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ロシア番忠犬ハチ公、ヤクーツクに登場:9日放送ロシアRTRのニュ-スに心が和む

2011-12-10 10:32:11 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


イギリス一国が反対したが、EUサミットはEU財政規律強化で、残り26ケ国が合意した。10日朝放送の「ワールドWaveMorning」は、ドイツZDF,フランスF2,英BBCそれぞれのお国の事情を踏まえて、自画自賛していた。

英BBCは、「国益のためにイギリスは反対した。英国以外の26の国は国益を守らなかった。ただ居心地のいい場所を選んだ」と語るカメロン首相,「カメロンは党の結束を守ることを優先した。」と非難する労働党のミリバンド党主、「カメロン首相の判断を歓迎する」と語るロンドン市長の様子をテレビ画面に写していた。

9日のEUサミットの結果を受けて、9日のNY株式市場では、NYダウは前日比186ドル高、12,184ドルで取引を終了した。NYに先立ち取引を終えた欧州株式市場では、フランクフルト+1.9% 、ローマ +3.4%,パリ+2.5%、ロンドン+0.8%それぞれ値上りした。米国の消費者信頼感指数が予想外に良かったことを好感したと9日付けのWSJ紙が伝えた。EUサミットの結果を歓迎したと書いていなかったことが面白かった。

いまひとつ面白かったのは、ロンドン市場での反応である。株価全体ではほぼ横ばいだった。ところがLoydBanking+6.5%、Barclays+5.4%,RoyalBankofScotoland5.1%高はじめ金融株が揃って大幅値上がりした。「カメロンは、金融規制からロンドンを守った」と評価されたとWSJ紙記者は書いていた。

ヨーロッパの債券市場では、EU合意のあともイタリア、スペインの国債は売られた。それぞれの10年物利回りはイタリア6.51% ,スペイン5.23% フランスも3.23% とEUサミットの結果を、マーケットは信頼していないことを正直に教えた。9日付けのWSJ紙は、クリスマスが終わればやがてまたEU首脳は集まることになるだろうと書き、今回の合意が束の間の幸せであることを教えた。StandardLife,ストラテジスト、FranncesHadson氏は、今回のEU合意は「白か黒かと聞かれれば、白ではない。グレーの色目がわずかだか明るくなった程度だ」と話したと紹介していた。厳格なルールを赤字国に課すことは決めた。しかし、規則を守れるかどうかが問題である。メルケルさんはご満悦らしい。9日付けのWSJ紙にも満面笑みの彼女の写真を大きく載せていた。規則こそが大事である。いかにもドイツらしい。

一方、9日付けのWSJ紙では中国のインフレ率が11月に4.2%増へ伸び率が10月の5.5%増から急激に鈍化したと伝え、金融緩和に道筋を付けるかもしれないと書いていた。さらに中国政府が従来までのインフレに軸足を置いた政策から景気浮揚へ政策をシフトさせる可能性がある。その際、米国議会の警告にもかかわらず、今までのように一方的な人民元高の方向に進まず上下激しく動く不安定な相場に変る。日興証券アセットマネジメント、チ―フエグゼクティブ、TimMcCarthy氏の「人民元相場が上下にぶれることは、人民元の国際化に道を付ける。変動相場制を採用している他国並みとなる」とのコメントを紹介していた。

今朝放送の「ワールドWaveMorning」でロシアRTRが、マイナス50℃のヤク―スクで9年間主人を待ち続けた忠犬ハチ公に習い「ヤク―スクのハチ公」と皆が呼び、話題になっている。死んだ雌犬の傍を離れず3週間たった。エスキモーが小屋に戻しても柵を破って元いた場所に逃げ帰る。万策尽きて住民が近くに小屋を作ることにしたと紹介していた。

現在、ロシアでは先日の下院選挙のあと選挙管理委員会で当選者の確認を含めた作業中である。一方、選挙結果に抗議するデモがモスクワで続いている。これに対して「いかに言論の自由といっても、無許可の集会は断固取り締まる」と声明を出したと伝えた。そのすぐあとのニュースだったこともあり、人間様の生臭い話題満載の今朝のニュ-スの中で、ロシア番忠犬ハチ公の便りにホッとした。(了)

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