を守って欲しい。
ドイツZDFが「今年の言葉」で第1位にStorestestが選ばれたと紹介していた。ドイツの町の声も原発問題やヨーロッパ銀行の信用問題に対するストレステストという言葉が使われたため大変関心が高かった。ドイツZDFは「ストレステストという言葉は元々心理学の専門用語。この言葉を聞かされた者はストレスがたままる一方だ。」という言葉で結んでいた。
年末の雑誌TIMEの表紙はProtester (抗議者)だった。今朝の韓国KBSは中国人漁船不法侵犯に対する抗議、香港ATVは中国雲南省デモを、ロシアRTRはカザフスタンでの独立式典でのデモを、アルジャジ―ラはシリアデモ隊で29名が死亡したと伝えた。日本のでデモは一日で終わる。新聞に載らないと即忘れる。×イチも×2もOKも個人の自由であるが、それも程度問題だろう。(了)
15日付けのWSJ紙電子版に、”Gold Experiences on Identity Crisis”(ゴールド、自信喪失状態)と題して、今週だけで10%近い金相場の急落を受けて、Liam Pleven記者が「金はもはや安全資産でなくなったかもしれない。それを決定的にしたのは、通貨ユーロが、対ドルで、1ユーロ=1.30ドルを割った時点で、俗に言う流れが変わった。金が安全資産として見なされていないことが一層鮮明になった。11年連続で上げて来た相場が終わりに近づいたと教えている」と書いていた。
日本の代表的演歌のひとつの「北の宿から」にあるような、ひと昔前には日本でも見られた未練たっぷりの女心を金相場に託して歌っていると、ばっさりやられるだろう。脱線ついでに言えば、現在の日本では、×1もちろんOK,私は×2よと平気で口にする女性が増えたそうだ。知らぬはロマンスグレーのおじさんダケなのかもしれない。
17日朝の「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ、岩岡聡樹氏は「16日のNYダウははじめ90ドル近く上げたが、午後にはいり格付け会社フィッチがフランス、イタリア国債含むヨーロッパ国債をネガティブと発表後急落、前日比ほぼ横ばい2ドル安の、11,866ドルで取引を終えた。ユーロ債務問題が影を落とし、1ユーロ=1.30ドル後半まで上げていたユーロも売られた。」などと話していた。16日のNY外国為替市場では、1ドル=77.78~79円と小動き、1ユーロ=101.44~48円の狭いレンジ内で動いた。NY原油(WTI)は小幅安のバレル93.53ドル、NY金先物はトロイオンス21ドル高、1,595.60ドルと反発した。
「ワールドWaveMorning」が紹介したブルームバーグに出演した米投資会社CEO、JasonPride氏は「米国の消費デ―タは改善している、しかし、欧州債務問題では根本的解決には時間がかかる。ECBと米FRBと対応の仕方が全く異なる。米国経済が好転しても世界全体としては厳しい状態が来年も続く」と話していた。フランスF2がリセッションと言う言葉を使いたくないがと前置きして、フランスのGDPは、2011年10~12月マイナス0.2%,来年1~3月マイナス0.1%の予想だから立派なリセッションだ。フランスの失業率は現在9.7%だが来年は10%へ悪化する。フランス国債がAAAから格下げされる十分な理由がある」などと悲観的な解説をしていた。
野田総理大臣のフクシマ安全宣言の記者会見の映像を写しながら、英BBC,ドイツZDFが専門家の意見を交えて厳しく報道した。日本でも誰も信用しない。外国人がまともに受け取るはずはない。臭いものに蓋ということわざが日本にある。毎日汚染水が漏れ、放射能汚染米問題を日々聞かされながらコントロールしたと言えるのか。英BBCのレポートの最後のことば「廃炉には30年以上かかる」が印象に残った。良くない言い方だが年寄りはまだいい。こと放射能については政府は命がけで子供を守って欲しい。
ドイツZDFが「今年の言葉」で第1位にStorestestが選ばれたと紹介していた。ドイツの町の声も原発問題やヨーロッパ銀行の信用問題に対するストレステストという言葉が使われたため大変関心が高かった。ドイツZDFは「ストレステストという言葉は元々心理学の専門用語。この言葉を聞かされた者はストレスがたままる一方だ。」という言葉で結んでいた。
年末の雑誌TIMEの表紙はProtester (抗議者)だった。今朝の韓国KBSは中国人漁船不法侵犯に対する抗議、香港ATVは中国雲南省デモを、ロシアRTRはカザフスタンでの独立式典でのデモを、アルジャジ―ラはシリアデモ隊で29名が死亡したと伝えた。日本のでデモは一日で終わる。新聞に載らないと即忘れる。×イチも×2もOKも個人の自由であるが、それも程度問題だろう。(了)