「これから北朝鮮はどうなるんですか?」とみなさん聞いてこられますと、20日放送の朝日ニューススターの番組に出演した朴斗鎮コリア国際研究所長のひとことが印象に残った。「方法はいくらでもある。日本政府は、拉致問題ひとつとっても、いろいろな手立てを提示しても具体的な対応を自らが進んで全くとらない」と話していた。行動を起こさない限りわからない。日本人の外交ベタはそれに尽きる。生き物である限り必ず反応する。反応しないことは生き物でないことを自ら証明しているようなものだ。
「ワールドWaveMorning」を見ることから一日が始まる。中国CCTVは胡錦涛国家主席以下習金平副総理含め中国最高指導部が北朝鮮大使館にキムジョンイル総書記の弔問に訪れ、併せキムジヨンウン体制を支持すると語る胡主席の様子を写していた。「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーに出演した関西大学、平岩俊司教授は「キムジョンウンをトップ、その下に、党はキム・ギョンヒとチャン・ソンテク、軍はリ・ヨンホ軍参謀長を配する体制で当面進む。北朝鮮は、自分の立場を危うくするような挑発行為は慎むだろう」などと解説していた。実に分かり易い。
中国政府はいま北朝鮮で混乱が起きると困る。最大限キムジョンウンを支援するという姿勢を内外に鮮明にすることが中国の現体制の利益になる。これも実に分かり易い。目線が決まっている。国の方向性がはっきりしている。日本の政治家の顔をテレビ画面を通じてだが、見ていると、概して、目がキョロキョロしている。決して鳥は目を逸らさない。身近にも目を逸らして話す方が結構おられる。そういう方は概して信用できない。
分かり易い話としては、20日、ECB(欧州中央銀行)が3年物特別ローンを1%の低利で貸すLTROを発動、欧州の銀行がこの日発行したスペイン国債を買った。予定の45億ユーロをはるか上回る56.4憶ユーロ売れた。その結果、スペイン国債相場が急騰、6%超えていた利回りが一挙に3.5%まで急落したと20日付けのWSJ紙電子版が書いていた。朝5時45分から放送の「モーニングサテライト」に出演していた三菱UFJモルガンスタンレー証券、藤戸則弘氏は「ECBがお金をじゃぶじゃぶにしてヨーロッパ金融危機に乗り出した。市場に安心感を与えた。今朝の相場急反発は、LTRO発動に尽きる」と解説していた。
20日のNYダウは前日比337ドル,2.87%高、12,103ドル,ハイテク株指数ナスダック3.19%高で取引を終了した。20日付けのWSJ紙は、11月の米住宅着工件数の予想外の伸びとスペイン国債の入札が順調だったことを好感したとStevenRussolillo記者が記事冒頭に書いていた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「ドイツIFO景況感が改善した、スペイン国債が順調に消化した、11月の米住宅着工件数が9.3%増、19ケ月来最高と予想外に増加した結果、市場に安心感が生まれた」などと解説していた。NY原油(WTI)はバレル3.34ドル高、97.22ドル、NY金先物相場はトロイオンス21.20ドル高、1,615.60ドルで取引された。NY外国為替市場は小動きで、1ドル=77.82~85円、1ユーロ=101.80~86ドルで取引された。ただ、ユーロは一時、1ユーロ=1.31ドル台まで回復したが後売られたと紹介していた。
20日朝放送のドイツZDFは、はじめに北朝鮮問題、次に大統領への個人融資問題、エジプト、タハリ―ル広場で軍が女性のデモ隊への暴力行為を伝えた後で、ドイツIFO研究所がドイツの景況感好転のニュースを紹介した。その中で「ここまで金利が下がって来ると貯蓄の魅力がなくなった。銀行預金より価値のあるものを買うわ」という町でのインタビューに答える女性の声を紹介していた。消費マインド、景気回復には個人消費が重要な支えですとキャスターが解説していた。
高校同窓のHさんは毎日、自ら撮った写真を転送してくれる。今年1年で思い出深い写真に高野山「鴉百態」という老杉とカラスの絵を春夏秋冬に分けて描いた襖絵の写真だった。毎日「経済学」を配信しているが特定の方以外は、見事に反応がない。Hさんも同じことを先日書いていた。読んでいる人はしっかり読んでいるから気にすることはないと自ら励ます意味も込めてHさんに返事した。飼育されている鳥の目は写真にならないと写真が趣味の義弟が以前話していた。目は口ほどに物を言う。鳥の目で物を見ることの大切さを、特に日本の政治家に学んでほしい。(了)
「ワールドWaveMorning」を見ることから一日が始まる。中国CCTVは胡錦涛国家主席以下習金平副総理含め中国最高指導部が北朝鮮大使館にキムジョンイル総書記の弔問に訪れ、併せキムジヨンウン体制を支持すると語る胡主席の様子を写していた。「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーに出演した関西大学、平岩俊司教授は「キムジョンウンをトップ、その下に、党はキム・ギョンヒとチャン・ソンテク、軍はリ・ヨンホ軍参謀長を配する体制で当面進む。北朝鮮は、自分の立場を危うくするような挑発行為は慎むだろう」などと解説していた。実に分かり易い。
中国政府はいま北朝鮮で混乱が起きると困る。最大限キムジョンウンを支援するという姿勢を内外に鮮明にすることが中国の現体制の利益になる。これも実に分かり易い。目線が決まっている。国の方向性がはっきりしている。日本の政治家の顔をテレビ画面を通じてだが、見ていると、概して、目がキョロキョロしている。決して鳥は目を逸らさない。身近にも目を逸らして話す方が結構おられる。そういう方は概して信用できない。
分かり易い話としては、20日、ECB(欧州中央銀行)が3年物特別ローンを1%の低利で貸すLTROを発動、欧州の銀行がこの日発行したスペイン国債を買った。予定の45億ユーロをはるか上回る56.4憶ユーロ売れた。その結果、スペイン国債相場が急騰、6%超えていた利回りが一挙に3.5%まで急落したと20日付けのWSJ紙電子版が書いていた。朝5時45分から放送の「モーニングサテライト」に出演していた三菱UFJモルガンスタンレー証券、藤戸則弘氏は「ECBがお金をじゃぶじゃぶにしてヨーロッパ金融危機に乗り出した。市場に安心感を与えた。今朝の相場急反発は、LTRO発動に尽きる」と解説していた。
20日のNYダウは前日比337ドル,2.87%高、12,103ドル,ハイテク株指数ナスダック3.19%高で取引を終了した。20日付けのWSJ紙は、11月の米住宅着工件数の予想外の伸びとスペイン国債の入札が順調だったことを好感したとStevenRussolillo記者が記事冒頭に書いていた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「ドイツIFO景況感が改善した、スペイン国債が順調に消化した、11月の米住宅着工件数が9.3%増、19ケ月来最高と予想外に増加した結果、市場に安心感が生まれた」などと解説していた。NY原油(WTI)はバレル3.34ドル高、97.22ドル、NY金先物相場はトロイオンス21.20ドル高、1,615.60ドルで取引された。NY外国為替市場は小動きで、1ドル=77.82~85円、1ユーロ=101.80~86ドルで取引された。ただ、ユーロは一時、1ユーロ=1.31ドル台まで回復したが後売られたと紹介していた。
20日朝放送のドイツZDFは、はじめに北朝鮮問題、次に大統領への個人融資問題、エジプト、タハリ―ル広場で軍が女性のデモ隊への暴力行為を伝えた後で、ドイツIFO研究所がドイツの景況感好転のニュースを紹介した。その中で「ここまで金利が下がって来ると貯蓄の魅力がなくなった。銀行預金より価値のあるものを買うわ」という町でのインタビューに答える女性の声を紹介していた。消費マインド、景気回復には個人消費が重要な支えですとキャスターが解説していた。
高校同窓のHさんは毎日、自ら撮った写真を転送してくれる。今年1年で思い出深い写真に高野山「鴉百態」という老杉とカラスの絵を春夏秋冬に分けて描いた襖絵の写真だった。毎日「経済学」を配信しているが特定の方以外は、見事に反応がない。Hさんも同じことを先日書いていた。読んでいる人はしっかり読んでいるから気にすることはないと自ら励ます意味も込めてHさんに返事した。飼育されている鳥の目は写真にならないと写真が趣味の義弟が以前話していた。目は口ほどに物を言う。鳥の目で物を見ることの大切さを、特に日本の政治家に学んでほしい。(了)