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今や人間が国債のモルモットになりかねない?(学校で教えてくれない経済学)

2011-12-13 11:04:59 | 経済学
CNBC Asia Morning Brief電子版が12月13日午前7時12分配信された。EUサミット明け後、早くも格付け会社ムーディーズは、“Few new measures”(ほとんど目新しい措置はとられなかった)と評価、EU27ケ国すべの国の国債を格下げで見直すと発表した。欧州株価は軒並み下落、週明けのNY株式市場も、NYダウは一時200ドル以上下げたあと、先週末比162ドル安、12,021ドルで取引を終了した。NY原油【WTI】はバレル1.31ドル安、99.58ドル、NY金先物は、トロイオンス48ドル安、1,668.80ドルと売られた。

今朝6時前放送の「モーニングサテライト」に出演した堀古英司氏は「EU首脳会議の決定内容は不十分だと格付け会社は判断した。次回の米FOMCで何らかの新しい指針が表明されるかどうかを注目している。」と話し、来年夏以降にQE3(第3次金融量的緩和策)の可能性を示唆していた。,今朝7時台放送の「ワールドWaveMornig 」(経済情報)に出演した三井住友銀行、呉田真二氏は「ムーディーズ格付け見直しとインテル売り上げ減の二つがNY株価を押し下げた。格付け会社S&PもフィッチもEUサミットの結論に厳しい評価をしている。ECBはユーロ共通債購入に消極的だ。アメリカが先んじて手を打てるかどうか。次回米FOMCの成り行きが注目される」などと話していた。

NY外国為替市場では、EU国債の格下げを材料に、ユーロが売られ、一時、1ユーロ=1.3186ドルへ値下がりした。ユーロは対円でも売られ、1ユーロ=102.79~83円で取引された。対ユーロでドルが買われた結果、円相場は対ドルで、1ドル=77.94~02円まで値下がりした。イタリア、スペインの国債が売られ、利回りはそれぞれ6.5%、5.7%へ上昇した。S&P,フイッチがそれぞれヨーロッパ国債を格下げ方向で見直す可能性を示唆しているから、ユーロが売られ続ける地合いに変化はなさそうだ。

朝7時台放送の「ワールドWaveMorning」でEUサミットで英国ひとり反対したことに対する反響について、英BBC,ドイツZDF放送を紹介した。英BBCは、米議会で「国益を守るために正しい行動をした」と語るカメロン首相、この日議会を欠席してインタビューに「EUに速度の違う2つの国が生まれた。まずい決断をした。」と語る連立与党、自由党グレッグ党首の映像を流していた。ドイツZDFは、「ドイツ野党は、英国を孤立化させたと非難した。英国大使館と目と鼻の先にあるドイツ連邦議会でメルケル首相は新しいヨ―ロッパを宣言する予定である。週明けの欧州株価は軒並み値下がりした」と伝え、イギリスのEUからの脱退を懸念する声がドイツでも高まりを見せ始めたと解説していた。

今朝の「ワールドWaveMorninng」でドイツZDFがクリスマスに動物をプレゼントする人が増えて来ているが、それに伴い、世話がやけるとして3~4ケ月も経つと手放す。モルモットは一匹20ユーロ、うさぎは35ユーロで手頃な贈り物らしい。「動物を本当に飼うつもりなら、動物の寿命をはじめ、餌のやり方を含めそれぞれの動物をしっかり把握することが先だ」と専門家がアドバイスしていると紹介していた。

EUサミットで、ヨーロッパ信用不安対策に「目新たらしさに乏しい」と評価され、株、債券が共に売られた。安易に国債を発行し続けた付けがここへきて出て来た。動物(国債)を飼う(買う)前に、動物(国債)をしっかり把握することが必要だろう。安易に国債を発行し続けるとどうなるか。肝腎の人間様が国債のモルモットになりかねない。(了)

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